6話 突如現れたやつ
また今日も始まった。当たり前だけれどいつ終わるかわからない。なので精いっぱい二度寝しようとしたらシーラがドロップキックで部屋を壊してきた。なに二度寝しようとしてんだよと言いたげな顔で。シーラは僕の顔を何度もぶん殴るとすっきりした顔で言ってきた。
「今日もクエストを受けるわ」とニコッと笑ってきた。ぶん殴りたいこの笑顔。
シーラに嫌な気持ちを持ったところで呼び鈴が鳴った。なぜ鳴ったのかと不思議に思うと
少女が家に入ってきた。
「君は誰?」と尋ねると少女は自分の名前も名乗らずにぐいぐいときた。
「あなたのパーティーにいれてください。私を入れてくれたらいいことがありますよ。
なんと、もれなくあなたのメイドを務めさせていただきますよ」
「君の名前は一体何なんだ?あと部屋に物が多すぎて足場がないだけだから」
シーラにはすごく驚かれた。初めて部屋に上がった時だ。その時のシーラの顔が驚きすぎて
10秒くらい動かなかったのだ。僕はどうしたのか気になって聞いてみると怒鳴られた。
それもいきなり。
「きったない!?こんなにきったないなんて思わなかった。なるべく早くきれいにしてくださいよ」
「いや悪い悪い自分以外に入る人なんていなかったから」みたいなやり取りをしたのを覚えている。そんなやり取りをして掃除どうしようかなと思っていたところだ。願ってもない誘いだ。
「僕のパーティーに入るって言ってたけれどどうしてそんなに入りたいの?」
「ちょうどいいパーティーがなくて探していたら張り紙が見えてここに来ました。
そして私の名前はカール・アイル。職業はシルフの上の職業ファンシルフ。上級職よ」
入れたもいいかな。僕の部屋もきれいになるしと思っていると「ササー」という音がした。
見てみると部屋がいつの間にかきれいになっていた。
「早速きれいに致しました。仲間にしてくれますよね?」
逃げられなくなったようだ。この子は断れなくするのが上手なようだ。
「しょうがない。でもクエストを受けて判断させてもらうよ」
「え~。冒険者始めたばっかの底辺パーティーですよね?早く入りたいんですけど」
こいつはぐさぐさと人の心をえぐってきやがる。どうしてやろうか。そんなことは心の中にしまっておく。笑顔を引きつらせて声を出す。
「どうしても。実力を測らないとこれからの計画を立てられないだろ」
「でも、計画立てるような人に見えないですけど」
「これでも一生懸命頑張っているのよ」ライフがゼロになったと悟ったシーラが助けてくれた。
「知りません。今は頑張っているようには見えませんけど」とまた心をえぐってきた。
「仕方ない、もう行くぞ」シーラと一緒に外に出る。
「待ってください」と後を追うカール。
実力を図ろうとするカイトには何が見えるのだろうか?
新たな仲間の登場か?
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