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4(3人の少女)-1 「任せます」

4章始めました~

「よし、宿だ!!」


「6人だと良いとこは無理ね。

3:3で分かれれば2部屋で済むけど、ジョーカー男だし」


「それは、困った。

よし、俺が女部屋に入ってやろう、グヘッ」


横からスプーンが!!


「ナイス、ウィーディー!!」


「はぁ、お前たち、いつから意気投合してんだ」


「あったときから友達だよね~」


「はぁ」


今、俺たちは王国を出てから1つ目の町、たしか、イラムサとか言うところに来た。


ええっと、うん。


普通の町だ。


治安は悪そうだけど。


「はっはっはっはっは、兄ちゃん、可哀想だな。

俺たちが変わってやろうか」


ほら、こんな風に。


「変わってくれ、俺は隠居する、う”っ!」


服を掴まれて後ろに放り出される俺。何であんな《アンナ》に細い腕で俺を投げ飛ばせるんだ?


「防衛隊に手え出す気?」


おい、アンナ、お前のこれは手を出すに入らないのか。


視界が赤いぞ。


あ、頭が・・・


「威勢がいいね~。俺たちと遊ばないか?」


その言葉が言い終わると同時に男が落ちた。


ウィーディーのスプーンがマッハぐらいで足を狩り、男は後ろに倒れる。


大丈夫・・・か?


いつの間にか、男が腰に下げていた袋はアンナの手の中に。


「はっ、こんだけしか持って無いくせに、なめた事言ってくれるじゃない。

私たちに見合うぐらいの金を持ってから来なさい」


唖然とする男たち。


こかされた男の足が赤いんだが平気なのか?


「それまで、これは防衛隊が預かった。

行くわよ、ジョーカー」


仕方ないな。


5人はとっとと行ってしまった。


通り過ぎた男たちから、覚えとけよ~、なセリフが聞こえるが、お前たちのせいで俺の頭からはトマトジ

ュースがマグマののようにたらたらと・・・。


後でベルに直してもらわなきゃ。


ベルが魔法でデグリアの怪我を治すのは何度か見た。


「これで良い宿に泊まれるわ」


「満面の笑みを浮かべているところに済まないんだが、防衛隊はかつ上げOKなのか?」


「いや、これは預かってるだけだから」

いや、使う気まんまんだよね。


「それより、頭どうしたの?」


「いや、お前のせいなんだけどなぁ」











「だ、大丈夫ですか、親分!!」


女5人と男1人は行ってしまった。


俺たちの全財産を持って。


「このくらい、かすり傷だ」


親分の足首の後ろは切れ、血が流れている。


親分にここまでの怪我を負わせたやつなんか今までにいない。


「それより、あの男を呼ぶぞ」


「へっ、あの男とは・・・・」


「あいつだ。片刃の傭兵だ」


片刃の傭兵。


その名前は、その男が持つ、片刃の剣に由来する。


「し、しかし、あいつは腕は確かですが、信じられない位の雇い賃を取られますよ!?」


「問題ない。やつらを生かしたま外には行かせん」


はあ、この先の生活が思いやられる。


第一、そんな金はもともと無い。


今のうちに逃げるべきか?と、彼は思った。













「はぁ、今朝は朝から騒がしいなあ」


「主人、もう2時じゃぞ」


「はぁ、今日は昼から騒がしいなあ」


「昼が騒がしくなくて、いつ騒がしいのじゃ」


「ん?さあ?」


俺は外からの騒がしい声で目を覚ました。


なんか、出てこいやおらぁ!!、とか聞こえるが、俺じゃないだろう。


「・・・バンダナやろう!!びびってんのかぁ?」


「・・・金返せえええええ~~~!!」


俺は何もしてないぞ、と窓から外を覗くと・・・・ああ、やべ。


昨日のおっさんたち(300%増量(当社比))が宿を取り囲んでいる。


この宿の上に召喚獣でも呼ぶつもりか?


そして、ナイフを首に突きつけられ震えているデグリア。


そして、4人が固まってじっとしている。


まあ、「動いたらこいつの命は無い」てきな感じだろう。


「主人、どうするのじゃ」


「う~ん、二度寝したらそのうちいなくなってるかな」


「そうじゃな」


~スヤスヤ~


「バンダナ!!いつまで閉じこもっているつもりだ!!」


あ~うぜえ。


寝れねえ!


はっ、まさかやつらの狙いは俺の睡眠を奪う事?


窓から外を覗くと、ありゃ、ナイフを突きつけられている5人。


ウィーディーなら自分だけ逃げる事もできたろうに、皮膚、鉄並みだし。


「どうする?」


「さあ、主人が決めればいいことじゃろう?」


「よし、行くか」











「おはよーございま~す!5人は連れてって好きに遊んでくれたら良いんで、俺の睡眠を妨害しないで下さ~い!!」


・・・・・よし、もう一回寝よ。


「貴様、強がりもいい加減にしとけよ。

こいつら、殺すぞ」


「任せます!!」


これでいいな。


「ほんとに殺すぞ」


「それは俺の管轄外なんで」


もう、いいだろう。


「よし、殺す。

今殺す」


「おやすみなさ~い」


辺りが、がさがさと動く。


「おい、作戦失敗か?」


「まさかこんな事になるとは?」


「あいつ・・・・ホモか?」


いや、断じて違う。


俺は女は好きだ。


しかし、俺はもう睡眠やらゲームやらと結婚した。


俺は女は信じないぞ!


女を信じてもろくな事にならない。


「ま、まあ、女が5人も手に入ったから十分じゃね?」


「確かに」


よし、良い流れだ。


「ふざけるなあぁぁぁ!!!!」


う、うるさ。


「貴様がボコボコにならないと気が済まん!!

来い、シサム!!」


後ろからひらひらの服を着て腰に刀を一本差した侍が。


な、なに侍だと?


もう絶滅したと思っていた。


って、結局あの親分ずらしたやつは戦わないのか?


「お前は手を出すなよ」


と、親分Aに一言いった侍は俺の方へ歩いてきた。


「わが名はシサム!!いざ、勝負」


「俺は眠たい。勝負はまた今度にしてくれ」


「え、そうなの?」


結構気の抜けた返事だ。


俺のじゃなくて、侍のだぞ。


「ああ、俺は基本夜行性の動物だから、夜になるほど目が覚める」


「とっととやれ!!シサム!!」


なんか叫んでる、ビビリ親分が。


仕方ない。


「ビスタ!」


俺の魔法は侍の横を抜け、ウィーディーたちのところへ進む。


そしてナイフを突きつけていたやつは止まった。


4人も止まった。


唯一止まっていないのは、スプーンを盾にして防いだウィーディーだけだ。


ウィーディーはナイフを奪い、止まっている男たちの太ももに刺して4人を投げてきた。乱暴に。


4人は俺の後ろまで転がって止まる。


ウィーディーは俺の横に立った。


なんかこの世界のやつらと雑いな。


「ウィーディー、太ももいたそうだぞ、あの5人」


俺は未だ止まっている男を指差す。


魔力がますます体に馴染んできてるような。


「ちょっとの間、歩けないようにしただけです。

一週間もすれば元通りです」


あ、そう。


後ろの4人が動き出した。


「じゃ、俺は寝るから」


そういい残し、俺は宿へと逃げた。












がつがつ。


「いやあ、ここの朝飯は美味いなあ」


「あんた以外は昼飯だけどね」


「はあ、で、あの後どうなったんだ?」


「ああ、親分潰した」


グロデスクそうだから詳しくは聞かないでおこう。


「それでも歯向かってくるやつを潰した」


ああ、そう。


「次はウロエイの町ね~」


「あ、そうなの」


「5日ぐらい」


「はあ、遠いな」


「遠いです」


「急がないと。

魔王が復活しちゃったからね」


「はあ、魔王出てこないからいいじゃん」


「駄目」


「なんで」


「ん~防衛隊だから」


「はあ、まさか俺が防衛隊をする事になるとは。防衛隊の手を火傷させたりしてたのに」











砂漠を一人の幼女と青年が歩いている。


「召使い1号」


「何ですか姫様~?」


今は夜だ。


理由は、こういうのは夜抜け出さねば、という言葉のもと。


「おんぶしろ」


「はぁ~?」


「疲れた」


「まだ屋敷出てから10分も経ってませんよ」


「屋敷にこもっている間に体も衰えたようじゃ」


そう言って彼女は召使いの肩に飛び乗る。


「いて!って、そんな事が出来てるじゃないですか」


「あと、姫様は止めろ」


「言いたくて言ってるんじゃないです」


「余のことは・・・・・アルでいいぞ」


「アル?」


「アルケミストでアル。

これでも錬金術師だからな」


「ああ、それで。

いやあそのフォース羨ましいですね」


「あと、お前は余の兄貴という事で行こう」


「ここまで似ていないのも珍しいような」


「では、余は寝る」


「はあ、わがままがひどいな。

まあ給料いいからいいか」


砂漠の上を青年が歩く。


青年の歩く先には1つの町が徐々に見えてきた。

9月の3日に実力テストあるんで、勉強しようと思います!以上です。

質:4章はどうなるん?

応:でっかい悪者出てきません。出すと長引くんで。

いやあ、まさか4章まで行くとは思わなかった。

俺のことだから3話ぐらいで主人公が死んで終わるかと思ってたけど。

まあ、良かったってことにして置こう。

意外と書くのも楽しいな。

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