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少年少女  作者: やまだ
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ニートたち

私は時々田中君のことを考える。何をしていんだろうか?どこにいるんだろうか?。そういうことを考える。

彼は自宅でじっと息をひそめて学校という重たい枷から逃れられたことに安心しているのだろうか。

それともお母さんかお父さんに毎日のように叱られて、もしかしたら精神病院か、フリースクールみたいなところに連行されているんだろうか?

私は学校の授業の時間にそんなことを考えている。彼が喜んでいても苦しんでいても私はそれを羨ましく感じる。なにせここは息苦しい。呼吸がまともにできない、吐き気成分がたっぷりと含まれている空間なのだ、学校というものは。

田中君みたく私も不登校になりたい。おひるごはんが終わって、私は教室で佳奈ちゃんと明日の体育について話してた。マラソンめんどくさーと佳奈ちゃんが言ったのでぽつりその一言が出てきた。

だめだよーニノマイふんじゃーと佳奈ちゃんは言う。

「ニノマイってなに?」「人と同じことを繰り返して失敗しちゃうこと。」「佳奈ちゃん物知りー佳奈様ーすごー。」「殴るぞ。」

不登校になったら休み癖がついちゃってまともな社会人になれないんだと佳奈ちゃんは言っていた。でもふとーこーのコドモっていま何万人もいるんでしょ?で、むかしはもっとその数が多かったんでしょ?今その子たちってどうなってんの?私がそう尋ねたら、ニートだよ!と佳奈ちゃんは叫んだ。隣の席にで寝てた棚橋くんが起き上った。

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