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ボコられた

 目の前に悪魔がいた。

 悪魔はおれを見つけると問答無用で襲いかかってきた。

 うかつにも半身を喰われた。

 ブチブチ神経をもぎ取られ感覚に襲われる。例えて言うならば、歯医者で麻酔をしないで神経を抜かれる痛み。と言えば分かるだろうか?

 つまり死ぬほど痛い。

 というか、普通は死んでしまう。

 もしかしたら死ねるかも?

 そう思った時に悪魔が囁いてきた。

「変わった味がする。このまま喰らい尽くすのはもったいない」

 おれは食料ではない。

 ひさしぶりにむかついてきた。

「のう、妾に神の魂を持ってきてくれると約束するなら、いましばらく生かしておくがどうじゃ?」

「ふざけろ」

 なぜにそんなことをしなければいけないのか分からなかった。

 だいたい、おまえはここでオレに殺されるのだ。

 おれは悪魔に襲いかかった。

「反論は受け付けぬ。それ」

 悪魔はどこからともなく槍を出現して、無造作に投げつけえくる。

 あぶなっ。

 つうか胸にささってる。

 なんだこの悪魔は? 無駄に強い。

「それはロンギヌスの槍じゃ。これがあればお主でも神を倒す事ができるじゃろう。妾に神の魂を献上した際には褒美をとらすから、尽力するのじゃぞ」

「絶対、そんな事はしない。だいたい殺す!」

「ロンギヌスの槍に心臓を突き刺されたままでは説得力がないわ。妾は頼んでいるのではなく命令しているのじゃ。勘違いをするのではない」

「死ね」

 おれは中指を一本立ててた手を突きだして抗議した。

「なかなか良い根性をしている。だが妾に対してその態度はいかん。躾が必要じゃの」

 パチン。

 悪魔が指をならすと、ロンギヌスの槍が彰人の体を突き破り背中を突き破り地面を突き刺した。

「ガッ」

 堪らず血を吐いた。

 その後、おれはボコボコにされた。

 そして、

「ふふ。精一杯尽力するのじゃ」

 その言葉を最後に、おれはその場から姿を消した。


 こんな屈辱は始めてだった。

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