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特別推薦

「陽菜は攻撃魔法専門学校に行くの?」


「そうだよ、凄いでしょ!」


 陽菜は自慢げに言ってきた。


「魔法学校に行くということは陽菜は魔法が使えるの!?」


「そうだよ。得意魔法は水の魔法!」


「全世界の人が魔法を使えるの?」


 陽菜は少し困った顔をしていた。


「本来はみんな魔法が使えるらしいけど実際使えるのは30%未満とかって言われているよ」


 どうやら陽菜の話によると、誰しもが魔法を使える体質ではあるらしいが、実際に魔法を放てるのが30%を切っているということだ。


 柊自身もステータスプレートでスキルというものが使えるのは分かったが、使い方も知らないし、そもそもスキルを獲得すらしていない。


 そんな奴が魔法大学なんかに通えるはずがない。


「陽菜、俺は魔法が使えないからこんなところ通えないよ。そもそも試験とかあるんじゃないの?」


「試験は10日後の3月20日だよ」


(もうすぐじゃん・・・・・・っていうか今日は3月10日だったのか)


「入学式は4月の何日なの?」


「1日だよ」


 3月20日に試験を受けて4月1日に入学式、普通に考えたらギリギリすぎる。


「流石にギリギリすぎない?どうやって試験を行うの?」


 柊は、もしかしたらこっちの世界では試験の内容すら全く違うのかもしれないと思っていた。


「ここは完全に実力だけで判断する。1対1で戦って勝ち残った30名が入学の権利が得られるの」


「30名しか合格できないの!?」


 普通の高校では200名ほどが合格できるはずなのに、30名は流石に少なすぎる。


「実際に入学できるのは40名。でも、そのうち10名は特別推薦で入学できる。優秀な10名は学校側から推薦状が届く。」


 どこの学校も優秀な人材は学校側が欲しがるらしい。


「それで、この学校の入学希望者はどのくらいいるの?」


「毎年違うけど、約200名ほどかな」


「魔法が使えるのは30%未満なのにそんなにいるの?」


「別に魔法が使えないからと言って入学できないわけではないの。最初に言ってように誰しもが魔法を使える体質だから魔法学校で習って使えるようになることもできる。だから戦闘技術が高ければいや、実力さえあればここに入学できるってわけ」


 つまりこの学校は完全実力主義というわけだ。


 だからと言って柊は運動神経はいいが、戦ったことは無いし、もしスキルを獲得したとしても後10日で使いこなせるかも分からない。


「陽菜、俺は魔法も使えないし、戦闘スキルも高くない。だから入学は無理だよ」


「大丈夫!私が稽古についてあげる!私が柊を強くしてあげる」


「陽菜が!?」


「だって私、特別推薦でここに入るから」


「陽菜が特別推薦!?」


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