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食事会でお披露目します

研修医仲間で親しい3人に連絡を取ると、「お前が結婚、意外だ」と驚かれた。

お披露目とする食事会前に会いたいと言われ、4人で飲み会となった。

当時の担当医も突然現れ、居酒屋で大盛り上がり。


当然、その居酒屋は父の支店。息子割引をお願いしておいた。


親しい仲間は、男2人(A・B)女1人(友人男性Bの彼女)。担当医既婚者男性2人。

人数も少ないことから、普通に座敷席で歓談。

「お前がなあ~」

「信じられないなあ」

「どんな女性なんだ?」

俺は和磨医院でも見せた写真を見せた。10代の初々しい白無垢のさいの姿は男性陣には羨ましがられた。

「うわ~、可愛い」

「10代の子なんだ。お前、患者に手を出したのか?」

10代の子と知り合う機会なんて、ない。

知り合うとしたら、和磨医院の患者くらいと考えるらしい。

「違う、違う。襲われているところを助けて知り合ったんだ」

「へえ」


俺は酔っていたから、語りに語った。

襲われていた話し、助けた経緯、彩がどれだけ可愛いかを。とことん。

「で、もう式は済ませてあるから、こっちでは食事会お披露目パーティーを身内と友人だけで開く予定なんだ」

誰を招待しているのか、詳しい内容も話しておく。

「いいねえ、呼んでくれるの?」

「ああ、もちろん。皆にも先生達にもお世話になってますからね」

それから、友人達の近況や先生の面白雑談と、話は変わっていく。

楽しい飲み会になるはずだったが・・。

看護師3人独身女性が押しかけてきたので、俺は酔いが一気に冷めた。

「へへ、先生達が話しているのを聞いて来ちゃいました」

「イルマ先生、おめでとうございます~」

俺の仲間の男性友人達を狙っている子達だと、友人女性から耳打ちされ、

心穏やかでない。


「食事会披露宴パーティー、私達も参加出来ませんか?」

しっかりとこちらの話を聞いていたようだ。

看護師達が、参加表明してくれたが、君達は俺達夫婦ではなく、俺の友人達目当てだと分かっているから困るんだよね。

「悪いけど、身内と友人だけしか招待してないから、ごめんね」

「ええ~」

文句を言われるが、俺は身内と懇意にしている人達だけしか呼ぶつもりはないのだ。

「突然押しかけてきても、今日みたいに入れないから、来てもダメだよ」

「そんな~」

「どうしても?」


「どうしても。君達を呼べば、他の看護師達を呼ばないことがおかしいと言われてしまうからね。

特別というわけにはいかないんだよ」


酒が入っているので、「男のくせに小さい奴」だとか「祝う気持ちは一緒なのに~」とか

泣かれたりして、俺はうんざりしてしまった。

悪酔いして、友人男性達に送ってもらおうとかしているように思えたので、

まだ意識がしっかりしているところで、男性友人と担当医達と目で合図して、お酒を止めた。

2次会に行くことを目で合図し、彼女らをタクシーに押し込んで、運転手にお願いする。

「ええ~」

とか、言われようが、ダメ。


友人男性達には、彼女がいるから。これが元で彼女と喧嘩して俺の所へ苦情が来たら、

友情に亀裂が入ってしまう。友情の為にも。

ところが、1人は既婚者担当医師を狙っていたよと友人女性からこっそり聞いて不倫希望者はとてもじゃないが、近寄って欲しくない。

勘弁して欲しい。


2次会はゆっくり飲んで、俺の嫁さんお披露目の食事会の日程は

再来週はどうか?

もっと先がいいか等を聞くと、

再来週の週末を調整すると皆の返事を貰い、

時間が許す限り飲んだら深夜になり、お開きとなった。


俺はこちらの服装を彩に着てもらおうと思っているが、着物慣れしている彩は着物がいいのだろうか?

帰り道、結婚衣装を着たマネキンがある店のショーウィンドー前で

柵越しに

しばらく薄い黄色系ドレスと着物を見比べている俺がいた。


家に帰ったら、通帳を確認かな。











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