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死闘はてなく③

 白色矮星とはいえ元は恒星として輝いていた。そのまわりには惑星が周っていた。

 ある元惑星には巨大な宇宙高射砲が数基備え付けられていた。

 上空を銀河連合艦隊が通過する。発射。

 味方の戦艦に命中。粉々に飛散する。

 メインブリッジ。

 レーダーの使えない空間を航行中のため、レーダー要員は休息を言われたが、やることは山ほどある。美理もクリスもカノンも休んではいられない。

 通信も同じである。昔ながらの発光信号とエスパーのテレパシーでの代用となる。

 旗艦からの発光信号をショーンが読み上げる。

「方位050の惑星上に敵の基地を発見。これを叩けとの事です。距離は・・」

 流が「スーパーノヴァボンバー発射用意!」点検は完了している。

「あれか」サライが操縦桿を動かす。

 グレイが計器をチェックする。「エネルギー充填79%」

「敵基地よりエネルギー反応、急速接近!」

 クリスの報告にロイはあせりもせず、

「誤差修正。目標を視認。最終安全装置解除。スーパーノヴァボンバー発射!」

 ロイがトリガーを引く。

 ドヴァアアアーーーーンンン。 インパルスの両翼下より眩い光が放たれる。

 ふたつの光は一直線に惑星に向かう。

 宇宙高射砲数発のエネルギー弾を蹴散らし、惑星に命中。

 火星程の大きさの惑星は跡形もなく消滅する。

 生物のいない星とはいえ破壊するのは心苦しい。だが時間をかける訳にはいかなかった。

 グレイが「点検中もエネルギー充填していたはずだ。チャージ効率が悪い」

 サライも異変に気づく。

「エンジン出力が落ちている」


 シャーロットたちは医務室に到着する。

「あ」麗子が振り向く。 

「れー!」

 望は麗子の所へ駆けて行き、抱きつく。ぱふぱふ? 

 リックは「いいなあ・・違う、じゃあ自分はこれで」 

「ありがとう。リックさん」シャーロットは頭を下げる。

 突然望が暴れ出す。「りー!」 

「どうしたの?一体」

 とことことリックに歩み寄り、脚に抱きつき離さない。 

「今度お兄ちゃんと遊ぼうな」

 リックは望を離してシャーロットに渡す。 

 麗子が「気をつけてください」

「ありがとう」第一砲塔に向かう。

「りー!!」望が泣き叫ぶ。

 通路を走りながらリックはつぶやく。

「やっぱかわいい♡・・よし!・告るぞ」


 機関室(正しくは機関制御室)の計器は破壊され床は血の海だった。

 メインエンジンは隔壁を経たすぐ隣にある。

 応戦する機関員たち。だが敵のサムソン隊に押されている。

「立って!早く!」カンナがマーチンの腕をつかんで走り出す。

 レオンが突進して来る。鋭い牙がふたりに迫る。

「何しとる?弾幕はれー!」 

 ようやくたどり着いたニコライがビームマシンガンを連射。

 生き残った乗員も一斉に銃撃を浴びせる。士気が高まる。

 レオン数頭が被弾し壊れる。

 マーチンたちはエンジンルーム入口に無事到着する。

 敵はヘビ型自走列車砲を発射!

 機関室員や応援の陸戦隊員が吹き飛ぶ。

 陸戦隊の装甲兵がビームバズーカで反撃。

 列車砲を破壊するが、自分も被弾し機能停止する。

 ニコライが叫ぶ。

「エンジンルームまで後退しろ!最終防衛線だ!エンジンにはバリアーを二重に張れ!」 

 乗員たちは後退する。 

 ニコライは無言で落ちていたヘルメットをかぶる。

「機関長?」

 扉が閉まる。二コライひとり外に残る。

「ここは年寄りひとりで十分だ!」ドアをロックする。

 強化透明版の向こうで機関室員たちが何か叫んでいるがこちらには聞こえない。 

 ニコライは孤軍奮闘。銃を乱射しつつ、リモコンでバルブを開いて敵兵を高熱ガスで攻撃する。 

 しかし敵兵は多い。

 ニコライはフックで体を固定する。

 迫る敵兵。

 ニコライの口元が笑う。ボタンを押す。緊急排出ボタン。

 外の隔壁が開き、敵兵だけでなくあらゆる物が宇宙空間へ飛ばされていく。

 その中には仲間の遺体や重要な工具・部品もある。

 耐える二コライ。

 凄まじい気流の中、サムソンは何もつかまらず立ったまま、飛ばされない。 

「何て奴だ」

 隔壁が閉まる。外からの攻撃もあるため開けっ放しには出来ない。

「わあああああああああああ」

  二コライは残った敵にビームマシンガンを乱射する。

 数名の兵を倒す。だがサムソンには効かない。

 サムソンは重火器でエンジンを狙う。ミサイルランチャー? 

「そうはいくかー!」ビームバズーカの引き金を引く。

 その重火器に命中、誘爆。

 周囲にいた敵兵は肉片と化す。だがサムソンは無傷のままだ。

「パーソナルバリアー?そこまで強くしたらまともに動けなくなるはずだぞ。化け物か・・だが、ここは通さん!」銃を撃ちまくる。

「ふざけるな」サムソンは合図をする。

 部下たちが発砲。 

 ハチの巣になる二コライ。ヘルメットのバイザーは割れ、口から血が滴る。笑みを浮かべながら倒れる。

 壁の向こうのマーチンが叫ぶ。

「機関長―!!」

 サムソンの部下を次々と蹴散らし、白い物体が走り込んで来る。

 ボッケン登場。 

 微笑みながらサムソンは大剣を抜く。 


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