*4.遊園地
時計を見た。
七時四十分だった。
「そういえば今日何処へ行くんだろう?」
眠っ…
あたしはいつの間にか夢の中だった。夢ではあたしと彬はすぐそこの遊園地の観覧車に乗ってた。そこで彬が
「キスしていい?」
あたしは
「うん…」
二人がキスしようとしたとき
「亜深、彬君がきてるよ!」
あたしは目が覚めた。
「いいところだったのに〜」
「「何が?」」
二人は声をそろえて言った。
「内緒」
「ほら、早く行きなさい」
「「行ってきます」」
二人で外に出た。
「そういえばなんで家に来てたの?」
「だって亜深が九時半になっても来ないからさ」
「ごめん…」
「あ、あとさっき
「いいところだったのに〜」
って言ってたよな。あれ何?」
「内緒って言ったでしょ」
「あーそうでしたね」
彬はムスッとして言った。
「で、どこ行くの?」
「遊園地」
「やった!あたし絶叫系大好き!」
「うん!俺も!」
話しているうちに遊園地に着いた。
のりもの券を買って中へ入る。
「何乗る〜?」
「まずはあれ」
彬が指をさした先は―
『水のジェットコースター』
「え゛っ!あれ乗るの?」
「好きなんだろ。絶叫系」
「好きだけど…カメラが…落ちるところにあるから…変な顔になっちゃう…」
「大丈夫だよ。亜深はどんな顔でもかわいいから」
「あ、ありがと///」
『水のジェットコースター』に乗ることにした。結構並んでる。小学生に人気なみたい。25分後―――
やっと1番前に来た。
のりもの券を見せてのりものに乗った。なんか水がはねて気持ちいい。
「ねぇ彬」
「……」
「彬!」
「あっごめん何?」
「今なんか見てたでしょ」
「桜の木を見てた」
「ふーーん」
また見てたの?桜の木を。
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