異世界転移? 最初にやる重要なこと………
書き置きがなくなったので最後です。ぜひ読んで行って下さい。
____ぴよぴよ
どこからか聞こえてくる、ひよこのような鳴き声。
そして、優しく撫でていく風を感じて、俺はゆっくりと体を起き上がらせる。
「んッ……くわぁ〜〜! はぁ……」
そして、大きな欠伸をして脳を活性化させていく。
「んッーー! 清々しい朝だ。こんなに気持ちよく起きたのは初…め………て」
俺は目を見開き、ゆっくりと周りを見渡した。活性化している筈の脳が停止しかけている。
「こ…こ……何処…だ」
どうにか開いた口からは、今の状況に対する疑問しか出てこなかった。それほどビックリしていると言うことだ。
どうしてビックリしているのか? 簡単な話だ。
誰だって朝起きたら木々に囲まれていたなんてことが合ったら、思考停止するに決まってるだろう。
「取り敢えず、落ち着くんだ。そう、この鈴のような声を聞いて。そう鈴の……よ…う……な……?」
俺は違和感を感じて、取り敢えず自分の体を調べてみることにした。
まず先に目についたのは、手のひらサイズに膨らんでいる、自分の胸だった。
そして、目についたからには調べなくてはいけない! 諸君よ、そう思うであろう。
だから、俺がこれを自分の手で包み込んでしまっても、何もおかしく無い。そう、おかしく無い。
俺はそう考え、ゆっくりと自分の胸へと手を持っていく。
____ムニッ
「ひゃッ……コホン…この感触…この装備………間違いない! 俺のマイキャラだ! ……な、何だ……ただ寝落ちしただけか……ハハハ……ハハ…………ハ……」
俺は知っている。寝落ちた際に強制ログアウトされることを。そして、ここまでリアルな感覚は導入されていないことを知っている。リアル過ぎると、現実で悪影響が出るかもしれないからだそうだ。
知っているからこそ、現実逃避をしているのだ。
ここがゲームの中ではないと分かっているから。
「………息子、生えないかな? ……生えるわけ無いか……はぁ、取り敢えず他にも調べるか。まぁ、定番の〈ステータスオープン〉」
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名前:コトハ・ヒイラギ(23)
種族:古の龍神 性別:女
Lv:300
HP:127725 MP:292350
STR:162270
VIT:105000
DEX:75000
AGI:144045
INT:152617
MEN:105000
SP:5
種族スキル
龍魔法・龍の息吹【祝福の息吹】【誕生の息吹】【終焉の息吹】【混沌の息吹】・古代魔法《水・光・闇》・混沌魔法
固有スキル
龍神化・龍神眼・半龍化・過去視・未来視・形態変化・一騎当千
スキル
剣技Lv99・双剣技Lv99・盾技Lv99・格闘技Lv99・投擲技術Lv99・五属性魔法《火・水・風・土・雷》・合成魔法《火・水・風・土・雷・光・闇》・回復魔法《光・闇》・強化魔法《光・闇》・時空間魔法《混沌》・状態異常無効《光・闇・混沌》・魔法耐性《火・水・風・土・雷・光・闇》・飛行法・歩行法・呼吸法・念話・索敵Lv99・危険察知Lv78・感知Lv99・罠解除Lv71・隠密Lv99・鑑賞Lv99・鑑賞阻害Lv99・偽装Lv99・料理Lv64・錬金術Lv65・調薬Lv67・鍛冶Lv42・裁縫Lv52・彫刻Lv23・木彫Lv25・採掘Lv99・木こりLv65・解体Lv99・分解Lv99・魔力操作Lv99・魔素吸収・魔力変換・魔力保管庫Lv99・素材保管庫Lv99・道具箱Lv99・武器庫Lv99・食料庫Lv99
称号
龍神・混沌の龍・到達者・纏める者・過去を生きる者・現在を生きる者・未来を生きる者・時空を越える者・時空を喰らう者・世界を喰らう者・神を喰らう者・神を屠る者・不死殺し・龍殺し・竜殺し・異邦の者・異邦人の敵・完全な身体を持つ者・偽る者・聖者・救う者・終わらせる者・自由を謳歌する者
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「うわ! 本当に出た」
ステータスオープンと言う言葉によって目の前に半透明の板が現れる。
「年齢はデータを作った時のものか。て言うか、称号に神を屠る者が有る状況でLv300になったからなのか、種族が古の神竜とか言うすごい種族になってんな。遂に神の領域に足を踏み入れてしまったか………SP振っとこ」
SPをVIT、DEX、AGI、INT、MENに振り分け、他にも気になる箇所を一通り調べ終えて、次にどうするかを考える。
「取り敢えずやることは決まった! まず最初にやることは………………口調を変えよう!」
……………皆の気持ちは分かる。他にもっと大事なことがあるのに何故、最初にやることが口調を変えることなのか、疑問しか無いだろう。だが、これには深い? 訳が3つも有るのだ。
まず1つ目、この姿で俺はちょっとないと思う。
2つ目、はっきり言って今、この場から離れるための勇気と度胸が俺には有りません。
3つ目、これ重要!誰か助けた時にかっこ良く名乗りたい!
この3つの理由があるため、俺はまず口調を変えることにしたんだ!
どうだ!深いだろう! …………2つ目の理由の時点でかっこ悪いとか言うなよ!
まぁいいや。さっさと口調変えt
________カサ
「!? 誰だ!」
「グギャー」「ギギッ」「ギャー」
俺は直ぐに、音のした方へ顔を向ける。そして、視界に入って来たのは、薄汚い布を腰に巻き、手に木の棒を持っている緑色の肌をした者だった。
そして、それを見た俺の反応は_____
「気持ち悪っ!! 顔面キモ過ぎんだろ! 何こいつ!」
だった。
相手を罵った後、直ぐに〈鑑賞〉で調べてみる。
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名前:無し (62)
種族:ゴブリンリーダー 性別:男
Lv:87
HP:1695 MP:1695
STR:984
VIT:610
DEX:936
AGI:1070
INT:468
MEN:585
SP:0
種族スキル
強姦
スキル
棍棒術Lv65・不意打ちLv81・隠密Lv78・火魔法Lv51
称号
女の敵・人類の敵・不潔・不快の塊・リア充撲滅委員
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他の二匹もこんな感じだった。
「何こいつ! 俺の知っているゴブリンじゃない! 俺の知ってるゴブリンはもっとデフォルメ化されてて可愛いんだぞ!」
「「「ギーーー!!」」」
ゴブリン(仮)の見た目は、緑色の肌をしていて身長が147センチ程だろうか。そして何より、顔が普通にキモい。
はっきり言って触りたくない。
て言うか、リア充撲滅委員って何てことやってくれたんだ。良いぞもっとやれ(ボソ
そんなことを言っていると、ゴブリンが奇声を上げながら襲いかかってきた。
「うわ!」
それは咄嗟に行ったことだった。
足元に落ちている木を拾い、相手に向かって振り払う。
俺はただ、咄嗟に振り払っただけさ。
それなのに……………
____ドガーン!!!
「は………?」
目の前にあったはずの森が………消え去っていた。
最後まで読んでいただき感謝いたします。ご指摘、ご感想お待ちしております。
書き置きがなくなったのと、高校入試がありまして、次回は2週間後位になると思います。