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第壱記 公家の病

京の公家から連絡があった。具合が悪いと云う。

このところ、どんどん悪くなり死に賓していると。京の医師も原因者がわからないと云う。

日向ならと声がかかった。


「日向殿、ようこそ」

公家は自宅で寝込んでいるんで側近が出てきた。

「どうぞ、こちらへ」日向が部屋に向かうと公家は布団の中で全身汗まみれになり唸っていた。

あぶないな・・・そう見た。

「いつ頃から?」

なんでも軽い風邪気味だったのだが、公家が可愛がっていた農家の娘から特効薬だと云われ、それを飲んでいたが、全くよくならないどころか少しづつさらに悪化した。京の医師を呼んだが原因がわからないと云う。医師は自分の調合した薬を与えたが全く改善しない。

日向は診察をしてみたがが「う〜〜ん・・・」わからない。娘から与えられた薬を見せてもらい、分析してみた。

数種類の薬草などはわかったが後の数種類は不明だった。

「とにかくこの薬指の服用は止めた方が良いですね」

側近はうなずいた。

こういってはなんだが原因はこの薬ではないか?

側近はうなずいた。


その娘はどこに?

京の外れの村に棲んでいると云う。

美貌の持ち主で公家も好意を寄せていたそうで、他にも数人の公家が好意を寄せていてなんとか気に入ってもらおうとなんでも云うことを聞いていると云う。

「他の公家衆は?」

やはり具合がわるいと。

日向は確信した。この娘が鍵を握っている。薬草なのか?何なのか?



「その娘の名は?」

迦具夜かぐやです。高齢の親と暮らしています。あの年齢からすると親では無いと思いますが」

側近はさらに語った。その娘がいつ?生まれたのか?いつからそこに住み始めたのかわからないそうだ。

公家に側近は調べた方が良いと注意したが公家はその美貌に夢中になっていた。

他の公家もそうだった。皆がライバルだったのだ。

「農家の娘にそこまで」


日向はその場所に案内してほしいと側近に頼んだ。

なぜ?公家が?ただ薬が合わなかっただけか?何か目的があってのことか?


今日はもう遅い。一晩ここに泊まり、明日そこの行くことにした。

月がやけに明るく、地までが騒がしかった。


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