表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/150

死んでしまうとは情けない②

 段々と意識が遠くなっていく。

 どうすることもできない。

「ああ、もっと見せてくれ!! どうしようもなく、絶望することもできずにただただ死という運命に流されていく……君の最期を私に見せてくれたまえ!!」

 ああ、うるさい。

 そんなに近づくなよ。

 耳元で大声を出されて、頭が痛い。

(悔しい、な)

 何もできなかった。

 何が起こったかすらもわからない。

 何のために僕は空手を習っていたんだろう。

 趣味か?

 それとも殴るのが好きだっただけか?

 違う。どっちも違う。

 身体を動かすのは好きだけど、友達と一緒に野球をする方が好きだ。

 殴るのなんて嫌いだ。殴ったときの相手が苦しむ顔を見たら、力が抜ける。

 ならば、なぜ……苦しいことを続けていたのか。

(ヒーロー……に、ヒーローになりたい)

 漫画の中の主人公。存在にあこがれた。

 影響をすぐに受けて、トレーニングしたり漫画の中の技を試してみたり……。

 みんな、みんな漫画の中は口を揃えてこういっている。

『諦めなかったら、夢はかなう』

 そうだ。諦めたらそこで終わる。

 終わらせたくないから……諦めない。

 今こそ、今だからこそ諦めないことが大事じゃないか。

  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ