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5-5 剣士の戸惑い+いつかの、濡らすな注意+いかにもな神殿

タイトルが始めて30字に到達しました。

 黒い空には、金の剣と黒い竜が戦っている。


おい、なんなんだ、あいつ。


俺、あんなやつの召使いやってたのか?


やるな、俺。


んと、状況は色々大変になっている。


まずジョーカーさんが消えた。


気がついたら居なかった。


――いや、あんたが居なくなってどうするんですか?


あんた、勇者の代わりでここにいるんですよね?


そうですよね?


あんたがいるから、この全く怪しい雲の中に突入したんですよね??


あんた、重要ですよね、ここの誰より。


はぁ、もう良いや、あの人。


んで、次に特殊部隊の指揮官が消えた。


おい!!


とりあえず、おい!!


あのキツネ顔、いつの間にか消えやがった。


指揮官だろ??


トップだろ?


お前が消えてどうすんだ!?


まあ、今は鉄砲持った紺色の髪の子が指揮してるみたいだけど。


レイサだったっけ?


まあ、いいや。


何とかなってるからいいや。


次行こう。


今、最重要視しなくてはいけないのは、特殊部隊以外の兵。


大型の魔物は、空を飛んでなさる少女とか、失踪した防衛隊長とか、ジョーカーさんが倒し、小型や中型の魔物も大体は片付けた。


そして、ここで判断を下すはずの総括さんが居ない!!


おい!!


おい!!


総括さん、あんたどういうつもり?


指揮官失踪ですか?


また失踪ですか?


上の方の人が次々と消えているこの現状。


どうすんだよ!!


先の事考えれくれよ!!


なぜ兵を残して消える!?


おい!!


「あ、あの……」


おい!! って、ん、あ?


「すいません」


目の前に居たのは、ジョーカーさんと一緒に居た女の子。


たしか、城に戻ったとき、普通の防衛隊に加わって、一般兵で活躍してたはず。


デグリア、だったっけ?


「総括さんが、ここの指揮は、ジョーカーさんと一緒に居たやつらに任せろと言って……」


何を言ってるんだ、あのはげオヤジ。


はげた頭に羽のついた帽子を被りやがって、それで隠しているつもりか?


……やべ、ちょっとストレス溜まってるわ。


「じゃあ、突撃でいいんじゃね?」


よし、冗談を言える余裕は手に入れた。


「はい、分かりました」


あ、え、ちょ、突っ込んでくれないの?


「全軍、突撃~~~~!!!!」


ストップ!


ストップ!


拡声の魔法使って高らかと宣言しよったぞ、こいつ!!


……あ、俺、知らね。


空には新たな雲が生まれていた。











 左右から迫る氷の剣。


さすが九人の英雄の一人、防衛隊総括の息子。


強い。


私に打ち込まれた戦闘プログラムと同等の技術。


剣と武器がぶつかるたびに氷の粒が飛び、両方の体を襲う。


また横から剣が振られる。


しかし、その剣を手で掴んだ。


こっちの手は人間の皮膚と違い、より強く、より硬い。


技術で負けていても、こちらは人間より優れている体。


そのまま、その剣を引いた。


体が近づく。


フーモアガッシャーを投げ、その体に拳をねじ込んだ。


ガシッ!


硬い音がこぼれる。


ヴァロルシアスは少し後ろに下がり、腹をさすった。


そこから見えるのは金属。


「あなたも私と同じ改造人間ですか?」


確認の意味がつよい質問をする。


「私は魔王を復活させる」


「洗脳状態ですね」


再び地面を蹴るヴァロルシアス。


私もフーモアガッシャーを拾い、走る。


二つは激しくぶつかり、フーモアガッシャーは空に飛んだ。


――ありえない。


この程度の力で離れるなど――


ヴァロルシアスは少し微笑み、口を開いた。


「あなたの機種は水分で機能が落ちる。

あの時、剣を掴んだのは失敗ですね」


ヴァロルシアスが再び剣を振る。


その剣の切っ先がパイプが走る首元に触れようとする。


そこで、剣はヴァロルシアスごと消えた。


「大丈夫かの、お嬢さん」


いや、ヴァロルシアスは氷弾を受けて転がっていた。


そして、話しかけてきたのは防衛隊総括。


「息子に似た姿が見えたから、来てみたら凄い事になってるようじゃの。

ルーシー、その体は何だ?

そんなに力があった覚えは無いし、破れた服から見える金属は?」


「親父には関係ない。

魔王を倒すためだ」


「魔王はお前の後ろじゃろ」


「俺は魔王を……」


ヴァロルシアスは剣を握り締めて総括を見た。


「お前の稽古は久しぶりじゃな」


総括は瞬く間に巨大な氷を出現させる。


大きく、鋭く、あるのか分からない程の透明さ。


「親父の巨大斧は変わらない」


「わしの瞬間冷凍も衰えんな」


あたりの温度は一気に下がり、水蒸気が水滴に変わる。


あたりは霧に包まれた。











 あーあー。


だれか、誰か助けを頼む。


闇竜じゃない。


闇竜は3秒で消えた。


消した・・・のか?


気がついたら、新しく出てきた雲に囲まれてた。


例の様に外には出れん。


雲の球体の中に一人ぼっちだ。


球体に一つだけ穴が開いてるんだが、何だあれ?


出れるのか?


いや、ここまで完全な球体で、一箇所だけに穴が開いてるって、怪しいだろ。


とか、考えながらも結局出て行く俺。


好奇心旺盛?


浮遊の魔法久しぶり~。


金の円盤バイバ~イ。


球体から出たそこは、山の山頂だった。


目の前には一つの大きな神殿。


そういえば、神殿がいっぱいあるんだったよな~。


よいしょっと、着地。


神殿の扉は半分壊れ、いかにも出そうな雰囲気だった。


外側に巡らされた柱の間を抜けて、扉を押すと、いかにもな音を立てて戸は倒れた。(開いたではない、倒れた)


そんな中に入って行く俺って、探究心豊富?

ウィーディーの説明書。(3-1より)

動力源は糖分です。

水をつけないで下さい。

雷が鳴り始めたら、屋内に非難してください。

分解、改造は止めてください。




作者の動力源も糖分です。


質:番外章??

応:勇者様のお話です。

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