第48話
今日から武闘大会の予選だな。
レオナは今日で、コポッヘさんが明日になる。
というわけレオナの応援&他の人の戦い方を学ぶ為に
予選会場にやってきてました。
なおノンとナノさんは、二日酔いで馬車で寝てる。
ある程度平気になったら合流するって言ってたけど、どうだろうな。
本選は1対1で戦うらしいけど
予選は4人でのバトルロイヤル形式になってる。
強い人が集中して狙われる事もあるので
メンバーを入れ替えて、5回ほど戦うらしい。
勝ち残った人が5ポイント
その前の人が2ポイント
3番目が0ポイント
最初に脱落した人が-2ポイント
各予選日ごとに合計ポイントの高い人から順に5名が本選の出場となり
3日間の予選で15名が選出される。
そこに昨年の優勝者が加わり、16名でのトーナメント方式になる。
ちなみに優勝者の都合がつかない場合は運営側の推薦する強者が出る事になってる。
なお上位の人達で合計ポイントが同じだった場合
相手をダウンさせた回数とか自分がダウンした回数
戦ってる時間とか様々な条件を運営側が考慮して選出するらしい。
お!人が出てきたな。
そろそろ予選の開始って事だな。
「予選からの観戦、ありがとうございます!
例年通り予選は4人のバトルロイヤルになります。
4人の選手が発表されてから10分間、選手は準備時間に
観戦する皆さんは賭けの予想時間になります。
賭けは観戦席の後ろの各所にて受け付けておりますので
この人だと思う選手にドンドン賭けてくださいね。
他にも食べ物や飲み物も売ってますので、観戦しながら
色々と味わってみるのも良いと思いますよ!」
なんか初日から賭けとか販売の説明が多いな。
まぁ夏祭りの運営費用になってるんだろうし、しょうがないのかな。
「それでは、初参加の人もいると思いますのでルールの説明をします。
武闘大会は、武器での戦いはモチロン、魔法の使用もOKです。
また道具の使用に関しても、毒物や回復薬以外ならOKになります。
選手は戦闘不能以外にも、降参するか場外に落ちると負けです」
へー道具もOKなのか。
ということは道具しだいでは、番狂わせとかもあるのかな?
まぁそもそも誰が強いのか分からんけど・・・
「負けた人への追撃、故意に客席に向かって攻撃などすると失格になります。
また客席の皆さん、故意でなくても、弾かれた攻撃や避けられた攻撃が
客席に飛んでくる場合がありますので注意してください。
一応、職員が対応しますが万全ではありませんので・・・」
「え?結界とか無いの?」
「結界とは何ニュー?」
「えっと、攻撃が外に出ないように囲んでるような感じかな」
「そんな魔法は聞いた事ないニュー」
「別に魔法じゃなくて魔道具でもいいんですけど・・・」
「ゲス?魔道具は基本的に魔法と同じゲス」
「あーレオンは授業でも作るのに集中してて、その辺の説明を聞いてなかったからね」
「え、だって水生成とか浄化とかあるじゃん。
まぁ水生成は水魔法で出来るとしても、浄化は魔法では無理なんじゃ・・・」
「浄化の魔道具は複数のを掛け合わせてるんだよ。
まず水魔法で汚れを落として、火魔法で殺菌する。
残った灰とかは土魔法で、地中深くに埋めてるんだよ」
「そうだったのか・・・
つまり魔法で出来ない事は、魔道具でも出来ないって事か」
「基本的にはね。
まぁ迷宮で発見される魔道具の中には、再現が出来てないのもあるけど」
「話を戻すと、レオン青年の言ってるような
どんな攻撃も防ぐような物は無いゲス。
だから攻撃が飛んできたら、上手いこと防ぐか避けるゲス。
まぁ多少の怪我なら、職員が来て回復魔法をかけてくれるゲス」
「げすー。そんなことより、ごはんー」
「な!?すみません。すみません」
「いいでゲス!いいでゲス!
じゃあ、ちょっと買ってくるゲス」
「そういうことなら、私も一緒に行くです!」
おかしい!
朝ご飯も食べたし、ここに入る前にも色々と買ってたはずなんだけど・・・
いったいシズクとクミャの何処に入るんだ?
あぁ、そして借金が膨らんでいく・・・
武闘大会の予選は順調に進んでいく。
ときどき客席に攻撃が飛んできてるが死者は出ていない。
怪我する人は出てるけど、こっちも大怪我ではないみたいだ。
「あ、レオナの番みたいですね」
会場の上には、レオナ、全身鎧でガッチリの人、細身で色黒の男性、剣を2本持った男性が上がっている。
「準備はいいですね?
それでは、始め!」
色黒の人が全身鎧に向かって走る。
それを見て二刀流の人が、色黒の人に向かって何か投げた。
色黒はそれを避けて、二刀流と対峙する。
金属鎧は周りを伺ってるのか動かない。
っと、ここでレオナが二刀流に向かって魔法を放つ!
二刀流は突然、横からの魔法で吹っ飛ぶがすぐに体勢を立て直す。
さすがバトルロイヤルだな。
周りにも注意しながら戦わないといけないのか。
お!全身鎧が色黒にタックルする。
あんな鎧なのに意外と速い!
けど色黒も予想してたのか、難なく避ける。
色黒が剣で全身鎧を攻撃!
おぉ!攻撃したら炎が出た!
「あんな攻撃の時に炎とか出せるんですね」
「出せるけど、アレは駄目ゲス」
「え?何でですか?」
「あんなのじゃ、役に立たないからゲス!
振り回しての攻撃だから、火傷もしないし
攻撃する時だけにしか出さないから、目くらましをにもなら無いゲス」
「火傷とかを狙うなら、常に炎を出して剣を高温にしてないと駄目ニュー!
それに剣が高温に耐えられないと使えないし
そんな事に魔力を使うなら、普通に魔法を放ったほうが効率的ニュー!」
「あーなるほど」
「でも使い方しだいでは、非常に強力になるゲス!
たとえば剣で突き刺した後に、体の内側から爆発させるとかゲス。
それが出来れば、この前の海龍はもう少し楽だったかもしれないゲス
まぁもっとも爆発とかさせたら、大抵の剣は駄目になるゲス」
「仮に出来たとしても武闘大会じゃ危険すぎるニュー!
上手く決まったら相手は死ぬ可能性が高いし
死ななくても後の予選の出場は厳しくなるニュー」
ドガン!
「ゲス!?」
「今のは何ニュー?」
色黒と全身鎧が戦ってたら、突然爆発したぞ。
コポッヘさんが言ってた様に、爆発させてるのか?
あ、色黒が何か黒っぽい玉を全身鎧に投げた。
そして、そのまま剣で攻撃!
即座に後ろに下がる。
ドガン!
「分かったゲス!
アレは火薬ゲス!
火薬を投げつけて、剣を振りながら素早く着火してるゲス!
爆発するまでのわずかな時間で退避してるゲス!
確かにこれなら剣で直接爆発させてるわけじゃないので
余り剣を痛めないですむゲス!」
「しかも内側じゃなくて、外側だから殺傷性もそこまで高くないニュー」
ズガン!
え?色黒を警戒してた全身鎧が吹っ飛んで場外に・・・
どういうこと?
・・・あ、レオナが魔法を放ったのか。
っと、全身鎧が突然吹っ飛んで虚を付かれたのか色黒が
二刀流に蹴り飛ばされて、こちらも場外に吹っ飛んだ。
そのまま二刀流がレオナに近づいて、攻撃しまくる。
レオナも避け続ける。
一旦、二刀流が後方にジャンプして距離を空け・・・
そこにレオナが魔法を放つ!
しかも相手にじゃなくて、着地点にだ。
な!?
二刀流が2段ジャンプで避けた!
ここでレオナが二刀流に向かって突風の魔法を放つ!
さすがに面での魔法は避けられず、場外に・・・
ならない!?二刀流が更にジャンプして戻ってくる!
けど戻ってくる位置にレオナが待ち構えてる。
「参った!」
あ、二刀流が降参した。
「レオナが勝って嬉しいんですけど
あの二刀流の人、まだ戦えたんじゃないですかね?」
「戦えたと思うけど、まだ予選は続くゲス!
ここで無理して勝って、後の試合に影響が出るよりも
ここは2位でも次の試合に万全で臨むほうが良いという判断だと思うゲス」
「あーそうか。予選は5試合出るんでしたっけ・・・
試合中も自分以外に気を配らないといけないし
その後についても考えないといけないから難しいですね」
「そうゲス!
そこが楽しいところでもあるゲス!
あと後半になってくると、ポイントの高い選手が集中的に狙われたりするゲス」
「そうなんですか?」
「本選に行くには、ポイントの高い選手にこれ以上ポイントを取らせず
自分がポイントを稼ぐ必要があるから当然ニュー!
だから、どこでポイントを稼ぐかも重要ニュー」
あー俺、武闘大会に出なくて良かった。
出てたら初戦全力でやって、あとボロボロだったかもしれん。
その後、レオナは
2戦目:2位
3戦目:1位
4戦目:1位
5戦目:2位
ポイント的に厳しかったが、ギリギリ総合5位となり本選の出場を決めた。




