アニメと現実は、やはり違うようです!
今日は受験日で投稿は無いと言いましたが、気分転換は必要だと思うんです!
「ふぅ………腹も満たしたことだし、街を探すか」
この世界に来てから約2時間、実は1メートルも移動していないのだ。
日本にいた頃は意外と貯金が有ったため引き籠もり予備軍になっていたので、動かないことは全く苦痛では無かった。
そしてこの体は、胃に入った食事を〈分解〉のスキルと〈魔力変換〉のスキルを使うことによって、無駄なくエネルギーと魔力へ変えられるのだ。その結果お手洗いの必要が無く、動く理由が無くなっていくのだ。
これこそが称号にある、完全な身体を持つ者の由縁なのだ。
「もしかしたら我は、ドルオタの言うアイドルなのでは無いだろうか? ……まあそれはいいとして、取り敢えず(元)森の中でどちらに進むべきだろうか?」
今のところ分かっていることは、森の中で一番強い気配が後ろの方角からするくらいだ。
「ふむ………強さで言ったら、レベル110のフィールドボスぐらいの強さだな。多分そこがこの森の中心だろう。なら、そこから離れるように進んだら森を抜けられるだろうからそちらに向かって走るか…………ここはゲームの世界ではない。つまり、音速の何十倍と言うゲーム時代のスピードを出したら、周りに被害が出るだろう……ならば音速を超えない程度のスピードで走るとするか!」
ゲーム時代では、勇者や魔王などと戦っているときは音速の何十倍も出し戦っていた。
だからアニメのように「そこだー!」とか、「後ろだ!」とか声が届く前に何十何百と打ち終わっているため、かっこいいセリフを言い合えないのだ。
しかし、それを解決するのが念話だ! 念話は音で伝える訳では無く、相手の脳に直接言葉を伝えるのだ!
なので音速を超えようが超えまいが関係無く、相手に伝わるのだ!
「取り敢えず秒速150メートル位で走れば、周りに少し風が吹く位で済むだろう。では、(元)森を抜ける為に何もなくなった道を走り抜けるぞ! それでは、よーい………ドンッと!」
自分で言った合図と共に高速で走り抜ける。空気抵抗を少し感じるが、なんの問題も無く森を抜けきった。
強いて言えば髪が風によってバサバサして鬱陶しく、胸も意外と揺れて邪魔だった。
胸の大きい女の子が何故あの走り方なのかと言う理由が理解できた気がする体験でした。
最後まで読んでいただき感謝いたします。ご指摘、ご感想お待ちしております。
僕は自分の言葉を守れないみたいです。小説を書くことと、ブックマークが増えることが嬉しくて、つい投稿してしまうんです。