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さて寝ようか

 もう一度タマを捜す事にして、今日はもう寝る。少し疲れた気がする。

「んじゃ」

 寮から出て行こうとする腕を凜と益田女史に掴まれた。おれはがくるりと反転すると不満そうな表情をした益田女史と怒り顔の凜と目が合った。

「……離してくれないか」

「どこいくの?」

 うーん。

「岩」

「……」

 秘密にする必要はないので事実を述べたが、意味が伝わらなかったようだ。ふたりとも当惑な表情を浮かべていた。

「むこうの方にでかい庭岩があるだろう。いつもおれがいるところだ。ちょっとそこに用があるというか今日はそこで寝ることにする」

 正確には”今日も”だ。

「気にせずに寝てくれ」

「何のためにそんなことすんの?」

 おれが行おうとしている行動にいかがわしそうな顔を凜が向けてくる。

 そう言えばふたりには説明をしていなかった。おれは自分の力を制御できなくて、時々外部から調整しなければいけないこと。その為の整流回路としてその庭岩が適していることをかいつまんで説明する。

「どこかで聞いた事があるような気がするけど、あたしはそんな、自分の力を制御できないあなたに負けたのか……」

「私も、そう思うと自分が情けなくなる」

「ふん、なんかむかつくが事実は事実だ。と言うことでよろしく」

「「わたしも一緒にいく!」」

 そう言ってふたりが付いて来ようとする。

「なんでさ?」

 もうそれなりに遅い時間だ。わざわざおれに付き合う必要はない。付き合ってもおれはねるだけだし。

「もしかしたらあなたの弱点が分かるかもしれないから」

「キミと一緒に眠りたいから」

 ツンとデレですか。

 凜よ、益田女史を睨むな。

 益田女史よ、なぜ勝ち誇る? 何も勝利していないぞ


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