(エリス視点)1
シリアス…………後2、3話で終わるとか言ってた気がするけど、まだ続きます!
エリス視点です。
私は修道院で暮らしている、エリスと言う者です。
友達に明かすことは出来ませんが、生まれは貴族の子爵家で三女でした。
……あっ! 別に何かをして追い出されたわけではありませんよ?
実はですね? この国は、女神ルミナス様が召喚して下さった勇者様と聖女様に何度も救われていまして、その恩返しに国王様がルミナス様の教会や、ルミナス様を信仰する修道院を建てたのです。
……これでは、私が修道女になっている理由が分からないですか? 私も全てを理解しているわけではありませんが、簡単に言いますと情報収集のためらしいです。
何でも勇者様の情報が欲しいのに、なかなか手に入らないため、教会や修道院の内側から探るそうです。つまり情報収集をしやすくする為に、私という名のパイプを仕組んだのです。
何故パイプとして選ばれたのが部下ではなく、子爵の娘である私なのか? …………三女だからもあるでしょうが、1番の理由は修道院の待遇ですかね? もし私がただの平民や士爵家の令嬢だったのなら何も気にせずに対応したでしょうが、子爵家の令嬢と言う1番扱いづらい立ち位置の私ですから、下手に扱えないでしょう。それに娘の様子を見るためと言う口実が出来るため、子爵家の者の出入りが楽になるからでしょう。
理由としてはこんなところですかね?
「さっきから何ぼーっとしてんの?」
私がここに居る理由を思い出していると、後ろから声が聞こえてくる。私は振り返って声をかけてきた人を確認する。
「あれ? リノアいたんだ」
「5分くらい前から居たよ。それより、何考えてたの?」
そう聞いてくる友人に気楽に答える。
「えっと…………修道院に来た理由を思い出してね」
「あ~あれ? 勇者様やマリア様に会ってみたいって言う?」
「うん! それ」
本当は違うことだが、あながち嘘ではない。実は、修道院に入れられたことにあまり恨みは無かった。だって3年に1度だがマリア様に会えるからだ。
アリア様とは、傷つく者を助けるために自分が傷つくことも厭わない、とても美しく、とっても優しく、とっても格好いい聖女様です。
私は小さい頃から話を聞いていて、会ってみたいとずっと思っていたのです。
「ふ〜ん…………っあ! そういえば、修道院長が呼んでたよ!」
「へ? リリーさんが?」
「うん。話があるらしいよ?」
話って何だろう? …………っまさか! おやつをつまみ食いしたことがばれた! しっ、仕方ないじゃないですか。とっても美味しそうだったのですから! あっ、アレです…………えっと……1人で食べようと机に出したままなのが悪いです!
「…………とりあえず行ってくる」
「行ってらっしゃい」
私はリノアにお礼を行って、修道院長の元に向かった。
最後まで読んでいただき感謝いたします。ご指摘、ご感想お待ちしております。
今日は新入生説明会に行ってきます…………ワーイソガシイナー。(投稿ペース遅くてごめんなさい!)
そういえば先日、肉じゃがを食べたのですが、父さんが牛肉を使おうとしていたので止めました。その時思ったのですが、やはり肉じゃがには、高いお肉は使わず、安い豚バラなどで作った方が良いですよね? と言いますか、肉じゃがは安い肉だからこそ、いい気がします。