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*1.林って人

キミとあたしがであったのは、ほんの五日前のこと。

中学から仲良しの梢とは、高1になって同じクラスじゃなくなってしまったのでいつも帰るときあたしが梢のクラスまで迎えにいく。

一緒に帰っているのだ。もちろん二人に彼氏はいない。

迎えに行くとやっぱりまたいた。キミが。また満開の桜の木を見ている。「お待たせ〜」

「ねぇ、梢。なんであの人いつも桜の木を見ているの?」

「もしかして亜深、林のこと…」

へっ?林?

「林ってあいつの名前なの」

「そうなんだ〜」

キミの名前、初めて知った。

「もう帰ろー」

「う、うん」

梢と帰っているとき、いろんなこと話したのに、キミが桜の木を見ていたあの姿が頭からはなれない。

なぜ、あんなにじっと見ていたのか、気になってしょうがない。

三日後―――

梢には背の高いスポーツ万能の彼氏ができた。

顔もまあまあよくて、優しい人。

梢は幸せそうだったので、なんか一緒に帰ろうなんて言えない。ま、梢も彼氏と帰るつもりだろう。

「亜深、ごめん。これからは一緒に帰れないんだ」

「彼氏でしょ。あたしのことなんて気にすんな!」


「ありがとう!」

そう言うと梢は彼氏と一緒に帰った。

「あ〜梢に彼氏できちゃっからあたしとうとうひとりぽっちかぁ〜」

あたしは梢のクラスの前で座りこんだ。

ガラッ

ん?

「じゃあ俺と付き合ってよ」

「えっ」

林って人?!

「そうすればあんたもひとりじゃない」

付き合ってみようかな…。

「よ、よろしく」

「七瀬…亜深だっけ。名前」

「そうだよ。林…」

「彬だよ」

「彬君ね!」

「彬で…いーよ」

「彬…/////」

「んじゃあ俺は亜深っていー?」

「いーよ」

「亜深は何町?」

「西町」

「なんだ〜同じじゃん。一緒に帰ろうぜ」

あたし達は手をつないで帰りました。

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