自然に笑顔が出来たら、コミュ症じゃないはず!
「ふむ………今は何時くらいだろうか?」
「うん? そうだね~…………18時位じゃないかな?」
「む? 分かるのか?」
「完璧じゃないけど大体はね~」
「そうなのか………凄いじゃないか」
そう言って笑い掛ける。
【神器クロノラウム】で確認したら18時15分だった。こう言うのはやはり慣れなのだろうか?
「ッ! ………ま、まあねー………面と向かって言われると恥ずかしいな」
「? ところで、皆は何時くらいにご飯を食べるんだ?」
「そうですね………私達は8時、14時、19時、26時ですね」
やはり食事は4回なのか。俺とあまり変わらなくてよかった。
「ついでだ、19時の食事は我が作ろう」
「コトハさんは料理が作れるのですか?」
「ああ、材料は私が持っている物を使おう。そこら辺じゃ食べられない食材だと思うぞ」
「私は意外と料理に煩いですよ?」
「ふふっ。お手柔らかに頼もう」
この体になってから、自然と笑みが溢れるようになった。前の世界に居た時は、魚の死んだような目と言われまくっていたのだが。
「ではカシュアよ、もうそろそろ止まってくれ。病み上がりの馬も少し休ませるべきだと思うからな」
「分かりました。開けた場所が少し先にあるのでそこに止めます」
それから10分位して開けている場所が見えてくる。
「む……あれはゴブリンだな」
「え? ゴブリンですか? エマは見つけた?」
「いや、僕には何も見えないけど? どこら辺に居るの?」
「2キロほど先だな」
「そんな先見えるの!?」
あ、そう言えば俺は人間じゃないから視力に差が出るのか! なんか景色が綺麗に見えると思ったらそう言うことだったか!
「うむ、我の目は特別でな。だがこれ位の距離なら我の居た場所の奴らでも見えるだろう」
「コトハちゃんの出身の人って皆そうなの!?」
「まぁ、普通だな」
そんな話をしていると、ゴブリンが2体見えてきたので、馬車が止まる。
「ふむ……我が倒してこよう。死体がある場所で食事をするのは嫌だろう?」
「そうですが………流石にそれ位は私達がします」
「そうだよ! 僕達も何かしたいし」
「そうです! 私達も役に立ちますよ?」
うーん、そこまで手間じゃないんだが……まぁ、ここまで言われたら任せるべきか。
「では任せるとしよう。その間に食事の準備でもしておく」
「はい。早く終わらせてきます」
「僕も頑張るから、美味しい食事が食いたいな~」
「私も頑張ります!」
「ああ、頑張ってくれ」
そう言って3人を見送る。
では、第2回コトハの簡単クッキングを始めるか!
最後まで読んでいただき感謝いたします。ご指摘、ご感想お待ちしております。
10万字行くまでは、3日以内に1話投稿するようにします。(3週間に1回の投稿ペースはいつになるのだろう)
それと、12時にもう1話投稿するかもです。
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