*2.モテる彬
「いってきます」
あたしは昨日彬と付き合うことになったということを梢に報告することにした。
「梢〜」
梢をよんだ。
「どうしたの」
彼氏と一緒だった。
「あたしねぇ、彼氏できた」
「えぇーーーーー」
梢は凄くびっくりしていた。
「だ、誰なの」
「林…彬」
「えぇーマジで?!」
「マジ」
「どっちが告ったの?」
「彬が付き合ってって言ってきて…」
「よかったじゃん」
「エヘヘ」
「今林いるから話せば」
「うん。彬〜」
ギロッ
うわっ!女子ににらまれた!
「いまいく!」
「亜深もしかしてにらまれた?」
「うん…」
「林もてるんだよね〜」
「そうなんだ」
「お待たせ〜何?」
「ブスデブ〜」
「ちょっと笑わせないでよ!本当のことだけど」
「ちょっとあんたた…」
「いいよ。梢。本当のことだからさ」
彬が女子のほうを向いた。
「お前らがなんと言おうと亜深は俺の彼女だ」
彬がその言葉を言ってからかげであたしの悪口を言う女子が増えた。
別に彬のせいじゃないし、何か言われても彬がいるから大丈夫だし。
―――放課後
「おい七瀬って彬の彼女だよなぁ」
三人の女子があたしのところに来た。
「そうだよ」
「体育館裏に来い」
「うん。行くよ」
ダンッ
「キャッ」
突き飛ばされた。
「七瀬さ、彬とつりあってると思う?」
「ううん」
「じゃあ別れろよ」
「いやだ」
「てめぇ!」
あたしが殴られそうになったとき、彬が来た。