女になった利点! ☆
うーん?何か違う気がするがそれでも投稿する!
「は? ………ひっ、ひぃ!」
「全員引かなかったと言うことは戦うつもりだった訳だ。勿論全員、覚悟は出来ているだろう?」
「いっ、嫌だ死にたく無い! おっ、俺だけでも助けてくれ!」
「貴様はそう命乞いした者を、助けたことはあるか?」
俺は全体を見渡しながら聞く。【龍神眼】と【過去視】を使い、相手の特定の過去を覗きながら。
「俺は逃がしたことがあ___」
「魔物がいる場所で武器も持たせず逃がし、魔物に食われる様を面白がっていることは助けたとは言わないぞ? 全員、正真正銘の屑だな。そんな奴らは全員、地獄に落ちるがいい【終焉の息吹】!」
そう言った瞬間、盗賊共の足元から黒い火柱が立ち上がる。
【終焉の息吹】……全ての寿命を奪う炎を放つ種族スキルで、俺がレベル200になった時、特殊進化でカオスドラゴンになり、手に入れたスキルだ。
だが、レベルが俺より80も低く無いと、HPの5%しか削れない為、同レベル帯相手では使えない。
その上、一度撃ったら4時間は使えなくなってしまうので、レベリングにもあまり使えないのだ。
だが意外と応用が出来るため、自分よりレベルが80低い敵に囲まれた時などに重宝している。
「「「「は?」」」」
そして乱入者によって助けられた者達は、今の出来事が理解出来ずに呆れていた。
♢ ♢ ♢
取り敢えず、俺は全員の拘束を解いて話をする事にした。
「盗賊に捕まるとは不幸だったな」
「はい、ヒイラギ様が助けてくださらなかったら私は今頃ここに居ませんでした。助けて下さりありがとうございます。私はアドカド商会の会長をしている、カシュア・アドカドと申します。こちらは私の護衛をしている冒険者です」
そう言ってカシュアさんが、後ろの三人を前に出す。
「先ほどは助けていただきありがとう御座います。貴方が助けてくれたお蔭で乱暴されずに済みました。私はティアと申します」
「僕はエマだよ! さっきはありがとう!」
「わ“た"し”は"~シ”エ"“ラ”です”~」
「自己紹介は泣き止んでからでいいぞ」
最初に自己紹介をしたのは、身長168センチ位で髪は茶色ロングで両手剣を使っているティアと言う少女だった。胸はB位かな? 丁寧な感じがする。
次に名乗ったのは、身長162センチ位で髪は水色短髪で双剣を使っているエマという少女だった。胸はAかな? ボーイッシュな感じが良い!
最後に名乗ったのは、身長153センチ位で胸はD以上で蜂蜜色の髪を肩で揃えている杖を持ったシエラ(多分)と言う少女だ。
そのシエラ(多分)がさっきからずっと泣いており、泣き止むまで優しく声を掛けながら、ゆっくりと頭を撫でる。
もし男の姿だった場合、胸を見た時点でセクハラなので女の姿になって良かった。
そして、シエラの頭はなかなかの撫で心地だった。
♢ ♢ ♢
「はう~……あっ、あの、すっ…すみませんでした!」
「別に気にしてないぞ? 怖くて悲しい思いをしたのだ、仕方ないだろう」
「うう~………あ、改めましてしっ、シエラといいましゅ………あう~」
あれから10分ほど撫で続け泣き止んだ。
泣き止んでからはずっと顔を赤くしており、もう少しでボフッっと言いそうだ。
「ふむ……シエラか。可愛い名前じゃないか」
「かっ、かわ……はう~…」
「おい!? 大丈夫か!」
可愛いと言われたシエラは、恥ずかしさからなのか倒れたのだった。