犯罪者じゃないよ?
高校の合否結果を確認して来ます!
合格してますように!
食べ終わった後、疑いの視線を回避して王都へ向かう準備をする。
「王都にはあと1時間程でつきますよ」
「ふむ。意外と早かったのだな」
「まぁコトハさんと出会ってまだ半日も立っていないですから」
「そうだな」
そう言えば、こっちの世界に来てから半日も立っていないな。俺にここまでの適応力があるのか疑問に思っていたが、多分INTとMENの数値が高いお蔭だろう。
それにしても半日だけで色々あったんだな。ゴブリンリーダーに襲われたり、森を吹き飛ばしたり、女の子とついでに商人も助けたり、前の世界だとありえない体験だな。
「ここに来るまで色々あったな…………」
「そう言えばコトハさんってどれくらいから故郷を出て、旅をしてるんですか? 出来れば教えてください!」
「む………そうだな…………5年ほど旅をしているな」
ゲーム時代合わせてね!
「5年ですか?」
「ねえ! コトハって18歳ぐらいに見えるけど何歳なの? ちなみに僕とティアが18歳で、シエラが17歳ね」
「意外と若いのだな。Cランクと言っていたから、もう少し歳をとっていると思ったのだがな」
FAOでは冒険者ランクも上げづらかったんだよな。勿論俺は一番上のSランクだけど。
「僕達は才能が有るらしいし、4年前から冒険者やってるからね! それよりもコトハの年齢は!」
「我は23………だな」
一瞬26歳と言いかけた。26歳は昔の話だ。昔の方が年上という矛盾…………俺は過去を生き、今を生き、未来を生きてるから良いのだ!
「え! 僕達より5歳も上なの!?」
「うむ。我の故郷の者は大体が若く見られるぞ」
「そうなんですか」
故郷の者。人間とは言ってません。
「他に聞きたいことはあるか?」
「コトハ殿、私から良いですか?」
「商売が関係しないのならいいぞ」
「…………………腰に剣を下げてますが、使っているんですか?」
絶対商売関係を聞こうとしてたな。
「使っているの見てただろう?」
「「「「???」」」」
「盗賊の頭の時だぞ?」
「あれ使ってたの!?」
「魔法だと思ってました………」
「僕も見えなかった……」
そうか……周りに被害が出ないように、かなり手加減した1撃だったんだが………
「ところで、コトハさんって5年旅してたんですよね? 街へ出入りする時どうしてたんですか?」
あ、これ犯罪的なやつを疑われてる気がするや! よく考えれば俺ってかなり不思議な人じゃん! 5年も旅してて、身分証が使えない所に初めて来たって時点で怪しいし!
「……我が旅してたのは故郷の近くだったので、さっきの身分証が使えたのだ」
「故郷の近くでは使えてたのですか?」
「うむ、我以外が故郷から出て売り買いするので、使えるようにされていた」
「そうでしたか」
「うむ。ところで、あれが王都か?」
「あ! そうだよ! やっと見えてきたー!」
「本当ですね」
「長旅で疲れましたー」
危ねー!! 咄嗟に思いついて良かった! ティアも納得してるみたいだし、良かった………
こうして、王都の門に着くのだった。
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わぁ〜合否確認しに行くの少しだけ緊張する!少しだけ。(((((((( ;゜Д゜))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
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