第35話
「すぴーすぴー」
あ、ミルト様が寝てる。
神様も寝るんだな~
まぁとりあえず起こさないとな。
【ミルト様、起きて下さい】
「すぴーすぴー
ん~ウマウマ・・・」
なんか食べてる夢でも見てるのか?
それにしても起きないな。
こうなったら揺すって起こすか?
って、この場所だと体がなかった!
どうしよう・・・
「これも美味いな~
すぴーすぴー」
・・・
【こっちの料理は俺が食べちゃいました!】
【凄く美味しかっ】
ドガッ
「何私のを勝手に食ってんだ!
って、あれ?」
【痛てて、あ、おはようございます】
「あ、おはよう。。。って何でお前がここにいるんだよ!」
【あ、ちょっと聞きたい事があったんで神殿で祈って見ました】
「いや、そういう意味じゃないんだけど・・・
おかしいな?」
【あ、それよりヨダレ拭いた方がいいですよ】
ドガッ
◇◇◇◇◇
「あれ?」
「お、レオンどうだった?」
「何か分かったピコ?」
「あ、いえ肝心の話が聞けなかったんで、もう1度いってきます」
◇◇◇◇◇
「まったく一体アイツはなんだったんだ?」
【あの~】
「うぉ!?また出た!どこから湧き出た!?」
【そんなゴキブリじゃないんですから・・・】
「お前、本当になんなんだよ?
おかしすぎるんだよ!」
【そんなこと言われても・・・】
【そもそも何がおかしいんですか?】
「前に言ったと思うが、ここには私の都合が悪い時とかは来れないんだよ」
【ああ、そういえば】
「で、私は寝る時に誰も来れない様にしてるわけだ。
なのにお前は寝てる時もそうだし、今も来れないようにしてるのに関係なく来やがった」
【え?そうなんですか?】
「そもそも祭りの時の食事中に来たのも変だったんだよな。
あの時は設定し忘れたのかと思って気にしてなかったんだが・・・」
【あ、それよりいいですか?】
「私としては、全く良くないんだがな。
お前と話しても原因が分かるわけでもないだろうし、後で調べるか。
で、なんの用だ?」
【迷宮の5階まで行ったんですが、攻撃が全然効かないんですよ!】
【あんなのどうやって倒せば良いんですか?】
「5階って言うと・・・ああグランドタートルか。
で、お前のいる場所は・・・ふむ、迷宮の5階の神殿からか。
よし!なら助言を与えよう!
アレは外側からの攻撃は効かないようにしておいた!」
【は!?じゃあ倒せないじゃないですか!】
「おいおい説明はちゃんと聞けよ!
私は外側って言ったんだぞ!なら内側はって事に気が付けよ!」
【内側って・・・もしかして一旦食べられろって事ですか?】
「そこは自分で考えろよな」
【それと、もう1つ。薬って本当に出るんですよね?】
【仲間と潜ってるのに4階までで誰も出ないですけど】
「ああ、そうしとけば5階まで潜ってくれると思ったから
お前と一緒に潜った奴は5階まで出ないように設定しといたぞ」
【・・・最悪だ。この神様、最悪だ!】
「おいおい失礼な事言うなよ。
神様だって娯楽が欲しいんだよ。
まぁでも狙い通り5階まで潜ってるようで何よりだな」
【はぁ・・・まぁ聞く事聞けたからもう良いか・・・】
「なんだ?もう終わりか?
ここ数十年はお前しか来なくて暇だから、また何かあったら来いよ」
【あーはい。何かあるまで来ないと思いますけど・・・】
・・・・・・
「おい。もう良いんだろ?早く帰れよ」
【え?いつも勝手に帰るんですけど・・・】
「はぁ?お前、勝手に来る事が出来るくせに帰れないのか?」
【そうなんですよ。ははっ】
「いや笑われてもな~。ったく手が掛かるな。
ほいよっと。んじゃまたな~」
◇◇◇◇◇
あ、戻ってこれた。
行きは良い良い帰りは・・・って違うか。
みんなはって、寝てるし・・・
「ただいま!聞いてきたよ!」
「んん。あぁ。で、どうだった?」
「それがですね。外側は攻撃が聞かないって話でした」
「なるほどピコ!なら内側から攻撃って事ピコ」
あれ?なんですぐに分かるんだ?
なんか俺がお馬鹿みたいではないか!
「そうなると問題は、どうやって内側から攻撃するかって事だね。
やっぱり誰かが口の中から入るとかかな?
僕は絶対に嫌だけど・・・」
「まぁそういうことだろうな。じゃレオン任せた!」
「任せたピコ!」
「え?」
「え?じゃないよ。それともレオンは僕達に食べられろって言うのかな?」
「そうじゃないけど、俺が食べられるの決定なの?」
「他にないからな。それに薬欲しいのレオンだしな」
ああ、俺が食べられるみたいです。
4階では気持ち悪いのを抱きしめ、5階では腹の中に突入するのか・・・
しょうがないのでグランドタートルの前にやってきました。
攻撃は遅いので簡単に避けられます。
そして段々と口に近づいてきましたよ。。。
あの中に入るのか・・・あ~最悪だな~
バクン。
はい。食べられました。
・・・
うぇ!気持ちわる!
しかもすげ~臭い。ヌルヌルするし・・・
ベタベタもするし・・・
もうちょっと奥に行った方が良いか?
あーもうこの辺で良いか。
このまま進むのも気持ち悪いしな。
んじゃま、魔法発動!
「うぇーーーー」
見苦しくて大変申し訳ない。
あ?グランドタートル?
うん。倒したよ!
中から魔法で楽勝だった。
楽勝だったんだけど、腹の中で魔法を使ったもんだから
ヌルヌルの上に、血がダボダボって掛かって・・・
んでもって臭くて臭くて・・・
「レオン、大丈夫か?」
3人が離れた所から心配そうにしてるよ。
「大丈夫じゃないかも・・・早くどうにかしたい」
3人の方に向かって歩き・・・
「ちょっと待った!
レオン!そこでストップだ!」
「臭いピコ!近くに来るなピコ!」
「今のレオンには近づいて欲しくないね」
そんな!では俺にどうしろと?
俺だってこんな状態は非常に嫌なんだが・・・
「レオン、魔法!魔法!
魔法で水を出して綺麗にしなよ」
あ、なるほど!
俺は早速、水を作り出してザバーっと浴びる。
うおっ!水が冷たい!
水じゃなくてお湯にしよう。
おおぉーこれは良い感じだ。
ついでに洗濯機みたいに水流を作ってと・・・
これはなかなか面白いな。
よしよし、良い感じで綺麗になっていくな。
さてと、こんなもんかな。
って、あービショビショだから、乾かさないと駄目か。
水分を分離させつつ、温風で乾かしてっと
よい!完璧だ!
みんなの所に行っても大丈夫だろう。
「・・・レオン?」
「もしかして合成魔法ピコ?」
「合成魔法ってなんですか?」
「知らずに使ってたピコ?」
「あ、えっと合成魔法ってのはね。
複数の魔法を混ぜ合わせて発動させる高等技術だよ。
今みたいに水と火を合わせて、お湯を作ったりとかね」
「そうなの?でも複数の発動って呪文でも出来なかったっけ?」
「あれは1つの魔法を複数に分割してるだけだよ。
だから全部同じ現象になるんだ。
一応違う魔法を一緒に発動させる同時魔法ってのもあるけど
これは混ぜ合わせたりしてないからね。
水は水だけだし、火は火として別々に発動するよ」
「へーそうなんだ。あ、それよりも薬薬っと」
「やっぱりレオンはもう人間じゃないピコ!」
「そうだね。僕もそう思ってきたよ」
「レオンはレオンって言う生き物だと考えた方が
色々と悩まず頭も痛くならなくて良いぞ」
なんか失礼なことを言われてる気がするが・・・
おっと、アレが薬だな。
よしコレを姫様に届ければ、終了だな。
色々と感謝されて、貴族になれる?
それとも姫様と結婚なんてことも?
他の3人とは、そういう関係になっちゃったし
もしかしたらスライムで見せられた夢が現実になっちゃうかもな。
よし!これは早く届けないとな。
そんなわけでお城到着です!
「おぬしは確か、前に姫を案内した者だな。
此度は何の用件だ?」
意外と簡単に謁見で来ちゃうもんなんだな。
まぁ手間がかかるより良いから問題なしだな。
「はい。姫様の声が出なくなったのは自分にも責任があると思い薬を探しておりました。
今回薬が手に入ったので、届けに来たのです」
「あーうん。そうなのか・・・
うむ。姫も喜ぶだろう。薬は後で余が渡して・・・」
「お父様、あの時の者が来たと聞きまして」
あれ?姫様が出てきたよ。
でもなんか今、声が出てたような・・・
「あの時は声が出ず、直接お礼を言えずに申し訳ありませんでした。
遅くなってしまいましたが、どうもありがとうございました」
「いえ、大丈夫です」
やっぱり声が出てるよ。
「んーゴホン!
その姫の声についてだが、宮廷の薬師のおかげで
取り戻す事が出来ておってな」
「あのお父様?私の声についてとはどういう事でしょうか?」
姫様の声が治っている事を知らずに薬を届けた事を説明する。
うぉーなんか超恥ずかしいんですが・・・
なんだろうね。この余計な事やっちゃった感は・・・
「そうだったんですか。あの後、無事に治りました。
ご心配してくださり、ありがとうございます」
「して薬についてなのだが・・・姫の声も問題ないのでどうするべきか」
そんなもん持ってたら、いつまでも思い出しちゃうよ。
ここは王様にあげて、俺もすっぱりと忘れよう。
「あ、その薬はどんな毒でも解毒できる薬なので、どうかお納めください」
「どんな毒でも解毒できる薬?一体何処で手に入れたのだ?」
「あ、えっと迷宮の中でです」
「迷宮の中か。確かにそういった物が極稀に発見されるとは聞いてはいるが・・・」
「お、王様!大変です」
「なんだ!今はこの者達の話しを聞いている所だぞ」
「それどころではありません。魔物の大量発生です」
「なに!?今回は大分、遅いと思っておったが遂に発生してしまったか。
至急冒険者ギルドとの連携を取るように!
兵士達にも装備や物資の確認、討伐の準備を急がせるのだ!」
なんか魔物が大量発生したみたいです。
で、俺たちはどうすれば良いんでしょ?
「おぬし達は迷宮で薬を取ってきたと言ったな。
ならば、そこそこの実力があると思ってよいな。
此度の魔物退治に協力を要請したい」
「王様、私とこちらのノンは冒険者です。
冒険者として有事の際に国に助力するのは当然でございます」
「うむ。他のものはどうじゃ?」
「住んでると事ろがなくなるのは嫌だから、当然僕も協力をするよ」
ここで断ったら、それはそれで凄いけど
俺にそんな事が出来るはずもなく
「俺も微力ならが協力したいと思います」
「そうか。感謝する」
「あの私たちは全員、冒険者ギルドの指示で動くという事でよろしいでしょうか?
それとも王様からの指示で動くのでしょうか?」
「そうだな。2人は冒険者という事だから
冒険者ギルドの指示での方が良いだろう。
何か問題があった場合は、こちらから指示を出すかもしれないがな」
「わかりました。それでは早速冒険者ギルドの方に行きたいと思います」
「うむ」
あーうん。
なんかドンドン話が進んでいくね。
そんなわけで冒険者ギルドに行くらしいよ。




