人ならざる者
先に本編ではない53話を見ていただくと登場人物の紹介があります。
日本のとある場所、誰もが放っておいた地下深く、「諸君、君たちを陥れたのは誰だ!?」「人間だ!!!」「人間が憎いか!?」「そうだ!!!」「人間に復讐したいか!?」「おおおおお!!!」「よろしい、では行こう!!!愚かな人間どもに裁きを下すのだ!!!!!」「おおおおおお!!!」
前で話しているのはこの組織のリーダーのゾーゲン、そしてこの俺はゾーヤ。1ヶ月前にこの組織に入った。この組織の名は「人間殲滅憎装隊」。人間に裏切られ、何も信じられなくなったものが集まった組織だ。憎装の名の通り、全員が人間に対する憎しみによって力を得る呪いの武器を所持している。俺たちは見た目は人間だが、正体は武器を手に入れた代償として人間ではなくなっている。俺たちはこの力で人間と戦い復讐、いや殺し合いをしている。元は少数だったが社会の変化とともに人間に裏切られた奴が増え、組織も拡大した。国も初期は対処しなかったが、組織の勢力拡大に伴い犠牲者が増えたことから部隊を編成し俺たちと全面戦争するようになった。
そして今日もその時がやってきた。「総員、突撃!!バケモノどもを殲滅せよ!!!」国の部隊が剣を持って突っ込み、同時に銃と大砲が俺たちに向かって放たれる。「諸君、復讐だ。」ゾーゲンの指揮に合わせ俺たちも突っ込む。人間対人間に憎しみを抱いた人ならざる者の戦争が幕を開けた。