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雪の降る日にまたいつか、  作者: 海音羅ひより
2/2

平和に満足、過剰な刺激はご退場。

楽しいなあ。ああ楽しい。

平和だ平和、何にも起こらない。

平穏な日常、何も望まなくていい。

というか、私が望むとそれこそシャレにならないことになりますものね。


そんな風に、霰が授業中ぼんやりしていると。


「あ・・・あら・・・霰!この問題がわかるか?」


「え?すみません聞いてませんでした」


「え?じゃない!ちゃんと話を聞いとけ!」


うへー。ボーっとしているんじゃなかった。

もともと大きい音が嫌いだから怒鳴られたのは、やっぱり怖かったですね。


「どんまい。すー。」


ニヤニヤと、こちらを見ながらこっそりと話しかけてきたのは、魅実だった。

彼女のことだ、きっと気づいたうえで声をかけずに私を見ていたのでしょうね。


そんなこんなで、どんよりとした感じで授業が終わりお花つみに向かおうとしているとそれは起こった。


「警告する!ここは今から我々が占拠した!死にたくなければさっさと教室に向かえ!教室に移動していないものは、発見次第殺す。以上だ。」


その言葉とともに、一階の方から悲鳴と銃声が入り混じって聞こえ出した。取り敢えずトイレに行きますか。


隠れようとかいうのではなく、ただ単にストレスで胃が引きちぎられそうだからである。


「あはは、まさに胃がきりきり舞って感じですね。」


ついでに今度はストレスからか心臓が圧迫されてる気分にもなってきましたね。

というか、キリキリ舞って私は、なんでこういう表現の仕方をしたのですかね?


「んー。胃がミキサーで切り刻まれて宙を舞ってるくらい痛いってことを

 言いたかったのですかね?」



そうやって霰がまたもやぼんやりしているとたくさんの足音が聞こえだしそして、トイレの中にも入ってきた



「おい〜迷子の子猫ちゃんはいねーかー?隠れてないで出ておいで〜。」


いたらぶっ殺せるし。と、キモい猫なで声のあとにそう付け加えながらその男は入ってきた。

ここ、女子トイレでしたよね?と思うくらいになんの抵抗もなく入ってきた。


「おや~ここだけ扉が閉まっているな~?ほらほら早く出ておいで~早く出ないと撃っちゃうよ~。」


嫌だなぁ。

どうしましょうか?人は簡単に殺してはいけませんけど簡単出でたらこっちが殺されそうなんですよね。


「もういいや、死ね。」


「薄命天理‼」


思わず叫んでしまいました。


「ど、どうなってやがる銃が急に砂みたいになりやがった!?」


ええいもうどうにでもなれでもあと少し時間頂戴!


「秘匿天理‼」


「出てこいや・・・あ?」



その男がトイレの個室に入ると中には・・・、


「は?誰もいねぇじゃん。」


誰もいなかった。

そう誰もいなかったのださっきの大声が嘘だったかのように、

そして下を見ると、


「なんだスマホかよ。」


何かしらの音源が録音されたスマホがあり、運悪くちょうど電源が落ちるさまがその男の目に入った。


「ふざけんなよ!」


そう言って男はダン、ダンっ!とスマホを踏みつけてその場を後にしたのであった。



いやあっぶな。

やっぱり、秘匿天理便利だな。


簡単に説明すると、霰には生まれ持った才能があった。

それこそが、【変格的理不尽偶発変則多発性天賦】である。

これは、運命などの因果律を無理やりに捻じ曲げて自分の望む結果を得る天賦である。

ただこれをうまく使うには、イメージを固めなければいけないのである。

なので毎回、あらかじめ決めたワードを唱えることで自身の望んだ結果を得ているのである。

ちなみに今回使ったのは、

生命体以外の耐久値をゼロにして破壊する、薄命天理。

対象の情報が他所に流出しないようにする、秘匿天理。

この二つである。


使って思いましたが、トイレの個室から自分の情報が出ないようにすることで相手に認識されないようにすることもできるんですね。


「これからどうしましょう。」


下手にそのまま行けば・・・あ、そういえば変身用の天理もあったはずです。


「変身天理!!」


おお!

なんだたと思えば知らないうちに別の服になって仮面付けてた!?

へー。使ったことなかったけどこういう風になっていたのですね。

相変わらず意味が分からない能力ですね。


「よし悪党ともども鎮圧作戦開始です!」

そう言って仮面をつけた気も姿の怪しい女、もとい霰は侵入者を軽く鎮圧しに行ったのであった。

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