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新たなスタート...2

エリー頑張ってます。

エリーの頭の中は、ケンの事で頭がいっぱいだった。

(はやく、、、はやく助けを。)

その事だけを考えながら街道まで、ひたすら走っていた。


やっと、、林の切れ目がエリーの視界に入ってきた。

エリーは更に急いだ。林を抜け、街道に出たエリーは、すぐに周囲を歩いていた人達に向かって叫んだのだった。

「どなたか!!!!!助けてください!!」


3~4度繰り返し助けを求めた、しかし、人は集まってきているが、助けを名乗り出る者はいなかった、、

「誰か、、だれか、、」

そう言いながら、エリーはその場に泣き崩れていた。

「どうしましたか!!!!!!?」


一人の男がエリーに声をかけた。

エリーは、涙でぐしゃぐしゃになったかおで、その男に状況を、慌てながらも説明した。



男の名前はマイクといった。マイクも冒険者で、たまたまエリー達のいた街に向かっている途中だった。

エリーには、藁をもつかむ思いでマイクに懇願した。


「ケンを、、、助けて下さい。」


マイクはすぐに

「わかりました!急ぎましょう!!すぐに案内してください!説明は道中聞きます!!」

そう言ったと思ったらエリーに催促したのであった。

「ありがとう、、、ありがとう、、」

そう言うとまた林の中に入り、ケンのもとへマイクとともに向かっていった。


走りながらマイクとエリーは情報の交換をしていた。

受けた依頼内容、内容とは違ったゴブリンの数、どうしようもない状況から、ケンがエリーを逃がしてくれたこと。などである。

(まにあって、、、、。)

そう思いながら、走っていたエリーだったが、マイクは冷静に考えまとめていた。


マイクは冒険者としての経験は浅くない。腕も相当なものでランクはゴールドだった。

そんなマイクからしたら、駆け出しのクリア冒険者が100体近くのゴブリンに襲われたら、5分と持たない。

どんなにエリーが急いで助けを求めて走っていたとはいえ、すでに30分以上たっていた。


(多分、、、手遅れだろうな。)


そう思いながら。エリーの後をついてはしっていた。

エリーも内心、もう手遅れかもしれないと思っているのかもしれない。

だが、ここまで必死で助けを乞うものを無下にできない性格のマイクは、余計なことはしゃべらずに、ついていくのだった。


エリーは、視線の先に、先ほどのゴブリン集落があった開けた場所が見えてきた

「もうすぐです!!!!」

エリーは大分無理をしているのだろう、肩で息を切らし、それでも、更に急ぐべくスピードを上げた。。

「ケン!!!!!!!!」


そう言い放ちエリーは林から集落に飛び出た。マイクも続く、、、がその瞬間二人は目を見開いた。

目の前にはおびただしい量のゴブリンたちが倒れている。

エリーもマイクも少しの間、この光景に言葉を失い、ただ茫然と、それをながめていた。

沈黙を破ったのはエリーだった。

「ケン、、、、、けんは!!!!!」


そういいながらキョロキョロと周りを見回すようにケンを探し始めた。

マイクもこの光景に言葉を奪われながらもエリーとともにケンを探すのであった。

しばらく探した後。



「........ドサっ」



ゴブリンが住んでいたらしき、簡易的なテントのような物の陰から、物音がした。

二人に緊張が走った。ともに剣を抜き何時でも戦える戦闘態勢を取りながら物音のしたほうえ、確認にむかうのだった。



少しずつ、少しずつ距離を詰めていき、エリーがテントの裏を確認できるところまで来たと同時に、、

エリーの手から剣が滑り落ち、膝からくずれ落ちた。

エリーの目の前にはケンが仰向けになって倒れていた。衣類は両手両足は血に染まり。衣類や顔のまでとびちっていた。

普通の者ならば、その光景を目にしたもの、エリーのここに至る経歴を考えれば、ケンは{死んだ}と思うのが当然だろう。


「ケン、、、」


崩れ落ちながらもエリーはケンのもとにじわりじわりと、寄っていった。

あと1Mぐらいの距離まで近寄った時、エリーの目は見開き身体は震え、悲しみではなく驚きに一瞬にして包まれた。

ケンの頭が動きエリーのほうをみて。

「よかった、無事だったみたいだね!さすがに少し疲れたよ!」

そう言うとニコっとエリーに微笑みかけた。


「うあああああああああーーーーーーんん」


エリーはこれ以上はないほど泣きじゃくりケンに飛びついた。

「よかった!!!よかった!!!!」

そう言いながら、しばらくエリーは泣き続けていた。



(これを、、、こいつ一人で、、、??)


そう考え、驚きを隠せなかったのは、一緒に助けに駆け付けたマイクだった。

実際マイクが驚きを隠せないのも当然である。ゴールドランクの冒険者であるマイクにとっても、100体以上のゴブリンを相手に一人で、となると不可能に近いからだ。

過去に50体ほどの集団を相手にしたことはあったが、それでも、大分苦戦を強いられた経験があった。

更にマイクが驚いたのは、ケンの恰好と倒されているゴブリンの状態だ。


血にまみれてはいるが、ケンの外傷を確認することができない。つまり、無傷だった。

さらに、手には何も握られておらず、倒れているゴブリンからは、切り傷が確認されない。

つまり、ケンは100体超えるゴブリンを相手にしながら、武器を用いず、素手のみで圧倒したことになる。

そんなことができる冒険者など聞いたことがない。



(こいつは、、、一体)

これが、どこから来たのか想像もつかない服装で、倒れているケンに対してマイクが抱いた感情だった



泣きながら謝り続けるエリーに

「無事でよかった!!大丈夫だから!ね??」

そう言って必死でなだめるケンだった。


しばらく泣き続け段々と落ち着きを取り戻していったエリー、そのエリーに向かって

「さ!!街へ帰ろうか!!」

「うん!」

そう言うと涙をゴシゴシとぬぐって、立ち上がった、その顔にはいつもの可愛らしい笑顔がもどっていた。



「いやいやいやいや!!!まてまて!!!お前何者なんだ!!??これを全部お前が??ありえんだろ!!!」


そう叫んだのは、マイクだった。

マイクの溜まりにたまった疑問が爆発したようだった。

ポカンとしている二人に対し更にマイクは続けた。


「クリアランクの冒険者が出来る事じゃないぞ??これ、、、」


そういわれ、強さを大っぴらに出来ないエリーとケンは困っていたが、すぐにケンはあらかじめ用意していたウソをマイクに話し始めた。

かなり遠くの田舎出身であること。今まで毎日が修業のみでギルドに登録したことがほんのさっきだと言うこと。それと格闘のスキルがあることは正直に告げた。


「それにしたって、、、、。」


半分以上信用できない様子のマイクだったが。我慢して納得するしかなかった。

そうこう考えているマイクに。


「それで、、、あなたは???」


そうケンが問いかけるとエリーが色々と説明してくれた。


「助けにきてくれて、ありがとうございます。」


説明を聞いたケンはお礼を言ったが

「まあ、、なにもしてないがな、、w」

少し照れ臭そうに返事を返すマイクだった。



「これ、、、どうしようか、、、」



周囲に大量に転がっているゴブリンを見ながらエリーが言った



「一応依頼内容は30体~ぐらいだったんだろ?超過してる分は追加報酬がでるから、証明のために身体の一部を持って帰ってらいいぞ?ここらのゴブリンは、全部小さな尻尾が生えてるからそれを切って持って帰るといい。」

「そうだけど、これだけの量、、。」


エリーが半ばあきれた様子でそう言いながらケンの方を見た。

「はははは、、、、、、。」

ケンは笑うしかなかった。


「俺も手伝ってやるから早くおわらすぞ!飯くらい奢ってもらうがな」

そう言うとニコっと笑って作業を開始するマイクであった。


「ケンはやっぱりすごいね!!」

そう言ってエリーも作業に取り掛かった。


ケンもエリーに短刀を借りて作業を開始した。

(この量をするのか、、、)

と、少しやりすぎたと反省しているケンだった。


が、とりあえず、エリーが無事でよかった事と、作業しながらの会話でわかったが。必死になって助けを呼んで来てくれたこと。真剣に心配していた様子。そんなことを聞きながら。エリーに出会えたことを感謝しつつ、心の中がどこか暖かくなっていた、、、。

新しい人でてきましたね、、、。

次の話かんがえます、、。

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