表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/11

第4話

不定期更新です。

一段落ついたので大丈夫なりました。元、私の護衛騎士達が偽物の遺体を包んで持って行ったので、完全に騙せるでしょう。


「私の方は大丈夫になったけど、あなたの方はいいんですか?」


これで彼等ともう会う事もないので、私の方は安全だけどそちらは大丈夫かしら?


「私も見に行きたいのだが、一緒に行ってくれないだろうか?」


頼りなさそうなので、行ってあげることにしましたが不安です。ドジ踏まないといいですが。

どんなに、前が優秀だろうと、今現在駄犬しか思えないから仕方ないわ。


「来てあげるから、言う事聞いて静かにしているのよ。できるかしら?」


首を縦に何回も振ったので、まあ大丈夫でしょうね?


「それでは行きましょう」


マッパマントと倒れていた近くに行くと、遠くに人の気配を感じたので、結界(反射により周りの景色が鏡の様に写りこんでいる。人は写らない)に入り分からなくしてから近付くと声が聞こえます。


「見つけたぞ!……生きているのか?」


一人の男が注意深く見ています。恐る恐る近づいて、生きているか確かめて要るようでした。


「亡くなっている!間違いなく陛下だ!」


陛下?この駄犬のようなマッパマント男が?私が声を出さずに驚いていたら、数人の男達の話が聞こえてきました。


「本当に、これで良かったんだろうか?」


「馬鹿言うな!今更取り返しの付かない事を言ってもしょうがない!王弟であるアルフォード様の為だ!」


「そうだ!陛下より王弟の方が王に相応しい男だ!きっと良い国にしてくださるはずだ!」


「冷酷な王より、慈悲深いアルフォード様の方が良いに決まっているだろう!」


「早く遺体を王城に連れて行くぞ!急げ!」


何やら、このマッパマントには秘密がありそうね。陛下と言っていたから王様らしいけど、私は関わりたくないから、聞かないことにするわ。彼らが去ったあと無言になったマッパマントに声をかけた。


「用はすんだから町に行きますよ。どうするの?」


一応聞いてあげるわ、何方でも私は構わないけどね。


「…聞かないのか?彼らが言ってた言葉の訳を知りたくないのか?」


どうせ、碌でもない事なんだから聞くだけ無駄よ!馬鹿らしい。


「知らなくても構わないわ。私には関係ない事ですもの。そんな事より町に行くか早く決めて」


何驚いているの?聞かなかったから?馬鹿なの?自分から進んで、厄介事に首を突っ込むつもりなどないわ。


「……」


返事をしない人は、連れて行く必要はないわね。駄犬はやっぱり捨てて行くしかないわ。


「そう、ここでさよならね。もう会う事もないけど、お身体を大切に風邪引かない事祈っているわ」



さて、身軽になって町に出発よ。私の自由生活の始まりね。前世の世界の記憶を思い出してたのだから。


折角、ファンタジックな世界に生まれているのだから、冒険はしないけど観光はしたいわ。


前世では、日本の国内旅行はしたけど外国旅行はした事無かったから、残りの人生は色々見てまわりたいわ。


「わああーっ!お、置いていかないでください!」


え?急になに?付いてくる積りなの!王様やってた話本当かしら?威厳なんて、これっぽっちも感じませんけど偽物?


「付いて来るつもりなの?別に好きにしていいのよ。もう貴方は自由でしょう、自分のしたい事をすれば良いわ。止める者などいないのよ」


良い生まれだと言う事は否定しないけれど、私からみれば駄犬だわ。無視しても構わないかしら?煩い駄犬なんて要らないわ。子犬まだしも成犬それも(しつけ)のできてない、聞き分けのできない頭の悪い子は遠慮したいわ。


「うっ、うっ、見捨てないでください!何でもします!」


嫌だわ泣いてるの。はーっ、しょうがないわね。泣かれると罪悪感が湧くわ。


「言う事を聞けるなら付いて来ても良いわ。できる?」


首を思いっきり縦に振ったから大丈夫かしら?まあ、できない時は叱ればいいわね。何でも最初が肝心だから、そこの所をしっかりしてないと!躾は始めが肝心だから、ビシッと教育させてもらうわ。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ