実戦
よろしくお願いします。3エピソード目です
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竜日ゲートウェイに着いた
レジー「なんなんだ!これは?!」
結界の外は荒れていて、瓦礫すらほとんど土や石に混ざっていた
ベリナ「虎坂の周りがまだマシなだけね、結界の外は地獄なの。治安は悪いし魔獣はいるし酷いとここみたいな戦場になるの。」
レジー「戦場?どこかと戦争しているのか?」
ベリナ「それも覚えてないのね。まあそうね。名目上は戦争じゃないけどね。あくまでも不審者やテロリストから町を守ってるってことになってる。だから兵士じゃなくて警備員って扱いなの。相手は魔獣、結界外の人間、そしてこの国の軍よ」
レジー「軍って、僕らは反乱軍か何かなのか?!」
ベリナ「相手から見たらそうかもね。」
クロード「あんまりおしゃべりしている時間もないぞ。とりあえず、作戦を伝えるぞ」
ベリナ「はーい」
レジー「は、はい!」
クロード「まず竜日ゲートウェイ、常駐部隊と話をしてきた。敵の目的と所属は判明できていない。固有魔法は不明、魔法によるものかどうかはわからないけど身体能力が並外れて高くて手を付けられないんだと。そして俺は今回別行動とする。ゲートウェイの対応はベリナとレジーの二人に任せる。」
ベリナ「了解」
レジー「はいっ!」
クロード「ベリナなら大丈夫だと思うけど、レジーの面倒も頼んだ」
ベリナ「了解」
クロード「じゃあ、さっそく行ってくるわ!」
そう言うとクロードは魔法陣で去っていった
クロードを見送り、ベリナが話し出した
ベリナ「クロードってこうやって一人で行動すること多いのよね。ほんと、何をしているのかしらね」
レジー「別のところの警備をしているんじゃないのか?」
ベリナ「多分違うわね。竜日のゲートウェイはここしかないもの。ゲートウェイ以外から結界の中に無理やり入る方法もなくはないけどね。結界をハッキングしたり結界を無理やり破壊したり。でもどちらも手間がかかりすぎるし、要求される魔力量も高すぎる。それが出来るならゲートウェイを無理やり占領する方が簡単なのよ。だから、別の場所を警備する理由がないはずよ。」
レジー「じゃあ、ほんとに何をしているんだ?」
ベリナ「だから私が聞きたいくらいよ。あの人は信用できる人だけど、私たちにすら隠し事をしているのは確かね」
レジー(さっきの僕たちは反乱軍かもしれないという話、今回の別行動の話、どうもひっかかってしまう。クロードさんは僕にとっても恩人だから疑いたくないけど…)
ベリナ「クロードが何を隠しているかよりも、今は仕事に集中しなさい。わざわざ私たちが呼ばれたってことは常駐部隊だけじゃどうにもならないということよ。警戒なさい」
レジー「はい!」
ベリナの言う通りだ。今は仕事に集中しなければ
小粒の氷を数粒、右手から出した。
その瞬間、空気が少し変わった。
ベリナ「言ったそばから、私から離れないで!」
緊張感が一気に流れた。次第に相手がこちらに猛スピードで近づいてくることに気が付いた。
ベリナ「私のやり方を見ていなさい。」
そう言うとベリナは何もないところから何十枚かのカードを出し、空中に投げた。カードは勝手に散らばり、そして消えた
残り約200mまで近づく、相手の武器である大きな鋏が見えた。
怖い。なんであんな大きなものを持ちながらその速度で走れるんだ。
ベリナが近くにいるとはいえ気が狂いそうだった。
ベリナ「絶対ここから動かないでよ!」
レジー「は、はいっ」
たった3秒ほどで残り約100mまで近づいた。ベリナは動く気配がない。
残り約50m、鋏を振りかぶった
残り10m、こちらに向かって大きく飛び上がってきた
ついに目の前まで来た。死を覚悟した、その瞬間
ベリナ「ダイヤ!」
カードが盾となり自分とベリナの前に並んだ。
大きな金属音がなり、次に相手が衝撃の反動で倒れた。
相手が体勢を立て直そうとしたが、その前に
ベリナ「ハート!」
カードが相手に張り付く。
ベリナ「スパーク!」
相手は動かなくなった。
僕やベリナと年が近そうな少女だった
ベリナ「気絶させただけだから気を抜かないでね。私がこの子を背負うから鋏は持ってて。」
ベリナから鋏を渡された。
レジー「重い…」
ベリナ「別に持てなくはないでしょ?」
と話していると、気絶していたはずの少女が再び暴れ始めた。
鋏を取り戻そうとこちらに向かってくる
レジー「なら!」
と氷の盾を出して応戦した。また反動で倒れたところを再びベリナが気絶させた。
さっきよりも動きが鈍っていて助かった。
ベリナ「なかなかやるのね、あんたも。もう鋏は置いて行っていいわ。また何かあったらお願いね」
レジー「この子はどこに連れて行くんだ?」
ベリナ「一旦虎坂ね。常駐軍への引継ぎはクロードに頼んどくから、さっさと戻るわよ」
僕は虎坂に帰った
ここで僕の初仕事は終了した
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次のエピソードから一度レジーたちの話から変わり、妹のリアたちの話になります
感想やアドバイスも引き続き募集しています
よろしくお願いします。