2話 少年の友達
隣にいた冒険者の名前はシーラ。紛れもない女の子だ!初めての会話が女の子となんて思ってもいなかった。生まれ育った町のことや家族のこと昔の思い出などを聞いていた。すごく楽しいひと時だった。
少なくともその時のシーラの暗い顔を見ていなかった僕にとっては。
シーラと話をしている間に前のほうの受験者が騒ぎ出した。
泣いている者もいるし笑っている者もいる。合格者発表がされたのだ。
シーラも僕を連れて走った。やっぱりドキドキしているのだ。彼女も僕自身も。
二人で見に行くと合格者発表の欄に二人の名前があったのだ。
21番 シーラ・シャルラタリア 合格
73番 カイト・ファイス 合格
手を取り合って喜んだりいろんな人がいるのに二人で変なダンスまで踊ってしまった。正直恥ずかしい。
問題はその後だった。職業選択だ。今後の人生を決める大切な決断である。
僕は剣が使いたいから剣士系の職業がいい。その中でも魔法剣士にすごく憧れている。
すごく悩ましく30分は余裕で悩んだ。(普通の剣か、魔法の剣か)
決めた 僕は好きな職業で頂点を極めることにしたのだ。なので僕は魔法剣士。
シーラはというと魔法系のウィザードの上のフルウィザードにしたという。
剣士とフルウィザードでいいコンビになるだろうなぁと思ったときある質問を思い出した。
シーラのパーティーを組まないかという質問である。
急いで伝えに行こうとするとシーラが絡まれていた。 衝撃だった。
確かにシーラはきれいだし強そうだしお嬢様って感じだけど、まさか絡まれるなんて。
助けに行こうとしたらシーラは魔法を使い10秒も経たずに倒したのだ。
そして何食わぬ顔で「あら、どうしましたか?」と聞いてくるのだ。
そして僕はあの質問の答えに「これからもよろしく」と答えた。
するとシーラは満面の笑みで「はい」とだけ答えた。
早速明日クエストを受けることになり早めに家に帰った。
明日から頑張ろう!と意気込んで深い眠りについたのだった。
明日も頑張れカイト