【至急!】キチの対処法と後始末【求む】
3回ほど書き直して、午前6時までに何とか完成……させ…た………ぞ(パタリ)
俺は状況を確認するために、ティア達の元へと向かう。そして見えたのは、怒りの形相で剣を抜こうとしているティアと、それに対抗する様に剣に手を置く金髪のイケメンだった。身長は187センチ位で、貴族が好んで着てそうな白い服を着ている人物だ。
とりあえず俺は、ティアに剣を抜かせない為に、間に割って入り声を掛ける。
「ティアよ、落ち着くのだ。ここで剣を抜くのは止めておいた方がいい」
「コトハさん………そうですね……」
ティアは周りを見渡した後、そう言って剣から手を離す。それを見た俺は向き直って相手を見据える。
「我の仲間と言い争っていたみたいだが、なにかこちらが不手際をしていたのだろうか?」
「ふんっ! そいつらが僕のシエラを危ない目に合わせたんだ! そんな奴らにシエラを預けておけないから、シエラを返すように言っただけだ」
は? ……僕のシエラ?
混乱しそうだが、どうにか冷静さを保ってシエラに話を聞く。
「シエラよ、あいつとはどういった関係なのだ?」
そう聞くと顔を俯かせて答える。
「………2年前から言い寄られているんです。自分の女になれと………」
「違うだろシエラ! 僕達は夫婦じゃないか!」
「違います! 貴方何かと一緒に居たくないです!」
「照れ隠しでもそこまで言うのはダメだぞ!」
……何となく理解した。簡単に言うと、勘違いストーカーのキチガイに追い回されて居るという訳か。
「おい貴様。シエラを好きだと言うのなら我を倒すのだな」
「何だい君は、僕とシエラの恋を邪魔しないでくれないか?」
俺は知っている。どうすればキチガイの認識をシエラから外して、俺に向けることができるかを。
俺はシエラの手を取り大声で叫んだ。
「我はシエラの恋人だ!」
周りが静まり返り、俺とシエラを見る。当然その中にはキチガイも居る。
「…………ふぇ? 恋人?」
困惑しているシエラに、小声で話しかける。
「シエラよ、嫌かもしれんが話を合わせるのだ。後でちゃんと訂正はする」
「え? いっ、嫌なんかじゃ無いです!! むしろコトハさんの恋人に成れたら私は幸せです!!」
シエラに話を合わせるように言うと、直ぐに対応してくれた。顔を赤くしてるあたり、シエラは演技派かも知れないな。そう考えながら、俺はキチガイへと向き直って言う。
「残念ながらこういう訳だ。シエラの心はすでに我の物だ!」
「………嘘だ………嘘だぁああああ!」
キチガイはそう喚き散らして剣を鞘から抜いた。
「お前が………お前が魔法で操ってるんだろ! そうなんだろ! そうに違いない! …………待ってねシエラァ、今魔法を解いてあげるよ」
そう言いながらキチガイが剣を振り上げ、こちらに向かって来る。こっちに来てから見た中で一番速いかもしれない。だが、俺からしたら遅すぎる。
相手の間合いに俺が入った瞬間____
「あぁ? ……ぎゃぁあああ!! 僕の足がぁああ!」
__相手の足を切り落とした。
切り落とされた痛みによって、キチガイが泣き叫ぶ。
「痛いよぉお! 何だよこれ! 足がぁああ! 僕の足がぁ……!」
「人を殺そうとしていた奴が足の1本や2本で何をガタガタ言っているのだ?」
俺はそう言いながら、手を2本とも切り落とした。その痛みによって更に、鼻水や汗を流しながら泣き叫ぶキチガイ。
そこに追い打ちをかけるように俺は言う。
「実はだな。我は自分がどれほど無情な人間になれるのか知らないのだ。だから、貴様で試させてもらっても良いか?」
俺がそう言うとキチガイの心が折れたのか、許しを請い始める。
「嫌だぁああ! 嫌でずぅう“う! ゆるっ、ゆるじてぇえ"え“!」
「許して欲しかったらもう二度とシエラに関わるな。分かったか?」
俺は自分でも驚くほど低い声で、キチガイを脅す。
「わ“がった! もう"二度と“かがわりまぜんか"らぁあ“あ!」
それを聞いた俺は、左手以外を治してやる。
「ぼぐのあしと腕がぁ……治った”ぁ”………」
「今回は左手だけで許してやる。だが、次は無い。分かったらさっさと消えろ!」
そう言うと急いで立ち上がり、逃げていった。それを見届けた俺は、自分の状況を確認する。
さて……………
『…………………』
目先の問題をどうするか………
そう考えながら、怯えきっている冒険者たちを見渡すのだった。
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ブックマーク130件ありがとうございます!
今後の活動方針ですが、まだ体調が戻っていないのと、書き置き作成のために1週間ほど休ませていただきます。
毎日読んでくれた方々、ありがとうございます。
出来るだけ早く投稿できるように準備します。




