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返報性の法則

 今回のお話はかなり使えると思います(ニヤリ)

 使用上の注意をよく読み、用法容量を守って正しくお使いください。

 長野県、野沢温泉。かつてスキーに夢中になっていた私が夜行バスで通っていた思い出の地。

 冬になるとスキー・スノボ客でにぎわうこの街には、一風変わった土産物屋さんがあります。

 

 暗闇の中、ぽつんぽつんと見える街灯の明かりが白雪と戯れる温泉街。

 夜行バスが出る前の夜9時くらいの時間帯になると、スキー旅行帰りの若者達で店内はごった返しています。 

 明らかに他の土産物店より客の入りが多い。そして、店の売上も他所よりも多いように感じます。



 なぜ、その店だけこんなにも客が多く、売上が多いのでしょう?





 答え)このお店、試食が異常とも言えるほど大盤振る舞いなのです。


 お菓子の試食は一つのモノをハサミで切り分けるなんてケチなマネはせずに、一個まるごとズドン。ほぼ全てのお菓子に試食があります。

 野沢菜の試食コーナーには、ご飯ジャーと茶碗が置かれています。ご飯と一緒に野沢菜を試食してねという意味なのでしょう。


 極めつけはご当地モノのカップラーメンの試食。

 カップラーメンがまるごと一個置いてあります。もちろん隣には電気ポット。


 私は若い頃はお金がなかったので、そこで試食でお腹いっぱいになって一食分を浮かしていました。


 でも、この店、確実に儲かっていると思います。


 そんなわけで今回はコレ!



■返報性の法則

 人は他人から何か恩恵を受けた時に、お返しをしなければならないという気持ちが働く。


 試食を大判振る舞いされちゃうと、「ここまでしてもらったのに何も買わないのは悪いな」と、ついついお土産を買ってしまうんですよね。


 ああ、なんて素敵な習慣なんでしょう!

 日本人の素晴らしい習慣、お返し!

 

 香典返し、お祝い返し、お中元返しにホワイトデー……

 何でもお返ししちゃう大人の世界。

 義理人情に縛られた世界とは、誠に生きづらいものです。


 もちろんこの法則は実生活でも存分に使えますよ。

 ヤクザや詐欺師がよく使う手法だとwikiに書いてありました(笑)


 私なんかも仕事上でよく使っていて、ふだん同僚や取引先に恩を売っておいて(マイレージを貯めるような感覚です)、ここぞという時に言うことを聞いてもらいます。

詩野うたのくんの笑顔はなんか裏がありそう……」

 きっと褒め言葉に違いありません。


 というわけで、小説家になろうにおいても、活動報告に遊びに行けば自分の活動報告に来てくれることもありますし、作品に感想をつければこちらに感想をいただける時もありますし、レビューを捧げればなんとレビューをいただけることもあります。


 私がレビューを書く時は10%くらいはお返しを期待しております。(いいじゃないか、たかが一割くらい期待しても)


 ただ、気をつけて欲しいのは、感想が欲しいから大して読んでもいないのに超テキトーな感想をつけたりと、他人様の作品を雑に扱うのはやめて欲しいということです。


 あと、相手があっての話ですので、期待はほどほどに。あくまで行動するのは相手様であってそこは自分ではどうにもならない領域です。


 私がレビューをぶち込む時は常に全力でやってます。自分で一話書く以上の情熱をつぎ込んでレビューしてます。構想に最低でも二時間、長ければ一週間以上練ることもあります。そもそもレビューを書くのが好きですので。(レビューの気持ちよさについては、後ほど触れる予定です)


 コイツ大して作品読んでねえな……というのは作者からすればだいたいわかります。

 私は一回、作品読んでないのにレビューという訳わからんモノをもらった時があって、不愉快な気持ちになりました。


 そんなことをすればあなたの評価も下がるので、長期的に見てもマイナスです。

 営業の根底は真摯であれ。前々々回のエッセイにも書かせていただきました。


「返報性」の法則なので、悪い態度で接すると、相手にも通じ同じ気持ちや言動が返ってきますので、日頃の行動には、誠心誠意取り組みましょう。


 あとはついつい「お返ししなきゃ」という気持ちになってしまう律儀な人は、この法則にハマってないか自分自身を見つめるいい機会にもなると思います。



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