3-9 なぜかハーレムな防衛隊1日目
・・・・・・・眠い。
「はい、次は防衛隊の心構えです」
今、俺は美人教師の個人レッスンを受けるという、俺人生最高の瞬間の1つになるだろう状況に陥っている。
しかし、内容が・・・・
俺、いつ防衛隊やると言ったよ?
あ、あと眠いのは、昨日トイレに行った後、自分の部屋が分からなくなり、城の中を探し回っていたら、自分の部屋より先に太陽が出てきちゃった、という悲惨な過去ゆえです。
その時、俺の居る部屋の窓から王様と女王様の姿が見えた。
「ん、あれ何ですか?」
「・・・防衛隊はそれを実行する重い、へっ?」
「なんか王様と女王様が怪しい乗り物に乗ろうとしてるんですけど。
俺の幻覚ですかね?
睡魔のほんの悪戯ですかね?」
俺は外を指差していった。
「ああ、あれは四大大国会議に行くのよ」
四大大国。
一応聞いたことはあるような。
確か、この大陸の中にはでっかい国が四つあって、ここは南側だったかな。
まあ、いっか。
なんだかんだ、やろうと思うことが全くない俺。
勝手に連れてこられて、勝手に誘拐されて、いつの間にか国を一つ潰してたり、勝手に不正町長殺人に首突っ込んだり、変なサイボーグが付いて来たり・・・・ウィーディーは?
・・・・・・・まあ、いっか。
俺は面倒な事は気にしない主義だ。
これから先も、お城に仕えるのも悪くないかもな。
そう思うと話もしっかり聞いとかないと、とか思う。
「あの、すいません。
聞いてなかったんで最初からお願いします」
講義は昼には終わり、朝と同様に豪華な食事を食べ(今回は、美味そうなやつから食べた。俺の流儀には反するが)、午後は王城防衛隊の皆さんと、城下町をぶらぶらする事になった。
んで、メンバーの紹介をしとくとだな、まず俺を含めて5人。
俺、アンナ、ベル、キャンド、デグリアだ。
男女比は1対4だ。
この国は、女が居れば男は必ず釣れる!、とか考えてるんだろうか?
なんとも不安になる。
でも、いっか。
別に不都合な事は何にもないし、あっ、違う。
俺は王国の美女に釣られたわけじゃない、ただ、少しの間だけ王国の機嫌を取っておこうと考えたんだ。
無理やりと思うかもしれないが違うぞ、時期が着たら離れるぞ。ここを。
「ジョーカーさ~ん!
防衛隊になるんだから武器でも見ていきませんか」
「うん、分かった。
ほら、二人とも食べ物を買ってきてくれたのに、腕につかまっちゃ食べれないよ。
あ、ベル、冷気の魔法はもう良いよ、涼しかった、ありがとう。
キャンド、今行く!」
うん、これは、今だけだ。
ちょっと相手してやってるだけだ。
ずっとこうしていたい、とか考えてないぞ。
夜の期待とかしてないぞ。
第一俺はまだ高二だ。
彼女が居た記憶はない。
いや、見当たらないだけで、実はある。
きっとそうだ、さすがに寂し過ぎる。
ってな訳で、入った武器屋さん。
壁中に剣がずらりと並んでいて・・・俺って剣とか使えたか?
「ジョーカーさんは武器は何を使うんですか?」
腕を掴んだまま話しかけるアンナ。
「うん、蹴るとか殴るとか」
「へっ?」
「蹴るとか殴るとか、まあ一応魔法も使う」
「あ、魔法使いさんですか。
初めてです、魔法使いの闘技会の優勝者なんて」
「ん?そーなの?」
「はい、剣も魔法もつかう、なんて人はよく居ますが、魔法だけで優勝しちゃうなんて」
「ふ~ん、じゃあ武器屋よりも精霊屋かな?」
横から入ってくるデグリア
「正 礼也?誰?」
「精霊を売ってるお店ですよ、知らなかったんですか?」
「ん、まあ精霊なら、一匹俺に取り付いてるしな」
「へ、どこに?」
ソウ、出てきて!
『ふぁあああぁぁぁぁ~~~あ~~~ぁぁぁ。
ん何じゃ?
今から我の暗黒魔法が炸裂するところじゃったのに、起こすな』
いや、ごめん。
ってかどんな夢を?
『我が心の底から憎むやつらが出てきての』
あっそう。
まあ出てきてよ。
『仕方ないの』
すると横に現れる赤い髪の女の子。
「おい、ソウ?
何の冗談だ。
俺がいちゃついてたのに焼きもち焼いてんのか?」
「ん、あ、あ、ち、違う。
これは寝ぼけてただけじゃ。
忘れてくれ」
そう言った瞬間に女の子の姿が猫に変わった。
「ん、ああ、すまない、待たせたかな?
んで、これが俺の精霊だ」
と、普通に紹介する俺。
ありゃ、4人の目がソウに釘付けだ。
猫好きか?
「どっから出て来たんですか?」(キャンド)
「いや、そこよりジョーカーさんと精霊が話していた件について」(ベル)
「人間に変身するなんて、すご~い」(アンナ)
「か、可愛い」(デグリア)
「我ぐらいの精霊なら当然じゃ」(ソウ)
「・・・・・・・・・」(俺)
その時、店の中に一人の男が入ってきた。
「防衛隊の皆さん!
預かり屋が襲われました!」
えっと、預かり屋とはですな。
人々の持ち物を預かってですな、金を取るというよく分からんものらしいっす。
んで、なくした物は絶対弁償で、まあここからしたら日本なんて神的に治安が良いわけで、あきす、泥棒、などなどあるらしく、結構、儲かってるとか。
預けたものを取り出すときは、預けるときに決めた番号を言うだけ。
そんな物らしいっす。
んで、結構高い物とかも預けられてる訳で、重要な物とかも預けられてる訳で、襲われたら結構とまずいみたいで、まあ大変ですな。
それで、俺たちはそこに向かっているところです。はい。
知らせが入った途端に周りの4人の雰囲気はさっきとはガラリと変わった。
露出が多いなぁ、と見とれながら見ていた服装は動きやすい様になっているらしい。
預かり屋に近づくにつれ、あたりの様子は変わっていった。
人々は、預かり屋のものを奪ってやろうと預かり屋に向かうものも居れば、その騒ぎから逃れるようにと走っている者も居る。
その中を誰よりも速く走る5人。
たどり着いた預かり屋は、一角がえぐりられ、その中には防衛隊と軽装にナイフを持った集団が交戦していた。
そこから中に入ると、そこは一つの大きな部屋だった。
部屋から伸びる道の先にはそれぞれに扉がたくさん見える。
敵の数は20ぐらい、防衛隊は30ぐらいだろう。
状況は防衛隊が有利に見える。
入ってきた5人に気が付いたのだろう、1人の防衛隊が駆けて来た。
「ここは、何とかなっています。
あなたたちは奥へ向かって下さい」
俺以外の4人は小さく頷き、走り始めた。
俺は・・・・・・行かなければならないんだろう。
治安を乱すものは排除する。
今朝教えてもらった言葉だ。
俺はその言葉に従い4人の後を追った。
んあ、あ~、はい、中継、「俺」に変わりました。
戦闘描写、入れる?
まあ入れとこっか、うん。
頭の中では赤い悪魔ことソウ(本名ソウセキ)が叫んでます。
はい、色々と、この魔法使えとか、あの魔法使えとか。
しかし、無視している
というか、「しかし」でもないな。
「とうぜん」のほうが正しい。
んじゃ、もとい!
当然、無視している
だって危ないもん。
おそらく、ボコボコしぬ。
俺はまだ人間でありたい。
『すでに人間は越えてると思うが?』
んな訳で、俺は後ろの方から静止の呪文(上級になれば結構な時間止まる)で援護してます。
『我は無視か?』
それにしても、4人が強い。
マジで強い。
アンナの激しい長剣。
ベルの正確な氷系統魔法。
キャンドのなめらかな短剣。
デグリアの綺麗な弓。
まあ、俺は後ろで同じ単語を繰り返してるだけだが。
しかし、不思議なのが、4人が同じ相手と戦っているらしいところだ。
この4人の相手を同時に出来るなんて相当のやつだろう。
雑魚たちは拾ったロープでだいたいグルグル巻きにしといたから、そっちに向かった。
そこで見たのは、流れる金髪と銀色のスプーン・・・・・・・・は?
「お~い、ウィーディー!
何やってんだ?」
4人の動きが止まる。
全員こっちをにらむんだが、さっきまでの子犬のような上目遣いとは1800度違う。
「あなたは、ジョーカーさんですね」
「何やってんだ?」
「そこの連中がここにスイーツが大量にあると言いました」
「んなもんはないと思うぞ。
疑わなかったのか?」
「確かめてから、嘘なら殺してやればいいと思いました」
ひどく淡々としていて怖い。
「はぁ~。あっ、こいつは俺の連れだ。
すまなかったみたいだな」
『変なサイボーグと言ってたくせに、ちゃんと肩を持つんじゃな』
ん?やっぱり、焼きもち?
『違う!!』
楽しいな、もう魔王とか止めてハーレム物語にしちゃおっかな。
質;真剣に書く気ないの~
応;う~ん・・・また今度ね☆