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銃を持った猟犬  作者: 谷津 鴻
6/10

荷造り ②

短いっすね

満月まであと4日。余裕を持って明日には出発する。


「あれ、おっかしいな。」


「ん?どうした。」


今日はヴェルが御飯を作ってくれている。いや、今日からずっと。らしいです。


「何故か、火が出せないんだよ。火魔法は得意なんだけど。」


「ふーん、火打ち石使う?」


「・・・」


<><><>


食後、2人は外輪山の外に出た。凸凹の斜面には石灰で点が打ってある。


「やってみろ。」


「了〜解っ!」


ヴェルは金属製の直方体(5×30×20cm程度)のようなものを持っている。下部にあるボタンを押し、全長を引き延ばす。隠れていた引き金が現れる。銃床を肩につけ、照準を定めて引き金を引く。

銃声が響き、斜面が土煙で見えなくなる。土煙が流れた後の斜面は茶色一色。石灰があった場所が窪んでいる。


ヴェルはしばらく驚きで硬直していた。


「上出来じゃないか。」


「そう・・かな?」


「そうだよ。」


「・・えへへ。じゃあ、褒めて褒めて。」


ポンポン。と頭を撫でてやる。


「なんだ、朝っぱらからうるせーぞ。」


不機嫌そうな声が上から聞こえた。


「すまんキリク。どうしても今日中にやっておきたくて。」


崖の上の方で寝ぼけた顔が飛び出している。


「今日中って、どっか行くのか?」


「王都の方にちょっと。」


「王都か。アレ持ってくの?」


「もちろん。」


次はいきなり王都。

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