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第27話

「まずは火を吐くのが厄介だから、口をあけたら魔法なり矢なりで攻撃かな?」

「そうなると突っ込んでくるんじゃないのか?」

「ジェイドさんの『防御上昇』で受け止めたり出来ないですか?」

「馬鹿な事いうなよ!相手はドラゴンだぞ。

 少しダメージが減ったところで、一撃で死ぬわ!」

「難しいゲス・・・」


「普通のドラゴンと違って、弱かったりしないんですかね?

 こんな迷宮の中ですし、普通とは違うとか・・・」

ミルト様に聞いたところ、普通より弱いって話だが

さすがに神様に聞いたとか言えないからな。


「あるかもしれないが、確認が出来ないだろ。

 弱いかもしれないってだけで、受け止めてみろってのは無理だ」

俺が『鑑定』持ってますとも言えないからな。

なんか言えない事だらけだな。


「レオンの『戦闘時上昇』で、ステータスが上がるはずだが

 それでも無理だろうか?」

「それで、どれくらいステータスが上がるのか分からねえってのと

 実際のところ、俺はドラゴンと戦った事がねえからな。

 通常はLv80ぐらい必要って話だから、受け止めるのは無理だと思ってるんだが・・・」

「ああ、そうだよな。私達もドラゴンなんて初めてだからな」

「そうピコ。実際どれくらい強いのか分からないピコ」


・・・・・・


「わかりました。じゃあ俺が今からドラゴンの攻撃を受けてきます。

 それで大丈夫だったら、ジェイドさんが攻撃を受け止めるって事にしましょう」

普通より弱いんだし、俺も『防御上昇』を使えば死ぬ事はないだろう。


「おい!レオン!」

「そんな駄目だよ。死んじゃうよ」

「でも、そうしないと・・・」


「仕方がない。私がやるよ

 Lv的に見ても子供にやらせるにはいかないしね」

「それなら私がやるピコ。

 私の方がレオナより若干、生命力が高いピコ!」


「あーーーくそっ!

 わかったよ。俺がやるよ。

 どうせ生き残るには、それしかないんだろう。

 なら最初からぶつけ本番でやってやろうじゃねえか!

 もし死んじまったら、化けて出てやるからな!」

「駄目だったら、きっと皆死ぬゲス・・・」

「あーそれもそうか。

 死ぬ時は俺1人じゃないのか・・・」

「いやいや大丈夫ですから、成功しますから」


そんなわけで皆は後方からドラゴンが火を吐かないように攻撃する。

そしてドラゴンがこっちに突っ込んできたら、『防御上昇』を使ったジェイドさんが受け止めて耐える。

で、ジェイドさんの影に隠れていた俺がドラゴンの頭に魔法を放つと言う事で決まった。




「ドラゴンに火を吐かせるな。

 口に向って攻撃をしろ!」


みんなが魔法や弓矢で攻撃をする。


グギャーーーー

ドラゴンを咆哮を上げて突っ込んできた!


ズガン!

「ぬぉおおおおおおおおお!」

ジェイドさんが突っ込んできたドラゴンの頭を抑える。


ズズズズ・・・・

ジェイドさんが押される。


今だ!俺は風の刃で竜の頭に向かって放つ!

よし!首が切れ・・・て無い!?

ドバッっと血が噴出しているが、まだ辛うじて繋がっている。


ドラゴンが足で攻撃をしてくる。

「2つの、風よ!仲間を、撃て!」


ぐえ!俺とジェイドさんが吹っ飛ぶ!


俺は吹き飛ばされながら、レオナさんがドラゴンに向かって

魔法を放つのを見た。

そして、ドラゴンの首が落とされる。


って、ドラゴンの巨体が吹き飛ばされた俺の方に倒れてくる!

「ぬりゃーーーー!」


ドスン!ドラゴンが倒れた。

俺は潰される直前、ジェイドさんによって難を逃れる事ができたよ。


「ありがとうございます」

「ああ、なんとかなったな!

 お前の魔法で倒せなかった時は駄目だと思ったし

 吹っ飛ばされた時は、竜の攻撃で死んだのかと思ったぜ」

「ギリギリだったゲス!魔法が間に合ってよかったゲス」


「え?あの吹っ飛ばした魔法ってコポッヘさんが撃ったの?」

「そうゲス!」

「多少痛むが命には代えられないからな。助かった」

「でもゲスって言ってなかったような・・・」

「呪文は言わないゲス!言ったら発動しないゲス。

 別に語尾を付けなくても話せるけど、決まり事なので付けるゲス!」


「2人とも命に別状はないみたいだが、大丈夫か?

 必要なら回復魔法をかけるが?」


ジェイド:Lv33

生命力:52/394


ドラゴンの攻撃を受け止めたジェイドさんが、意外と危ないじゃないか。

俺の『戦闘時上昇』と『防御上昇』があっても50ぐらいしか残らないのか・・・

結構危なかったんだな。


「じゃあ、よろしく頼む」

そういってジェイドさんは回復魔法を受ける。


で、俺の方はっと・・・


レオン:Lv29

生命力:1(0+1)/212(414/2)


は?生命力が1?

しかも0+1ってなんだよ!

414/2は『魔力一極』で半分になってる事だろうけど・・・

俺は0+1の部分を鑑定してみる。


九死一生:生命力が最大値の状態から一撃で0になる場合、生命力が1で生き残る事ができる。1回発動すると発動確立が0%となり1日で1%ずつ回復する。


・・・え!?俺、もしかして死んでたの?

でも攻撃なんて、仲間の吹き飛ばしぐらいしか・・・

あ!『攻撃上昇』で受けるダメージが増えてるからなのか。

まさか仲間の攻撃で死に掛けるとは・・・


俺は自分に回復魔法をかけようとして

「あ、回復なら私がかけてやるぞ」


ジェイドさんの回復が終わったレオナさんが魔法をかけてくれる。

あ~なんか温かい風が気持ちいい。


「ありがとうございます。

 生命力が1しかなかったんで助かります」


「「「「「1!?」」」」」

あれ?みんなが物凄く驚いている。


「なるほど。そういったスキルだったのか・・・

 生命力が1になる代わりに、あれほど高い攻撃力になるのか」

「でも1だと、何かあったら即お陀仏ゲス。

 非常に危険なスキルゲス」

「これはうかつに話せないのも納得できるな」


そういうわけじゃないんだけど・・・

まぁ変に訂正するよりか良いか。


「ドラゴンも倒せたし、こんな所からさっさと出ようぜ!」

「まぁ待て、ちゃんとドラゴンの素材を確保するぞ」


俺達はドラゴンを解体しレンタルマジックポーチに入れる。

その後、迷宮から脱出した。




「一時はどうなる事かと思ったが、終わってみれば大金持ちだな」

「まったくゲス」

ドラゴンの売上は、人数割りにしたが1人辺り約75000Gとなった。

6年分の学費を払っても、まだ半分以上も手元に残るな。


「じゃあ、俺達はこれから酒場にでも行くわ」

「そうゲス。死んでしまった仲間の分も騒ぐゲス」

「もうこんな事はこりごりだが、また会った時はよろしくな」

そう行ってジェイドたちは酒場の方へと消えていく。



「一時はどうなるかと思ったけど、助かって良かったな」

「そうだね。それにしても僕は、しばらくは迷宮はいいかなって思っちゃうよ」

「あ、私も~。さすがにキツイよね」

「そうですね。もうあんなのは嫌です」

「じゃあ、しばらくは迷宮探索は休みにするか」

「それがいいですね」


「ところでレオナ、その腕輪いつの間にしたピコ?」

「え?あれ本当だ。何だこれ?」

あ、あれって止めを刺した者が貰えるアイテムってヤツか?


「なぁレオン、ちょっと調べてくれよ」

俺は腕輪を鑑定する。


スピードバングル:速力が1割上昇する。


「なかなか良い物じゃないか。

 なんか良く分からんけど、使えそうだし貰っとくか」


そして解散となり、レオナさんたちは宿へ、俺達は寮へと帰っていった。

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