(エリス視点)2
…………自分で書いてて思ったのですが、文章が適当になってるかも?
リノア視点は後3話ほど続きます。
私は今、険しい顔をした修道院長と向きあって、座っていた。
「飲み物は、紅茶でいい?」
「っ! は、はい!」
ど、ど、ど、どっどうしよう! リリーさんの顔が怖い! これ絶対にばれてる! リリーさんのおやつをつまみ食いしたことを怒ってる!
「今回、貴方をお呼びした件は…………」
ひぃ! 本題に入っちゃった…………
「…………修道女達の様子を、見ていて欲しいのです」
「ひぃ……………………?」
えっと…………どういうこと?
「どういうことですか?」
「…………神託が下ったそうです」
「神託、ですか?」
神託ってあれだよね? 神様が聖女様に伝えるって言う。
「はい。内容は……本来は話したらダメですが、あなたなら大丈夫でしょう」
信用されてると考えたら嬉しいけど、話したらいけないことを私に話すのはやめて欲しい。まぁ、リノア達が関係してるから聞くけど。
「…………神々が封印した災厄が、異界の神の目覚めと共に、復活するそうです」
神々が封印した災厄…………それとリノア達となんの関係が?
そんな疑問が顔に出ていたのか、リリーさんが理由を話してくれた。
「貴方に修道女達の様子を見てもらう理由ですが。何でもあなた以外の修道女の中に、危険分子が居るそうです」
「…………え?」
私は、リリーさんの言葉に困惑した。
危険分子? リノア達の中に? え? え?
「貴方の気持ちも分かりますが、これは神託です」
リリーさんは険しい顔をしながら、私に伝える。
「……危険分子を見つけ次第報告、または____」
____処分して下さい。
リリーさんの口から出た言葉が信じられず、私は呆然とするのだった。
♢ ♢ ♢
話し終わった後、忙しいからと言われて追い出されたので、目的もなく歩く。
「…………」
厳しくも優しかったリリーさんの口から出た言葉が未だに信じられず、ぼーっとしていた。
処分…………つまりは、殺せと言うことだろう。
………………もし、危険分子がリノアだったとしたら? もし、危険分子が友達だったとしたら、私は殺さないといけないのか? そんな考えが次々と浮かんでくる。
「…………どうしたら良いのかな?」
私の口から溢れた問いに、答えてくれる人など居なかった。
「…………あっ」
気が付いたら、いつの間にかリノアの部屋の前に立っていた。ずっと立っている訳にもいかないので、とりあえず扉をノックしてみる。
「……リノア、居る?」
あれ? 居ないのかな? そう思っていると、中からうめき声が聞こえた。
「リノア居るの?」
そう声を掛けても、返事が返ってこないので、勝手に扉を開ける。そして、扉を開けた先にあったのは、苦しそうに体を掻きながら、うめき声を上げてうずくまっている、リノアの姿だった。
「ッ! リノア! 大丈夫!?」
「うぅぅ…………うう……」
「えっえ、どうしたら……」
どうしてこんなことに! どうしたら良いの!
そう考えていると、リリーさんの話を思い出した。
「…………リノアの状態に、危険分子が関わってる? だとしたら、リリーさんに知らせなきゃ! リノア、直ぐにリリーさんを呼んでくるから!」
私はリノアをおいて、リリーさんを呼びに行くのだった。
最後まで読んでいただき感謝いたします。ご指摘、ご感想お待ちしております。
ブックマーク220件ありがとうございます!エタらないようにこれからも、頑張ります。
そういえば、地味に多い春休みの宿題を渡されたので、次の投稿が4月3日以降になるかもです。できるだけ頑張りますが、もしそうなったらすみません。