告白
女の子と出会った場所から歩いて5分くらいのお店に入った。
「お父さん、お母さん、ただいま」
どうやらこのお店は彼女の家らしい。
「探すのを手伝ってくれたお礼。何でも好きなの頼んでいいよ!」
とは言われたもののさすがに遠慮してしまう。
「このお店のオススメでももらおうかな」
「家のオススメはエビフライカレーだよ!」
(エビフライとカレーを合わせるのはすごいコンビだな)
「じゃあ、それをもらうよ」
「了解!お母さーん、エビフライカレー2つ頂戴」
お店のメニューといい、やはりここは完璧日本と同じだ。
「あのさ、名前聞いてなかったよね?」
確かにあって結構経っているというのにお互いに名前も名乗っていなかった。
「私の名前は水草陽菜よろしくね!」
容姿にみあってとてもかわいらしい名前だ。
「俺の名前は黒瀬柊こちらこそよろしく」
料理が来るまで時間がある。
(ここでいろいろな情報を聞き出そう!)
「あのさ、水草さん。ここって日本だよね?」
水草さんはポカーンとしてこちらを見てくる。
「なんでそんなこと聞くの?日本に決まってるじゃん」
どうやらここは日本のようだ。もしかするとパラレルワールドということかもしれない。
このことについて他の人にに言っていいものなのかわからない。だが、どうごまかせばいいのかもわからない。柊はお金も持っていない。
「黒瀬くん。さん付けなんてしなくていいよ。それに苗字じゃなくて名前でいいよ!」
「わかった。陽菜?」
「なんで疑問形なの」
「ごめん。なんか恥ずかしくて。俺も柊でいいよ」
「わかった。柊」
陽菜は天然だけどとても話しやすい。
「柊はさ、なんでさっきここ日本だよねなんて聞いたの?もしかして海外から来たとか?」
確かにいきなり日本なんて聞くのはおかしい。しかし、海外から来たと言っても一銭も持ってない。それはそれでおかしく思われてしまう。
だからといってもう一つの日本から来たと言っても信じてもらえるかもわからない。
だがこれから一人で生活できる気がしない。ここは本当のことを言った方がいいかもしれない。
信じられないかもしれないけど聞いてほしい陽菜。俺はもう一つの日本から来た。いわゆるパラレルワールドから来たんだ」
びっくりすると思ったが、なぜか陽菜はニコニコしてこっちを見てくる。
「パラレルワールドって本当!すごーい!」
全く疑うそぶりがなかった。
そんな時、目の前にエビフライカレーが出された。




