プレゼント
パーティーの片付けも終えて陽菜の部屋に向かった柊。
先程から陽菜の様子がおかしいのは誰が見ても一目瞭然だった。
「陽菜、片付けが終わったから来たけど入ってもいいの?」
と柊が言い終わると同時に部屋の扉が開いた。
遅かったね柊、待ちくたびれたよ」
一緒に手伝ってくれればもっと早く来れたよと言いたげな顔をしているがそれは言わなかった。言ったら何かめんどくさい事になると思っていたからだ。
「それで何の用なの?さっきから陽菜の様子がおかしいけど」
「あのね、柊にプレゼントがあるの」
「俺にプレゼント?」
「そう。これから魔法学校に入るためのトレーニングで使う短剣をあげる!」
「短剣?」
「これは私が昔に使っていて短剣だよ」
「陽菜はもうこれを使わないの?」
「私はこれを使ってるからもう使わないよ」
陽菜が取り出したのは短剣ではなく、長剣だった。
「今、陽菜が使っているのは短剣ではなくて長剣を使っているんだね」
「小さい頃に剣技を磨くために使っていただけだからね。最初から長剣は私には大きすぎて使いこなせなかったからね。だから短剣を使っていただけ」
「なるほどそういうことね」
「柊も時間がないし、短剣の方が扱いは簡単だと思うからこれで練習をして」
「わかったけど、試験は武器の持ち込みはありなの?」
「武器の持ち込みは禁止されているけど、使用は禁止されていないよ」
「それはどういうこと?」
「試験会場に対戦用の武器が用意されているからそれを使用するのは大丈夫なの」
試験では相手に重傷をおわせるほどの攻撃は認められていないため本物の剣を使用するのは禁止しされているようだ。
魔法自体も危険と判断される魔法を使用した場合は失格対象になるらしい。
「陽菜、俺はあと10日で強くなれないかもしれないけど、陽菜がここまでしてくれたからやるだけやってみるよ」
「任せて、絶対合格させてあげるから」
「特別推薦されている人の言葉は重みが違うよ。信頼できるね。これからよろしく!」




