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とある人物の心境1
なんということだ。なんということだ!
こんなに可愛くなってしまっているなんて。
そりゃ元から見た目は可愛かった。一目見たとき「将来この子と結婚したい」と頭をよぎるくらいは。
すぐにそれは勘違いだと気付かされたけど。
でもこれはもう勘違いではない。今すぐこの子と結婚したい。
本物の女性になったと聞いたときは何をバカなと思ったが、この可愛さならば納得である。
・・・というかスタイルを見れば本当だということはすぐにわかる。
女性になったこの子の可愛さは男だった頃の比ではなかった。
思わず息をするのも忘れて見つめてしまった。
・・・不信に思われてしまったことかもしれない。
だけど見惚れていたのは自分だけじゃなかったし、仕方のないことだろう。
この子がお店に入ってきた瞬間空気が変わったのを感じた。
全ての客の視線が集まるのを見た。
全ての客の鼓動がこの子の一挙手一投足に左右された。
まさしく女神降臨と言えた。
自分は、、自分は。。。。