表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

特訓

「とりあえず今日はもう遅いし寝よう。明日から本格的に特訓を始めよう!」


「わかった。おやすみ陽菜」


「おやすみ」


 自分の部屋に戻ろうとしていた時、急に1階から名前を呼ばれた。


「柊君ちょっといい?」


 声をかけてきたのは陽菜のお母さんだった。


「どうしましたか?」


「あのね、これお給料」


 陽菜のお母さんは5万円も渡してくれた。


「来たばっかりで、これといった仕事もしていないのにこんなに貰えません」


「でも流石に一銭も持っていないと困るでしょ。だから給料の前払いということで貰ってちょうだい」


「わかりました。ありがたく貰います。明日からどんなことでも手伝いますのでなんでも言ってください」


「助かるわ。頼りにしてるね!」


「じゃあ、おやすみなさい」


「おやすみ」


 とりあえずも今日は遅いから寝ることにした。明日からはかなり忙しくなるから。


「柊、起きて」


 朝のようだ。


「おはよう陽菜。ていうか今何時?」


「6時半だよ!」


「6時半って早すぎないか?」


 柊は現実世界では学校に行くギリギリまで寝ていた。家から学校が近いのもあったが、だいたい8時ちょっと過ぎまで寝ていた。


「10時からお店を開店するから10時になったらお店の手伝いをしなくちゃいけないから、7時から9時半までトレーニングだよ!」


 強くなるより働くことの方が大事だから仕方がないが、試験まではかなりのハードスケジュールになりそうだ」


「わかった。着替えてすぐ下に行くから陽菜は先に行ってて」


「お待たせ」


「それじゃあ早速始めますか」


「お願いします」


「最初は体力をつけないと始まらないからランニング30分」


「マジですか・・・・・・」


 中学の3年間サッカー部に所属していて現役時はある程度体力があったが、引退してからスポーツどころか体を動かしていなかった柊にはとてもハードすぎる。


「終わったら筋力トレーニングで腕立て100回、腹筋100回、スクワット100回やるから頑張って!」


 このペースでトレーニングを続けていたら試験合格どころか体を壊すのではないかと柊は密かに思っていた。


「入学するなんて言わなきゃよかった・・・・・・」


「なんか言った?」


「なんでもありません!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ