過ぎ行く夏を惜しんで
暑い~、死ぬ~。
そんな泣き言を言っているうちに気づけば8月も末で9月が目前。なのに今月は殆ど何もしていない……。
というわけで、なんか悔しいので今さらですが夏の句を詠んでみることにしました。
▪海風が大地を茹でる蒸し暑さ
海沿いといえば水辺ということで涼しいイメージですが、しかし実際は照り返す日光と蒸し上がった熱風が辛いのが実情。却って山風の方が涼しいのではと思う次第。
まあ、水辺のない内陸部にもそれなりの辛さがきっとあるのでしょうけど……。
果たしてどっちの方が過ごし易いのやら。
▪海の家 人魚も黒く焼け焦げて
夏といえば海水浴!
でもこの暑さでは浜辺で肌を焼くどころじゃないはず。
とはいえ水の中に浸かられたままではね……。
因みにカメラは厳禁。(笑)
▪刺されるか 揚がるかを問う 海月かな
暑さが辛いと海中へと避難すればヤツらが。
刺されて腫れるか、日焼けで火傷するかの二者択一。
「出て来い海水浴場の責任者!」と言いたくなりますが、さすがに自然のそれを管理者に言うのもねぇ……。
▪海よりも山の避暑地がお上品?
夏場はいろいろと開放的になりますけど、それが海だと一層顕著だと思うのは私だけ? 偏見なのかも知れないですけど。
というわけで大胆なそれよりも清楚が好み。なお、決してロリコンというわけではありません。……って、これも偏見?
▪風鈴の短冊踊る涼風かな
高らかな音色と嫋ぐ短冊。それだけ涼しい気分になる不思議。
但し熱風は熱風なのが現実。
だがしかし、敢えてそれを受け入れるのが多分正しい涼み方。
何事も気持ちからってことなのか。一種の自己暗示の領域?
▪墓参り 帰りはそのまま肝試し
なんて罰当たりな……。
でも案外ご先祖様たちもそれに乗っかって楽しんでいたり?
せっかく縁あって(?)顔を合わせるわけですし、こういうのも一期一会もありなのかも?
まあ、お互いにやり過ぎには注意ですけど。あと、本気になってはいけません。(笑)
──って、やっぱりネタが不謹慎か……。
▪蝉時雨 風鈴の音と西瓜かな
激しい日射しと喧しい蝉時雨も風鈴の音に和まされ。あとはよく冷えた西瓜でもあれば言うことなし?
▪怪人を倒すはヒーローより猛暑
ヒーローショー等のイベントは彼ら着ぐるみ組が地獄。
この季節、果たしてバイト料は割に合うのか……?
▪いつからか 夜間も試合の甲子園
気づけば夏の高校野球も試合が夜間に及ぶことが。これも猛暑のせいなのか。いっそドームのある球場に会場を代えれば良いのに……。まあ、いろいろと事情はあるのでしょうけどね。
それはそうと、甲子園は季語にならないのかな。だとするとこれは無季俳句か……。
▪月下美人 一夜の夢は儚くて
夜に花を咲かせる月下美人。
花言葉は『艶やかな美人』『儚い恋』等。
花は食用可で正に「食べちゃいたい」の権化?
だけど実はサボテン科。まあ、刺はないらしいですけど?
いや、だからといってそういうのに憧れがあるってわけじゃないですよ。ロマンチックだとかって。
でもひと夏の過ちを地でいっているような、そんな憐憫を感じてしまいます。
……って、私だけ?
▪少女舞う 実は蛍の追い払い
夜の闇の中、神秘の光に照らし出された美少女の正体は……。
実はこのサイトで連載されている某作品からの発想です。まあ、その作品では蛍ではなく別のものでしたけど。
そんな自然による偶然の演出も、都会人からすれば苦手な虫が集って来ているだけに過ぎないなんてこともあるということなのか。主観と客観の違いなんでしょうね。そんなわけでなるほどと納得しての句です。(笑)
▪天高く咲く花 大地を揺るがして
これも意味が解らなければ無季俳句。いや、打ち上げ花火と判ってもそれで季語とはならないのか……。
まあそれは置いておくとして、私の地元では毎年花火大会が催されておりテレビなんかで中継されていたりと結構盛り上がっているのですがしかし……。
ほどほどの距離から観るには風情あって好いのですけど、これがあまりにも近場だと騒音と地響き見舞われることに。
贅沢な悩みだとは解ってはいるのですけどね。(苦笑)
▪行く夏や 名残りを知りて惜しみけり
こんな身も蓋もないことを思うせいか、せっかくの夏の風物詩といえるものも振り返り噛み締めてみるまでありがたみを感じられなかったというのが今年の夏の感想です。
う~ん、なんとももったいない……。
なんか半ばエッセイみたいになってしまいました。(笑)




