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いざ異世界!!

今回は街に入るまでの話になります。

ゆっくりやっていくのでよろしくです。

目が覚めたら林のなかにポツンと一人だった。

(ここが本当に異世界なのか?)

そう思いながら、ゆっくり立ち上がった健二は周りをぐるっと見渡して。素朴な感想を一つ抱く。

(何か、、、普通じゃね??)

そう思いながらも、神に言われていた事を思い出し

(まずは、近くにあるという街をめざしてみるか。)

とゆっくりあるきだそうとしたときに。

(そうだ!!スキル!!!、、、あれ?どうやって確認するんだ???うわー、ちゃんと聞いておくべきだった、、、)


(とりあえずアニメっぽくいくなら、、、「スキル確認」とか「ステータスウィンドウ」なんかを開くイメージ、、、だよな?)


そう思いながら実践あるのみと考えた健二は、何事も声に出してみるべきだろ!と


「ステータスオープン!!!!」


と、まあまあの声の大きさで言ってみた。

この時若干の恥ずかしさがあったのだが、周りに人影などなかったのでよしとした。


「ブ>>>>ン」


頭の中でデジタル音が鳴り響き目の前に半透明なボードのようなものが現れた。

(キターーーーーー!!神展開!)

アニメ好きの健二には、もうたまらないほどの好奇心でいっぱいだった。


-----------------------------------

NAME ???????       {MAP}

LV     1

ATK  ???????

DEF  ???????

HP   ???????


職業   ?????


スキル

神の加護 LV/?

剣術   LV/?

格闘   LV/?

商術   LV/?

走術   LV/?

異常耐性 LV/?


所持金   10G

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(あれ?ほとんど、、、????じゃん何でかな。)

その原因を考えたが、アニメ好きな健二にはすぐに分かった。

(名前まで?????になってる、名前を自分で決めるってことなのか??)

そう思い、いつもゲームの名前なんてスグに決めてしまう健二だったため、いつも使っている名前「ケン」をNAMEの欄をタップして打ち込んだ。



「キュイーーーーーーン!!!!!!」


何とも言えない音が頭の中で鳴り響いたと同時に、ステータスウィンドウが眩い光に包まれた。

しばらくすると光は落ち着き、目を開けられるぐらいになると、恐る恐るステータスウィンドウをかくにんしてみた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NAME    ケン        {MAP}

LV      1

ATK   999999

DEF   999999

HP    999999


職業    無職


スキル

神の加護  LV/MAX

剣術    LV/MAX

格闘    LV/MAX

商術    LV/MAX

走術    LV/MAX

異常耐性  LV/MAX


所持金    10G


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




(まじか、、、???数値すごくないか??)

そう思いながらも一瞬緩んだ気を引き締めなおすケンだった。

何故なら、この世界のステータスの平均値をまだケンはしらないからである。

内心、チート能力を期待しつつも。油断しない臨機応変な構えができるのは、アニメなどが好きな事が功を奏した。

(俺の趣味に感謝!!!!!)

そう思いながらステータス欄に1か所に疑問が生まれていたのであった。

(所持金10G、、、、これは、、、多分、、マズイよな。。)

この世界の貨幣価値、貨幣単位、貨幣種類などをまだ知らないケンにとっても、{少ない}と思わせるには十分の数値だったに違いない。


ケンは少し考えたが、すぐに考えるのを止め

(とりあえず街を目指そう!!)

そう思いながらもステータスウィンドウの{MAP}を開き、近くに神が言った街が有ることを確認した。

(よし。行こう!)

ケンはまず林の出口の方角に向かって歩き出したのであった。



林を歩き出してしばらくしたころ、木々の切れ目から街道のようなものがみえてきた。

嬉しさの余り少し小走りになっているケンなのは言うまでもなかった。

目の前がサァーーーーっと優しい光に包まれ見渡す限りの田畑が広がっていた。

(綺麗だなー)

アニメの景色がそのまま現実になったような風景を目にしたケンがおもっていたのは、単純で素直なかんそうだった。目線を左にやると、街らしきものが確認できた。



だが、結構な高さの塀がありなかの様子は確認することができない。

(よし!)

少し気持ちを引き締め、塀の方へ向かって歩いて行った。

結構な物流があるらしく、商人らしき馬車や騎士風な者、冒険者と思われる格好の者に一般人の様な者など歩いている人は。様々で、さらに結構な人数であった。

しかし1つだけ皆に共通することがあった。

それは、皆とすれ違う際にかならずケンの方を見ていたのである。しかも。前を歩いている男3人にいたっては、なんどもこちらを振り向いている。


(絶対服装だよな、、、。。)


そう確信が持てるのはケンが死んだときの服装のままだったからである。スーツ姿である。

周りはファンタジーアニメに出てきそうな服装だったため。それが理由だと解るにはそう、難しくなかった。だが、、少なからず、もう一つ不安を抱えていたのも事実である。


(顔、、まだ確認できてない。。)


林スタートのケンに確認する手段がなく仕方なかった、とはいえ、やはり気になるとこではある。

転生前は美形とは言えないが不細工でもなく一般的な顔面偏差値だったケンにとって普通であれば何の問題もない。


そうこう考えながら歩いていると城門らしき物が見えてきた。

(あれが入り口なのか?)

さらに歩みを進めると城門では人が綺麗に列になって並んでいたのである。

(ヤバイ!身分証確認か!?)

そう感じながらもとりあえず列に並ぶが、内心不安を隠しきれずソワソワとした気持ちで自分の番を待っていた。



自分の前の列の順番になり話に聞き耳を立てていると。

(やはり身分証か、、。どうする。どうやって切り抜ける??)

そう、当たり前の如く身分証確認であった。が、身分証をもたないケンはどうするか考えがまとまらないままに自分の順番が来たのであった。



「身分証をお願いします」



若い兵士がケンにそう尋ねてきた。

この国の身分証は、前世の免許証ぐらいのサイズにまとめられていた。

とうぜん所持していないケンは。



「すいません身分証を持っていないのですが」



正直に答えた。


「地方の出身の方ですか?それならば新規発行となりますが大丈夫でしょうか?」


「どのようになるんですか?」


「記入していただかないといけない書類がございますのでそちらにご記入をお願いしております。尚、新規発行手数料として15Gが必要となりますが。」よろしいですか?


そう言われ、そのぐらいなら、、と思っていたケンだったが、、すぐに、、15Gで頭を抱えた。



(10Gしかない、、神さま、、ひどいよ、、)



そう、ケンは10Gしか所持金がなかったのであった。



「すみません。10Gしかないのですが、、、」



兵士は困ったように返答する。



「それならば、、、後日、また15Gを持ってきて頂かないといけないですね、、。本日は中に入る事が出来かねますが、、。」


(まじか、、どうすれば、、。)



いきなり詰んだこの状況に困り果て。かなり困った様子のケンだが、国の決まりらしく、どうする事も出来ないようだ。内心諦めかけてその場を去ろうとした瞬間、後ろから声が。


「私が払いますよ??」



バッッと振り向いたケンの目に入ったのは19〜20歳前後にみえる皮の防具を身につけた可愛い女性だった。



「15Gでしょう?私が払いますよ?そのくらいなら大丈夫です!」



そのまま続けた彼女は、防具に付いていたポケットから15Gを出し兵士に渡す。



「あの、、、すみません、、いいんですか??」



申し訳無い気持ちで一杯になりながらも女性に向かって尋ねるケンに女性が。



「大丈夫ですよ15Gぐらい!早く記入して中に入りましょう!!」


元気よく屈託のない笑顔で即答し。

ケンは。

(なんて良い人なんだ。)

と感謝と優しさの気持ちでいた。


記入用紙が渡され、パッと目を向けると、、

(字が読めない、、。言葉はわかるのに、、。)

そう、字がまったく前世と違っていたのである。


「すみません、、、字が、、書けないのですが、、」


兵士はまた困った顔になり


「え、、それはどう言う、、?」


恥ずかしさと焦りでまた下を向きそうになるケンであったが、ずぐにその女性が。


「代筆でもかまいませんか??」


と、すぐに兵士に笑顔で聞き返していた。



「それは、問題ないですが、、、」



そう兵士が言ったとおもったら、ケンの横にスッと並び用紙を読み上げながら質問をしてきた。

質問の内容は、今まで犯罪に携わった事の是非や現在の職種。年齢。などであった。

出身は身分証発行地となるらしく。出身地不明であるケンにとってはありがたい事であった。


彼女が記入を終わらせ、兵士に渡すと。


「かしこまりました。この内容で身分証を発行致します。代筆の方も証明が必要なので御二方共、詰所に案内致します。ついてきてください。」


そう言うとスタスタと前を兵士が歩き始めた。


「あの、、すみません、、いろいろ、、」


ケンがそう言うとすぐに彼女は。



「早く行こ!」


と、また素晴らしい笑顔で背中をポンと叩いてきた。

ケンは、この感謝は忘れないと心に決め、兵士の後を彼女と2人付いていくのであった。


詰所に着き、兵士が手続きのようなものを行い、目の前に名前の入った身分証が差し出された。


「こちらがケンさんの身分証になります。」


「ありがとうございます!」そう兵士にお礼を言いうけとると、彼女の身分証確認も終わり無事に城門を潜り街に入る事ができた。



「じゃあ、ケンさん!またね!」


そういって立ち去ろうとする彼女に。


「まってください!!ありがとうございました、いつかお礼致します!お名前を教えて頂きたいのですが!」


そうケンが言うと


「エリーだよ!そんなに気にしないでいーよ!またねー!」


そう言い、元気に手を振りながらはしって行った。

ケンは無事街に入れた事への安堵感と、エリーに対する感謝の気持ちで少し、笑顔がこぼれていた。


(さぁ!街にも入れたし!仕事をみつけないとな!憧れの冒険者だ!)


そう心の中で気合いをいれると街を見上げた!




次回は街の中での出来事になりますね。

しばしお待ち下さいませ。

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