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5-10 世界の変化、魔王と剣士

サァーセンデシタァァァアアア!!

色々遅れました。

詳しくはあとがきに書きます。

 円形の部屋。


ドーム型の天井。


ここはどうやら、神殿の一番奥の部屋らしい。


神殿のなかには、雑魚が数匹だったから楽だった。


・・・・・怖かったけど。


「何が来たかと思えば、ただの鼠か」


・・・・・?


人だ。


良かった、人だ。


おーい、人が居るぞ。


黒人のおっさんだ。


遭難したのかもしれない。


「こんにちは」


「ふっ、この姿を見て驚かないとは。

面白いやつだ」


ん? これは重症だ。


長い間閉じ込められていたから、少しおかしくなっているのかもしれない。


げっそりしてるし。


すぐに救護を。


「ええと、あなたの名前は?」


「なんと、魔王が忘れられるほど寝ていたとは」


「外に仲間が居るんで、出ましょう」


「坊主、俺に従うのなら命は助けてやるぞ」


いっちゃってるな。


手遅れかもしれない。


「この山に魔王ってのが居るらしいので、早く非難してください」


「くふふふふ。

では、出るか、坊主。

そろそろ外に出たかったところだ」


ようやく通じたか。


「あ、はい、いきましょう」


良かった、良かった。


一人はさびしいんだよな。


これで少しはさびしさも紛れる。


あんまり頼りになりそうにはないけど、一人よりはましだ。


 おっさんはぬるりぬるりと、蛇の様に歩き始めた。


高そうなローブ着てるけど、金持ちか?










「こんなところで逢うなんて奇遇ですね」


ふふふふふ。


馬鹿な子供だ。


魔王と共に歩いたとなれば、後々羨ましがられるだろうな。


なぜなら、今からこの世界は我の支配下になるのだから。


こんなに弱そうな体で・・・・・・。


いや、待て。


外は魔物だらけのはず。


その中をこの少年が突破してきたと言うのか?


いや、ありえない。


しかし、現にいまここに居る。


やはりこの少年があの魔物たちを倒すほどの力を?


まさか、封印されている間に人間たちが進化したのか?


外はもう、あの程度の魔もの、雑魚扱いなのかもしれん。


 その時、崩れた柱の裏で何かが動いた。


そこから現れたのは、一匹の小型の魔物。


小型といっても、膝ぐらいまではあり、普通の人間なら逃げる。


さて、少年の出方を伺うか。


「存在消去!」


――!!


暗黒魔法だと?


「はあ、またか。

安心してください、出てきても俺が何とかするので」


はあ、はあ、驚きのあまり呼吸をするのも忘れていた。


俺だけがあの方から教わった、特殊な魔法なのに。


しかも、この歳で?


見たところ100歳にも達していない。


魔法は修行の量が強さと比例する。


暗黒魔法は我が200年の修行の末に手に入れた、世界にまたとない魔法だったはず。


世界は、どうなっているのだ??


「大丈夫っすか?」


目の前の少年は呆れたような顔で問いかける。


「外には、君よりも強い人たちが居るのかい?」


はっ、何でこんな質問を?


不自然すぎる。


「ああ、はい。

凄いやつらがたくさん、わらわら、どんどん」


ガク。


……自分中の何かが崩れ落ちた。


今、そんな気がした。


俺が支配できる世界はもう消えてしまったのか?


この……世界は、変わってしまったというのか!?


我はどうすれば良いのだ。


「……はあ、やっぱり山の上にずっと居るとこうなるのか?」


ん?


少年が呟いている。


「とりあえず、遭難してたんだから、連れて行こう」


これは。


くそ。


この際プライドなどは気にして居れん。


遭難者として、保護してもらうしか。


そうだ、記憶をなくしたことにすればいい。


この世界でも、生きていく事は出来るはずだ。


よく見ればこの少年は黒髪。


昔は恐れられたこの髪でも、馴染めるに違いない。


昔の栄光は、もう幻想となってしまったのか。











「は~い。

入らないでね~」


勇者様の声。


もうどうなってんのか分からない。


隣のシサムさんも、驚愕の様子。


今の状況を3行で説明すると、


山を駆け上っていた兵士が神殿に入る直前に、勇者様が闇竜に乗って降りてきて、


闇竜の上には、霧の中で見た女の子と、え~、たぶん王女様。


勇者様は、神殿には入るなと忠告し、俺たちは神殿の入り口を囲んで待機。


だな。


もうどうなってんのか分からない。


「勇者は、こっちに来たときからあんな感じじゃ」


さっき帰ってきたアルが言う。


後ろの方に置いてある、薄くて長い金の塊は何だろう?


まあいいか。


もうどうでも良いや。


小さな村の剣士には、着いていけない世界らしい。


俺の周りの世界は、変わったなあ。

サァーセンデシタァァァアアア!!


ガチで、最近キツイです。


模試に漢検英検、塾の宿題は多いし、学校のテストはあと9日後。


これも受験生の定めか?


はい。とりあえず、キツイです。


次で、5章を終わらせます。


終わらせ(るつもりでやり)ます。


おまけの(こっちの方が本気な俺)6章目もお楽しみに~~


では、寝ます。

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