第2話
どこだここは?
なんか凄く眩しい・・・
体も上手く動かないし・・・
誰かいないのか?
「あーあー」
???
なんだ?今の声?
おーい。おーい。
「あーあー」
まさか俺の声なのか?
声まで上手く出せないのか・・・
やっぱり転生のリセットと設定が問題だったんじゃないだろうか?
・・・ん?転生?
て事は俺は赤ん坊なのか?
だから体も上手く動かないし、声も出せないと・・・そういう事か!
いやいや、でも前の人生の記憶もあるし・・・どうなってんだよ?
おーい。誰かー
「あーあー」
おーい。おーい
「あーあー」
パタパタパタ
お、どうやら誰か来るみたいだな。
「はいはい。どうしましたか~レオくん。
おしめですか?それともミルクかな~?」
違う違う。
「あーあー」
「うーん。なんでしょうかね~?
よしよし。いい子だから、もう一回ねんねしようね」
抱っこされて、ゆ~らゆ~ら
あ~なんか気持ちいい・・・
・・・いやいや、そうじゃなくて
どうなってんだ?おーい。神様~
ゆ~ら ゆ~ら
あ~・・やばい。。。眠くなって・・き・た・・・。
◇◇◇◇◇
「おい。そこの人間、呼んだか?」
【ふぇ?あれ?何処ここ?】
「ここはお前の夢の中だな。お前が寝る直前に呼ぶから来てやっ「あ~やっと繋がった」・・・」
「おい。なんで転生の神の使いが出てくるんだ?」
「あ~いや。ちょっと、そこの人間の転生でミスがあってね~」
【あ、転生の時の。やっぱりミスがあったんですね】
【そうすると俺は、どうなるんですか?】
「あ~やっぱり覚えてますね。
とりあえず説明しましょう。」
「おい。転生神の使い。こっちを無視するな」
「あ、すいません。ミルト様。今後、ミルト様にも関係する事なるんで一緒に説明を聞いてもらってもよろしいですか?」
「わかった。とりあえず説明しろ」
「はい。えっと、転生の際に本来するリセットと設定がされてなくてですね。
なんと前の人生の記憶を持って生まれてしまったんですよ。
まぁそれだけなら良かったんですが・・・」
【え?いいの?】
「はい。前世の記憶があるとか周りに言っても変人扱いされるだけですからね」
【あ~そんな感じなのか】
「おい。いいから早く続きの説明をしろ
それだけなら良かったって事は、まだ何かあるんだろ?」
「あ、はい。今回の人生の設定がされて無いので
レベルは1なんですが、スキルの方を全て取得してる状態なんですよ」
「はぁ、スキルを全て取得だと!大問題だろ!」
「はい。なのでミルト様にも説明をと・・・」
【あの~すいません】
「なんだ?」
【いえ。レベルとかスキルとかって・・・どういう事ですか?】
「あ~前の人生は地球でしたね。
今回、転生された世界ではレベルがあってスキルがある世界なんですよ
簡単に説明するとゲームの中みたいな感じですね」
【はぁ。なんとなく把握しました】
【で、俺はスキルを全て持っているって事なんですね】
「そういう事になります」
【そうなると俺はどうなるんですか?】
「そうだ。どうするんだ!」
「もう既に転生が完了してしまってるので、キャンセルできないんですよね。
なので、このままこの世界でやってもらうしかないと・・・」
「おい。本当にこのままでやらせるのか?」
「だって、もうどうしようもないですよ」
「はぁ。わかった。で、私はどうすればいいんだ?」
「ミルト様は、この世界の神なので色々と教えてあげてください。
何も分からずに成長して、世界が壊れても困りますし・・・
じゃ、そういう事でお願いしますね」
「あ、おい
ちっ。逃げやがった。
で、おい。お前・・・えーと名前は何だっけ?」
【あ、なんか寝る前にレオって呼ばれていました】
って、なんか、じーっと見られてる。
「なるほど。まだ生まれたばっかなのか」
【え?わかるんですか】
「ああ、鑑定したからな。
名前はレオンになってるな。農家の三男らしい」
【あーレオンだからレオと・・・なるほど。なるほど】