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第3話

不定期更新です。思い付いたら書きますごめんなさい。

大変な一日が終わり、川から少し離れた場所で野宿をする事に決めました。ボロボロ改め、マッパマントの人は大人しく焚き火に当たっています。


「町には連れて行ってあげるけど、それからは自分の事は自分でしないといけないわよ」


子供ではないのだから、独り立ち出来るでしょう。まあ、服くらいは買ってあげていいけど、後は自分で。


「え!一人では心細いのだが。しばらく一緒に居てくれないか?」


いい歳した大人に言われても…可愛くないわね。顔はいいけど生活力はなさそうだわ。見捨てても良いけど追いかけて来そうな気がするわ。


「はーっ、仕方ないわね。町で生きて行ける下地は整えてあげるわ」


捨てられたダメ犬のような男ね。一体今までどんな仕事をしていたのかしら?見た目通りの年なら見捨てるのだけれど前世合わせて……考えたくないわ。


収納魔法具の中には、見た目小さいが沢山の物が入れてある。それこそ贅沢しなければ、一生食べていけるお金と、服装飾品雑貨食料品を幼い頃から日々蓄えた品々が入っている。時間が経過しても、そのままの状態で入っているのがこの袋の良いところね。


「はい、できたわよ食べなさい」


こんな事していると、ペットに餌を食べさている気分だわ。飼い主と駄犬?育ちがいいだけにダメダメ感が滲みでているわ。


「ありがとう、美味しそうだ!あちっ!」


この位の熱さで?どこのお坊ちゃんかしら?手のかかる男だわ。今日は疲れたから、結界石で結界を張ってもう寝るわ。ふかふかの毛布とクッションがあるから寝心地はいいのよね。


「結界を張っているからもう寝るわね、貴方も寝たらいいわ、お休みなさい」


「お休み」


次の朝、早めに仕度して焚き火を消し野営の跡を分からない様にしてから移動しました。

そろそろ、私の遺体を捜しに来る者達の様子を覗きに行きます。その場所近くで声が聞こえました。

気配を消して近付くと、私付きの数人の護衛騎士が来ています。


「おーい!あったぞ!王妃様の遺体だ!川に流されてこの岸まで来たんだな」


「これで、いい報告を王に持って帰れるよ」


「王妃様に罪など何もないが、王命で逆らえなかった。すみません」


「おい!今更同罪のお前に言われても死んでるんだ!仕方ないだろ!」


「さあ、遺体を包んで持って帰るぞ!」


やはり王が関与してましたか。全員が悪とは言いませんが、何人か顔色が悪かったのは罪悪感に苛まれたせいでしょうね。可哀想だと思うけれど、加護を消すのを手伝ったのだからその罰は自身で受け取る事でしょうね。後ろの駄犬が煩いわ、見つかるといけないのにブツブツ言っている。ここに捨てて行こうかしら?



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