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美少女男子高校生の日常  作者: くろめる
第二章 夏
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vs黒居ねむ-ミスコン!-その後

富岡が倒れたことでミスコンは二審査目で強制的に終了となった。


あの後救急車が呼ばれ、富岡は病院へ。


医師の診察では丸呑みにしたうなぎの頭が喉に突っかかっており、窒息しかけていたとのことだった。

また、生のうなぎを食べたことで軽い食中毒にもなっており大事をとって2日間の入院をすることになったのだった。


後日富岡のお見舞いに行った。


「なんで、あの時富岡くんは、あんな無理してまで黒居さんの料理を食べたんですか?やっぱりファンだからなんですか?」


「んー…そういうのもあるけど、あ、いや、神崎さんの手前でいうことじゃないのはわかってるんだけど…ほら、ねむたん、泣きそうだったじゃん?女の子が泣いてるところなんて、やっぱり見たくないからさ」


…ふーん。富岡の癖に真っ当な理由じゃないか…。

悔しいけど、ちょっとかっこいいじゃん…。


ちょっと俺がつまんなそうにしていると慌てて富岡がフォローしてきた。


「い、いやね!?僕は本当はどっちも好きっていうか!神崎さんも、ねむたんもファンっていうか!!」


「別に無理しないでいいですよー。ふん」


堂々と二股宣言しやがってコイツ…。どーでもいいけどっ!




で、結局のところ俺たちの決着はというと。


「一勝一敗で引き分けデスー…と言いたいところデスが、料理でボロクソに負けておいて引き分けなんて恥ずかしくて出来マセン。なので、今回は貴方に勝ちを譲ってあげマス」


ぷいっ


とそう言われた。

ミスコンが終わってからは黒居はこれまでのような媚を売るようなファン集めをしなくなり、普通に過ごしている。それに伴い、お互いのファン数の変動も止まり、俺のファンと黒居のファンの対立も沈静化したようだ。


んー、ひとまず一見落着かな?


と思っていたんだが………。



「こ、これはミスコンの時の!?」

「ええ、そうですわ。コウたんのお胸をニュルニュルしていた、鰻の、残りです」

「な、なんということ。一万だそう」

「いや、俺は二万だそう」

「ぐ、な、ならば俺は…」


「楽しそうですねぇ?」

「「「「はっ!?」」」」


布を被った集団が復活していた。

布を被ることで、一時は中止していた俺の恥ずかしい写真のやりとりなども、復活していた。

そりゃ顔出してできることじゃないよなー。とは言え。


「捨ててこい」

「「「「サー、イエス、サー!!!」」」」


一糸乱れぬ敬礼をしうなぎを持って去っていった。


ちなみに以前は黒地に赤の刺繍をしたをかぶっていたわけだが、現在は赤地に白の刺繍した物に変わっている。なんだかめでたい感じになってるな。

黒い布だとねむのファンクラブっぽいからだろうけど…。


さらに言うと、黒居のファンクラブはマスケラを付けて密会をしているらしい。

余計目立つと思うが、顔がばれなければいいということだろうか。

密会の内容はこちらのファンクラブと似たり寄ったりだ。

相変わらずパンチラ情報などが提供されているらしい。


黒居も把握はしているらしいが


「パンツの柄程度で目くじらを立てたりはシマセン」


と堂々としたものだった。

だけど、無事退院した富岡が黒居のパンツ情報を他の人たちとの会話から漏れ聞きそうになったとき、大慌てで富岡の耳を塞いでいたけど…。


なんでかね?





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