表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導士たちの非日常譚  作者: 抹茶ミルク
天雷の大秘境編3 未来と仲間
245/256

登場人物紹介 5 天雷の秘境編・アナザーサイド

NAMELESS組

 組織NAMELESSよりカキブで事件を起こしたレンたちを暗殺するため差し向けられた二人組。空飛ぶ島では一時的な利害の一致で彼らと休戦、協力関係となる。戦闘員として破格の能力を有しており要所で戦局を動かした。


カルキ

 魔力の刃を放つ剣士。ジンたちを気に入っており彼らとの殺し合いに執着している。はじめはハルとの生還を目的に行動していたが、その目処が立った後は己が最も楽しめるシナリオを立て、ローザ、そしてガウスと極限の殺し合いに興じる。

 人間界有数の戦闘能力を誇り、幹部クラスから雑兵まで敵戦力を多く削る。最終決戦ではローザと戦い魔力刃も通用せず苦戦を強いられたが、彼女の強力な魔力耐性を突破する技をその場で体得する。その後のガウスとの連戦では一度は心臓を止められたが、竜の力で蘇りついにガウスを倒した。


ハル

 魔力を凍らせる能力で戦うカルキの相棒。カルキの相棒であることに執着し他のことには関心が薄い。感受性に乏しく、無機的で不器用な性格をしている。

 標的だったミュウたちとも利害が一致すれば躊躇いなく手を組むなど、カルキ絡みでは手段を選ばない。本人は目的のため最適な行動を選んでいただけだが、結果ミュウの信頼を獲得する。彼女たちと協定を結び、脱出作戦では協力してグリムトートーを倒した。

 カルキに比する戦闘センスを有し、何度も死に目に遭いながらも立ち上がる生存能力は極めて高い。最終決戦ではカルキと共にローザと戦い重傷を負いながらも彼女を倒す。連戦のガウスには氷の絶縁性能で守備的に立ち回った。




炎赫

 ソリューニャと契約した竜。主の魔力を介して異界の本体概念から各世界へと顕現する。現れるためにはその世界の法則に縛られるため、死を迎えるともう二度とその世界に生き返ることはない。

 名前の由来にもなった真紅の鱗が特徴的で、四本の手足とは別に巨大な翼を持つ。性格は温厚。黒竜から人類を守る存在。

 生物としてその他の存在とは一線を画す。その翼は雲より高くその身を持ち上げ、咆哮は山を吹き飛ばす。炎赫はその力を人を守るため、双尾を抑制するためにしか利用しない。


(千年竜編)

 異界に戻れず肉体の死が迫っていたが、危機に呼応し誘引されたソリューニャと新たに契約を結び一命を取り留めた。

 しかし千年前の決戦で封印した因縁の相手、双尾が復活。死闘を繰り広げるが決着はつかず、双尾を追って雲の向こうへと飛んだ。


(天雷編)

 双尾の抑止力として機能する。最終局面においてはソリューニャとの信頼関係が決め手となり双尾を撃破。因縁に終止符を打った。

 僅かに残された最後の力でレンたちに活力を吹き込み、彼らを蘇生させた。



双尾

 竜人コルディエラと契約した黒い竜。炎赫と同格の存在で、契約した竜人の二次魔力によってこの世界に顕現する。

 この世界で長く受肉し続けた結果性格が影響を受け、炎赫との戦いを目的とするようになった。

 名前の由来にもなった二本の長く鋭い尾が特徴で、全体的に鋭利で攻撃的なフォルムをしている。また性格も荒々しく、人に対する悪意の存在。


(千年竜編)

 炎赫に封印されていたが、後述の眷属が封印の要を破壊したことで復活した。

 二次魔力の供給者が不在のため時間と共に消滅するかと思われた。しかし古の契約を履行するためコルディエラのもとへと赴き、契約を完了したことで完全復活を果たした。


(天雷編)

 ガウスとコルディエラとの間の契約で地上侵攻の切り札となるが、ソリューニャがいたことで無闇な出現を抑止されてしまう。

 その後侵攻作戦決行と同時に顕現、抑止のために現れた炎赫と死闘を繰り広げる。主との間に信頼関係はなく、互いを信じて身を預けあったソリューニャと炎赫に倒された。最後は炎赫に親しみが生まれていたことを自覚し、彼を友と呼び死亡した。



眷属

 双尾が肉体の一部に命を分け与えて作り出し、復活を盤石にするため、弱まった封印の隙間からソリューニャたちの世界へと送り出した怪物。昆虫のような外骨格に覆われた人型の生命体で、ミツキはこれを虫人間と例えた。

 戦闘に特化した代償に生殖能力や消化器官を持たない。そのため寿命が短く、双尾復活後ほどなくして全ての個体が死滅している。


陸上甲型

 ひときわ強靱な特殊個体。高い生命力で半身だけになってもしばらくは活動できる。生まれたてのため知識は少ないが、高い知能と感知能力を有する。封印の半分を担う宝玉を破壊するために研究施設に現れ、炎赫の主となったソリューニャを執拗に狙った。


陸上乙型

 復活地点を地上から守る個体。あらゆるスペックが甲型に劣るが、代わりに数は多い。獰猛で火山湖に生息する動物を殺し回っていた。


飛行型

 復活地点を上空から守る個体。飛空のため軽量で防御面が脆い。手の代わりに槍が付いている。




『無垢の魔神』

 能力と使命を継承する異端の魔神族。個体名を持たない。

 存在と不在が曖昧な粒子に自身を変化させる力があり、姿形も自由に定められる。

 使命とは世界を理解することだが、何かを理解してしまった時点で無垢な存在ではいられなくなる矛盾を抱えるため、次の無垢へと継承が行われる。また代々の使命の蓄積として世界の歴史の知識も継承されている。


(今代)

 無垢を継承した元人間の魔神。容姿は人間の美女そのものだが、常に無表情でよくできた人形のような無機質さがある。

 ガウスのもとで人間の素顔を隠し、魔族「スカルゴート」として四天に名を連ねていた。だがレンたちに自身の知る歴史を伝え「答え」を求め対話したことで、彼らと等身大の世界を知る必要があると確信しガウスの下を去る。敵対派を脱退し立場は中立となったが、中立派という括りすら今の自分には不要だと拒否している。


(先代)

 今代に無垢の魔神を継承し失踪した先代の無垢。敵対派としてガウスと親交があった。

 元魔族だが、幼い人間の女の子を拾い育てた。そこにどんな事情があったのかは不明だが、継承時には彼女の未来を案じておりガウスに彼女を預けている。また今代がいずれ自分との離別に折り合いをつけ無垢の業に向き合うときのため言伝を残し、ガウスと訣別した彼女の背を押した。


(先々代)

 中立派だったと気まぐれが語っている。




ネロ=ジャックマン

 気まぐれの魔神。ハッターの兄である。

 逞しい肉体の持ち主で、赤味がかった皮膚をしている。威圧感のある風貌とは裏腹に理知的。ガウスと同じ敵対派であり人間族を嫌っている。

 戦いに敗れ傷を負ったガウスをニエ・バ・シェロへと案内した。また定期的に資材を島へと転送しガウスを支援していた。その目的はガウスが人間世界を侵攻する様子を眺めて楽しむことである。ガウスにとっては協力者だが、人間やチュピの民からすればガウスを連れてきた張本人であり諸悪の根源といえる。

 能力は空間転移。首都リーグやオーガの集落など巨大な範囲を転移でき、また決戦では巨大な黒鉄の塔と霊山を入れ替えている。魔力の蓄積が必要で使用後も長期間魔力が制限されるが、それでも規格外の性能である。




ハッター=ジャックマン

 気まぐれの魔神。弟である。

 シルクハットをかぶり紳士然とした服装でステッキを付いている。ひょろりと縦に細長い。帽子屋をやっているためハッターだが、兄曰く「以前は飴屋」、つまりキャンディ=ジャックマンだったらしい。物腰丁寧で掴みどころのない飄々とした態度を崩さない。

 ネロに誘われ特等席から眺めて楽しむために空へとやってきた。借りを返すためジンとついでにカルキを救い、それがガウスを怒らせたためオーガら抵抗勢力側に身を置きながら動向を楽しんでいた。中立派。

 能力は兄と同じ。




イリヤ

 名前のみ登場した、親和派の筆頭でガウスと敵対していた魔神。かつてグラモールやグリーディアの主君として国を治めていたが、ガウス敵対派との戦争にて討ち取られた。ガウスが討ち破られたことで戦争そのものには勝利している。


ミカエル

 名前のみ登場。イリヤと親交のあった親和派の魔神である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ