*5.観覧車での話
彬と亜深がとうとうキス?!
「あれ?もうこんなところ?」
いつの間にか落ちるところに来てた。前にはカメラがある。
「きゃー」
ザバーン
「うわっびしょぬれ!」
「あたしもびしょびしょ〜」
「写真見てみよ〜」
「あはは、あたし変な顔」
それからあたしたちは他のジェットコースターなどに乗りまくった。
五時四十分
「疲れた〜もう帰ろう」
「えっ!観覧車乗ろうよ」
「しょーがねぇな」
あたしたちは観覧車に乗った。そこで彬が
「キスしていい?」
わー夢とおんなじじゃん!
「うん…」
彬の顔が近づいてきて彬の唇とあたしの唇がふれた。初めてのキスは観覧車でだった。味は…彬がかんでいたガムの味だった。
「あのさあたし
「いいところだったのに〜」
って言ってたでしょ」
「うん」
「あのこと教えるから」
「だから?」
「彬がなんでいつも桜の木を見ているのか理由を教えて」
「分かった」
「あたし夢を見てたの。彬と観覧車に乗ってる」
「それで?」
「彬がキスしていい?って言ってあたしがうん…って言ってキスしたの」
「さっきと一緒じゃねぇか!」
「そうだよ。で教えて」
「二年前…二個年上の彼女がいた」
「うん…それで?」
「高校の男子とカラオケ行ったんだ。もちろん女子もいた」
「で?」
「俺が
「俺以外の男と遊ぶな!」
って言ってケンカになって…。全然連絡もとれなくなって…」
「うん、うん」
「連絡がとれなくなってから一ヶ月後……彼女は桜の木にロープをかけて首をつって死んだ。自殺したんだ」
うそ…。彬にそんな悲しい過去があったなんて。
「ごめんね。聞いちゃって」
「別に。この写真見てみ」
彬はあたしの目の前に一枚の写真を出した。
「えっ!これあたし…?」
「亜深にそっくりだろ」
その写真にうつっている人はあたしにすごく似ていたのだ。
こんなダメな小説を読んでくれてありがとうございます!