喰われたモノ
「まあご主人様は今まで1度も壁にぶつかったことがなかったから誘惑すらしたことなかったよね。今がその時の気がするけど...一つ僕が嘘をついていたとしたらご主人様は僕に力を解放するよう言ったことはないけど、実は僕が勝手に解放したことがある。多分ご主人様は戦いの中で異常な移動速度を感じたことがあると思う。試したんだ。簡単に飲まれないかどうか。全然飲まれることはなかった。コントロールできていた。でも...喰うということは解放よりも数百倍強大な力をもたらす。多分制御できない、いやできるはずがない。あんまり僕はしたくないんだけどね...ご主人様の頼みだから仕方がないか。」
「お前って邪精霊のはずなのに邪の部分がなさすぎないか?こんなに使役する人を気遣ったりするもん?」「...なんか...なんでだろうね。分かんないや。でも一つだけ思うことはあるよ。」
「僕は、ご主人様が少しでも救われて欲しいよ。」「ははは!どの口が言ってるんだよ。でもありがとう。その言葉だけで十分だ!」「うん。ありがとう。そして......さよなら、ご主人様。」
僕は遂に喰われた。解放と喰われることの違いは、力の度合いや、制御不可能、邪精霊の消滅、つまり本当に戻れないということだ。もとよりこの力を得た時から戻らない結末をたどることは分かっていた。...く...やはり邪精霊。本当に感覚が全て失われていく。悪魔的な力だな。
意識は元の世界に戻っていた。呪われた力を増大した俺はオーラが明らかに違かった。「なんだ...その増大したオーラは!」「...」「...ふん。こちらの研究を舐めるな!すぐに殺してやる!!!」またあの呪文を唱え始め、さっきより詠唱速度が速い。放たれる刀の数が増えている。一斉に襲いかかる...!俺は、残った見方の剣を呪術で動かし、力を増大させて全て放った。
本当にこの力は恐ろしいものだ。国の最先端の研究の産物を、いとも簡単に越えるのだから。全ての剣を全ての剣で打ち払った。俺に何一つダメージがない。
「何...!!何も効いていないだと!!!」
そして驚く向こうをよそに俺は新たな剣を作った。だがこの剣は増大した力だけで作ったのではない。国は一つ大きなミスをした。憎悪は人間には見えないがすぐに消えることなくその場にとどまる。利用が憎装を持つものはできるのだ。だから俺は憎悪も剣製に取り込んだ。そうして出来た剣はーーーーー
どんな剣よりも黒く、刃が呪いで形作ったもの。刃物の実態がない。
俺は遠慮なく衝撃波を放つ。一瞬で指揮官以外全員死んだ。驚愕するをよそに、全神経を集中させ、指揮官に剣を切り捨てた。ここに怪異殲滅特殊隊は終わりを告げられた。しかしーーーーー
暴走は止められなかった。「うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」あれだけ破壊し尽くしたのにまだ飽き足らず衝撃波を放つ。果てには、超強力な呪術を唱え、日本を滅ぼした。もう何もないのに止まることはなかった。だがーーーーーー
有るはずのない光が差し込んだ。




