4-3 キャンド~~~~~~~!!
何かしら、警告した方がいいのか?
『セラさ~ん。
魔法陣が描けましたよ~
シンボルは兎よ』
王国から知らせが入った。
「ありがとうございます、アルメルナ様」
そこで、俺は振り返る。
「マアサ!準備できたってさ」
「じゃ、行きますか」
「あれ、レイサも来るのか?」
「ここに残っても退屈だから私も行くわ」
「では、3人で行きましょう。
シンボルは兎ですよね」
「うん、いつも通り兎だよ」
「では」
マアサとレイサと俺の体が光で包まれる。
「転移!」
マアサがそういい終えたとき、俺たちは城の中にいた。
部屋全体が、白で統一されている。
アルメルナ様の部屋だ。
「いらっしゃい、3人とも」
机の上には紅茶が3杯あった。
「ぎぎぎぎぎぎ」
いやあ、デカイ。
門がデカイ。
何だかんだで、俺たち6人は、西の海岸シースイタースについた。
アンナたちが、証明書的なもの出したら、あっさり通してくれた。
デグリアに聞いたところ、シースイタースと、セナルカーフィスは仲が良いらしい。
見上げるほど高い門を通ると、シースイタースの町が視界に広がった。
全体的に白い建物が多く、空の色と綺麗に合わさっている。
城から、町全体が見えるようにか、町は城に近づくほど、高くなっており、どこからでも町の奥の大きな城が見える。
城は、王国のどっしりした広い城とは違い、青と白で、縦長く綺麗だ。
ディズ〇ーラン〇の、シンデ〇ラ城に似てる。
いつかあんなところに住んでみたいものだ。
「今日は自由行動にするか」
「いいよ」
「おーけー」
「了解」
「わかりましたー」
「じゃあ、決定だな」
『主人はどうするのじゃ?』
寝る。
『・・・・・・・そうか』
と言う事で、俺は宿・・・・は金がかかるので、昼寝できそうなとこを探す事にし、公園的なところがあったので、ベンチを占領し、寝る事にした。
『主人』
何だ?
『暇だから、遊んでくる』
いってら~。
心の中で、そう返事すると、ベンチの前に、赤い髪の美少女が現れた。
いつかの武器やの時と同じだ。
ソウがどっかいったし、ひどく眠いので俺はそのまま目を閉じた。
意識がだんだん、ふわ~っとしてきて・・・・・むにゃむにゃむにゃ。
「じゃあ、私はデグリア連れて遊んでくるね~」
「それでは、アンナ先輩」
「うん、じゃあ後でね」
2人ずつで行動しよう、となって、私はベルと一緒。
キャンドとデグリアはどっかいってしまった。
まあ、楽しむか。
「ベルはどこに行きたい?・・・・・・・・?」
ベルがいない。
一体どこに?
あたりを見渡す。
ベルが行きたがるところか・・・・・。
人ごみを掻き分け、図書館へ向かう。
入り口にはやはりベルがいた。
「ここ、行きたい」
いや、行動が早いよ。
「ははは、うん、いいよ」
そして、私たちは古びた図書館に入っていった。
(久しぶりだな、図書館なんて)
キャンドさん?
女性にしては背の高いキャンドさんが、私に服ばっかり着せる。
「う~ん。
こっちの方が似合うかなあ~?」
「あの、キャンドさん?」
「ん?デグリアはどれがい~い?」
「いや、そういう問題じゃなくなくてですね」
「いやあ、ほんとデグリアは、どれ着ても可愛いから悩んじゃうわ~。
この被り物な~んかどう?」
そういって、キャンドさんが出してきた物。
―――あ、あれは
キャンドさんが持っていたのは、ポラム耳と呼ばれる、被り物だ。
ポラムの、黒くて可愛い耳の形になっている。
すぽっ。
へ?
「デグリア、こっち向いて~。
はい、ピース」
右手が反射的にピースの形になる。
かしゃ。
へ?
「いやあ、良い絵が撮れた、撮れた~」
「キャンドさん、その写真機、壊してください」
「いやだね~」
「キャンドさ~ん!!」
『・・・・そして、4人の神の娘は、4つの秘法を見つけた。
末っ子は、姉たちよりも、いいものを取ってやろうと考え、一番大きい秘法に触った。
すると、その姿は瞬く間に醜い魔獣になってしまい、その姿の自分を見て、森の奥へと行ってしまった。
3人の姉たちは、その秘法で、幸せに暮らしましたとさ』
いやあ、あるよね。
昔は良い話だと思っていた昔話も、なんか大人になってから読むとエグイなあって思うこと。
この話なんかひどいよね。
末っ子何も良いとこ無いじゃん。
可哀想。
なぜかアンナの頭にデグリアの顔が浮かぶ。
なんでだ?
アンナって、可哀想かな?
う~ん、不思議だなあ。
「デグリア、お姉ちゃんが手をつないであげよっか?」
「なんですか、お姉ちゃんって?」
「ふふ、おこってる顔も可愛いな~」
しゃふしゃふ。
髪を撫でられている。
なんでだろう。
でも、なんか心地良い。
「おっ、デグリア、あれ食べに行こう」
そう言って、キャンドさんは手を取って私を引っ張った。
「きゃ、キャンドさん、あれって、なんですか」
そこには、アイスクリーム屋があった。
「キャンドはどの味が良い?」
「え、買ってくれるんですか?」
正直おいしそうだ。
「うん、可愛いデグリアのためなら何でも」
「じゃ、じゃあ、ミント」
「おっけー」
キャンドさんは、店の列に突っ込んでいって、20秒後には帰ってきた。
「はい、デグリア」
「ありがとうございます」
デグリアさんはミルク味だ。
「・・・・ねえ、デグリア。
食べ合っこしない?」
「いいですよ」
私はキャンドさんにミントのアイスを差し出した。
あむ。
へ?
「う~ん、ミントもなかなかいいね。
はい、デグリア」
そう言って、キャンドさんも、私の前にアイスを差し出した。
私が、手で持って食べようとするが、右手はアイス、左手はキャンドさんにしっかり掴まれている。
「あの、私もキャンドさんと同じ様にしなきゃ駄目ですか」
「もちろん」
はぁ。
私は、キャンドさんの持っているミルクアイスにかぶりついた。
「はぁ。
主人にも困ったものじゃ」
赤い髪に赤い目、赤と白の服に赤と白の靴。
「まあ、主人にはあの魔力があるからいいとするかの。
あれ以上の適材はいない」
全身赤い少女が町を歩いている。
「しかし、広い町じゃ。
することも無いし、何か気分の晴れるものが無いかのう?」
少女が、1つの建物の前で止まる。
「図書館か。
まあ、最近は地下に篭っておったから、少し寄ってみるかの」
少女は図書館へ入っていった。
『・・・・・末っ子の少女は力ある姉に憧れ、日々鍛錬を積み、ついには姉たちを越えたのであった』
・・・・懐かしいな~。
昔、お母さんに読んでもらったっけ?
でも、話適当だなあ。
こんなんでいいのか?
ぽん。
肩に手が置かれた。
「アンナ」
「何?」
「あれ」
その先には、武器やでいきなり出てきた全身真っ赤な少女がいた。
「おい、あんた、誰?」
「我は、主人の精霊じゃが?」
後ろから聞いたのに、間髪いれずに返された。
「なんで精霊が契約者から離れてるのよ」
「我も、主人も、そういう関係が好きじゃからな」
「そんなんで離れられるわけが無い」
「っと、言うと?」
「あんた何者?」
「我は主人の精霊じゃ」
「それが聞きたいんじゃない。
第一あんた、今の姿は何よ!」
「図書館でぐらい静かにしたらどうじゃ。
館長が見てるぞ」
へ?
私は後ろを振り返った。
「見てないじゃない・・・・の」
そこに居た、自称精霊は消えていた。
「あっこ」
ベルが指差した先には、人ごみに紛れていく猫が見えた。
「追うわよ」
「主人」
「ん?ソウか。
よく寝た」
「こんばんはどうするのじゃ」
「ああ、そうだな、この町に泊まって明日、勇者様を拉致して、褒美を貰って、俺は寝て過ごす、と。
こういうのでどうだ。
って、後ろのお前たちはどうしたんだ?」
後ろには、息を切らしてへ垂れ込んでいる、アンナと、氷系統の魔法で、体を冷やしているベルが。
「さあ、我にはさっぱりじゃ。
じゃあ」
ソウが入ってきた。
「お~い、アンナ、ベル、とジョーカー」
と、ってなんだ?
キャンドとデグリアが帰ってきた。
なんか、デグリア疲れてない。
まあ、俺が寝てる間に色々あったんだろう。
「じゃあ、宿でも探すか!」
キャンド~~~~~~~~。
質:勉強は?
応:よく考えろ、実力テストは明後日だ。
つまり明日がある。どうだ、分かったか!!!
・・・・・はい、えっと、勉強の合間に、ちょくちょく書いてたやつです。
だから、出来が悪いんです。
あ、出来が悪いのはいつもの事じゃないか。
ははははははは、は、は、は、・・・・・・・・は。
どうやったら上手な文章が書けるんでしょうね?