表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/30

タマを捕まえようとする

 おれと凜が近づいてもタマは逃げなかった。

「あんな事されたのに、ケガひとつしてない……」

「にゃあ!」

「しているらしい」

「えっ!? どこかケガしているの?」

 あせる凜。タマを抱き上げようとするが、逃げられた。

「心が傷付いたんだと」

 凜に睨まれた。

「仕方ないだろう、タマがそういってるんだ」

「あなたタマちゃんの言っている事が分かるの?」

「使い魔だから。タマ、おれの言っている事が正しかったら二度鳴いてみろ」

 タマとの絆を見せて優越を得ようとした。

 ………

 ……

 …

「反応ないわね」

 凜が残念なヤツを見る目を向けてくる。

「タマぁ~」

 あくびをして顔を洗い出しやがった。

 本気で殺意を覚えた。

 凜に腕を掴まれる。

「止めるな、タマを殺しておれも死ぬ」

「その台詞、使い方間違ってる」

 突っ込まれた。

「くっ、いつか後悔させてやる」

 タマよ、覚えておけ。

「ねえ、尻尾に指輪が」

 見るとタマの尻尾の根本に指輪がはまっている。ネコの尻尾は人の指に比べてかなり太いし逆毛になるから指輪がはまる訳がないのに。おかしい。

「あれを取り返せばいいのね」

「まて」

 凜はおかしいと感じていないようだ。

 止めようとするが一瞬、間に合わなかった。まさかタマが凜を襲うとは思わなかったので油断していたのだ。


 凜がその場で意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ