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話が違うと言われても、今更もう知りませんよ 〜婚約破棄された公爵令嬢は第七王子に溺愛される〜【書籍化】  作者: 鬱沢色素
本編

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46/86

46・アシュトンさんがノーラに甘すぎる!

本作品のコミカライズが決定&連載開始しました。詳細はあとがきに書いています。

 ──というのが事の顛末。


 そして旅の途中で魔物の群れに出会したので、戦闘になってしまったわけね。


 だけど。



「ふう、大したことなかったわね」



 私たちの前には、魔物の死体がそこら中に転がっていた。

 襲ってきた魔物は弱い個体ばっかりだった。それなのに私とライマーだけじゃなく、アシュトンもいるんだからね。正直オーバーキルだ。


「歯応えなかったわ。どうせなら、ドラゴンとか出てきて欲しいわ」

「お前はまだそんなことを言ってるのかよ!」


 ライマーがツッコミを入れる。

 でもせっかくの遠征なのだから、ドラゴンに限らず、珍しい魔物と戦ってみたいというのは普通のことじゃないかしら?


「ねえ、アシュトン。あなたもそう思うわよね──って私の顔をジロジロ見て、なに笑ってんのよ」

「くくく、ノーラは相変わらずだと思ってな。普通の公爵令嬢なら、ゴブリンに遭遇しただけでも大騒ぎだぞ」

「バカにしてんの?」

「褒めてるんだ」


 褒めてるようには全然聞こえない。


 まあアシュトンが楽しそうだから、別にいいけどね。

 せっかくの旅なんだし楽しくいきましょ。


「無駄な時間を食っちゃったわ──さあ、出発するわよ! 目的地の街までには、まだまだ距離があるんだから!」


 と私は目的地の方角へ指を向けて、そう高らかに告げた。


「どうしてお前が仕切ってんだよ! ねえ、アシュトンさんもなんか言ってやってください!」

「ノーラの思う通りにやらせればいいじゃないか。それに随分と様になっている。もしかしたらノーラは、冒険者パーティーのリーダーとしての素質も持ち合わせているかもしれないぞ」

「アシュトンさんがノーラに甘すぎる!」

「あっ、それから……」


 私はミニマムボアの死体に視線を移し、こう口を動かす。


「あっ、ミニマムボアの死体はいくつか馬車に積み込んどこうかしら。これ、食べると美味しいらしいのよ!」

「普通の人でも魔物食には抵抗ある人が多いというのに、どうしてお前が──ってもう突っ込むのはやめた。疲れた」


 ライマーが溜め息を吐く。


 彼は呆れてるみたいだけど……こうやって、普段なかなか口に出来ない食材を食べるのも、旅の醍醐味よね。

 その機会を私がわざわざ逃すわけないわ!


 ミニマムボアを氷魔法で冷凍保存しながら──私はこれからどんなことが待ち受けているんだろう? と心躍らせるのであった。

本作品のコミカライズが決定&連載開始しました。

漫画ご担当は鏡ユーマ先生で、本日からPalcy (パルシィ)で連載開始しています。

ぜひご覧くださいませ。

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Palcy(web連載)→https://palcy.jp/comics/1653
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